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ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

異貌にして最狂の映画雑誌

2010-09-21 23:55:08 | 本・雑誌
連休、終わりました。

今日も1日ワード・ワークでした(苦笑)。
短い連休ながら、すっかり休み呆けした様です。
たった1日で、再び心身共にヘトヘトに疲れ果てました(自嘲)。

そんな中でも、仕事帰りに「映画秘宝」は買いました。
電車の中で読んで圧倒されました。

今月号の特集が「異貌の俳優コレクション100!!」って事もあるのか、先日他界した故デニス・ホッパー氏の渋過ぎる写真が表紙を飾っているのが印象的です。

ホンマに、今月号は凄い!

圧倒的な情報量、その中身のコッテリした濃さ、テンションの高さ、最近の「映画秘宝」では最高レベルにあります!!

故デニス・ホッパー氏のコラムを電車の中で読むと、泣きそうになってしまったので止めました(歳ですか?最近妙に涙モロいです:苦笑)。

だから前々から思ったのですが、前半の邦画関連(実質数ページですが)の記事やインタビューって必要ですかね?
この「映画秘宝」という雑誌に?!
特に、今月号みたいにズバ抜けてエクストリームな内容だと余計に感じます。
まぁ~その辺りは一般流通する商業誌であり、いわゆる「大人の事情」ってのもあるでしょうが…違和感を拭う事は出来ません。

先月、日本公開が未定ながらも必見の作品の一本として取り上げられた、新進気鋭のアレクサンドル・ジャロ監督の最新作『ピラニア3D』。



公開前に、事もあろうに元祖ヲタク監督であるジェイムズ・キャメロンが「低俗な駄作」と酷評したのが話題となりました。
やはりキャメロンの発言に対して、DEVILPRESSのコーナーにて痛烈に批判しています。
確かに「あんた、何様のつもりやねん!」って感じがしますが、キャメロン自身は己の監督デビュー作がそのオリジナル『ピラニア』の続編、超B級な低俗・極悪ホラー『殺人魚フライング・キラー』である過去を葬り去りたいようです(笑)。
アレはバカみたいな内容ながら、正統派の海洋モンスター映画として傑作だと思うんですが…(微笑)。

キャメロンの批判が影響したのか、全米公開が今一つ振るわなかった本作。
でも、ヨーロッパやソフト化で充分に大ヒットになる事を百も承知なアチラの映画会社側は慌てず騒がずです。
ただ、日本でのノーカット完全版、しかも3Dでの劇場公開はかなり難しくなったと思います。
勇気ある、男らしい日本の配給会社の登場を期待します。

あと今月号の大特集『異貌の俳優コレクション』。
洋画・邦画問わず、「良い面構え」をした俳優が紹介されます。
大好きなクリストファー・ウォーケンの扱いが少し小さいのが不満ながら(『ゴッド・アーミー』3部作は傑作!)、こういった名優が今もメジャーの大作で活躍するハリウッドの現状は素晴らしいと感じます。



邦画にも沢山「良い面構え」をしたイイ俳優は沢山いるのに、無菌培養された今の邦画のメジャー作品では活躍出来ない現状は悔しいです。
と言うか、非常に勿体ない!!
嶋田久作さん、もうジャンル系の作品への出演(一時期『帝都』=魔人・加藤のイメージに束縛されるのに凄く抵抗があると言っておられました)は嫌なんでしょうか?!
かつて、『血を吸う』シリーズにて、和製ドラキュラを熱演していた故・岸田森氏みたいな俳優はもう出てこないのかな?…そんな現状が寂しいですね。

何はともあれ、今月号は凄いです。
ゆっくり酒でも呑みながら読みます。


PS:子どもの頃、夏休みにコレを初めてTVで観た時、心底怖かったという思い出は今も鮮明です。





PS:もう「壮絶」としか言えない、本当に大変な事になっています!!(グロ閲覧注意)



新たなる“生贄”を救う為に

2010-09-05 15:54:24 | 本・雑誌
今月号のBurrn!を買う。

今月号の表紙&巻頭大特集は、昨年末にバンド最大の悲劇に襲われながらも不死鳥の如く復活を果たしたAVENGED SEVENFOLD。

大切な家族であり親友であったメンバーを“急死”という形で失いながらも、残ったメンバーでより結束を強めて作った最新作『Nightmare』が、バンドにとって初の全米初登場1位を飾ったのは何よりの救いかと思う。

正直に言うと、個人的にはA7Xの音楽は好みではない。
しかし、メンバー全員が赤裸々に当時の心境、そして今も抱える複雑な思いを語るのは何とも言い難い。
より大きな成功をおさめて、前向きに未来に向かって歩んで欲しいと心から願う。

しかし、いくらバンドの窮地を救った“最強の助っ人”だからとは言え、マイク・ポートノイが表紙にいるのは…ちょっとでしゃばり過ぎだろう。

今月号を読んでいて、コレと言って心に響くものは何も無かった。

あっ、TVで今年の“Summer Sonic”の中継を観ていたが、あの時のマイケル・モンローが実は肋骨を2本も骨折していた事実には驚愕した。
幾つになっても、ハイパーかつ真にプロフェッショナルな方だ。
先日、フェスの出番に大遅刻してペットボトル攻撃を受けた、誰かさんに見習って欲しい(苦笑)。

まぁ~何はともあれ全体的に退屈な内容だった。

あと最後に、個人的に強烈な怒りを感じたコラムがあった。

もう、“この人”の言う事は出来るだけ無視したいと思っていた。
だが、“この人”が今回あたかも正論のように語った事に対して、今まで日本のメタル・バンドを愛して応援して来た多くのファンは怒りを通り越して殺意すら抱いたかも知れない。
そして、“この人”は新たな「生贄」を見つけたようだ。

新たな「生贄」を救いたい。
せっかく良い才能と可能性を秘めたバンドがメジャー・デビューしたのだ。

だから、敢えて言いたい。
「生贄」に選ばれたバンドは本当に気の毒だが、今後理不尽なバッシングと差別を無条件に浴びるだろう。

それは、今まで散々“この人“の一貫性の無い言動に憤りを感じて来たからだ。
しかし、そんな中でも絶対に負けないで欲しいと願っています。
ほんの一握りの偏狭で頭のおかしい権力者によって、良いバンド/アーティストが正当な評価を受けれない、又は復興の兆しが見える日本のメタル・シーンが潰されない為にも…。

偉大で素晴らしいミュージシャン達が次々と失われていく中、何故こんな疫病神だけが生き残り続けるのか…早くこの世界から消え去って欲しいと今回ほど強く思った事はない。


PS:今後の活躍と飛躍を心から願います。




PS:色んな意味で、本当に頑張って欲しいと思っています。




追加:個人的に敢えてスルーしていたOUTRAGEの記事。
やはりバンド側が公式HPにて謝罪文を発表するまでの、大きな問題に発展しました。
ネットでの過剰反応も気になりますが、事実としてB!で海外のバンドへのインタビューで自ら過去に「盗み(窃盗)」や、もっと酷い「強盗」や「ヤクの売人」等の犯罪行為について語ったミュージシャンのインタビューは掲載されました。
更に、かつてB!JAPANがあった時、堂々と楽器や衣装を盗んだってミュージシャンのインタビューもありました。
今言えるのは、あんな形での記事になった時点でB!にしろ、OUTRAGEにしろ、脇が甘いとしか言えないですね…。
OUTRAGEは謝罪を表明しましたが、肝心のB!は今後どう対応するのか?!
冷静になって注目したいです。

深刻な洋画離れとJホラーの終焉と再生

2010-08-21 16:30:56 | 本・雑誌
今日はお休み。

食材の買い物の帰りに、月に一度の“お楽しみ”である「映画秘宝」の今月号を買いました。

今月号の表紙は真野恵里菜ちゃん。
確かに「超」がつく美少女だが巻頭にグラビアを組んでいるのだから、今月号の内容を踏まえると今後映画秘宝が猛プッシュするであろう『サッカー・パンチ』からヒロインが表紙(時期が早過ぎると言われても)を飾った方が良かったのでは?!…。
この辺りの事は、それこそ広告料を含む「大人の事情」が絡んでいると思うので仕方ないか(苦笑)。

しかし、昔の「映画秘宝」はそれをやってのける大胆さがあった。
創刊号からの読者として、ここは今月号の特集を絡めて敢えて苦言を呈したい。

今月号の一発目の特集、「平成日本怪談映画大会」。

夏と言えば、怪談と怪奇映画の稼ぎ時ってのは昔の話。
「秘宝」らしい、圧倒的な情報量から成立する分析による、この「Jホラーの興隆と衰退」は非常に興味深い。



今は世界のブランドと化した「Jホラー」だが、結局はブームには付きもののビジネスと劣化コピーの量産(ダメにしたA級戦犯をしっかりと実名で名指している!)により、自身のブランドとしての存在価値を単なる一過性のブームとして終焉を迎えようとしている。
だが、相変わらず質の高い作品が発表されているも事実であり、ホラーのジャンルとして定着していくだろうと思う。
逆に今熱いと言うかブームになりつつあるのが、昔ながらの「怪談」としての怖い話。
そして、ドキュメンタリーとしての実話路線。
また新しい「恐怖」の種子はバラ撒かれた、また密かに浸食していくのは間違いないかと思う。

あと先月号の予告では、お馴染みの「2010~2011:この映画を見逃すな!」の筈だった。
しかし、今月号はフタを開けてみると深刻な洋画離れの実態と原因、それに絡めた作品紹介と言うヘヴィな特集になっている。
「秘宝」らしい配給絡みの鋭い考察、そこから導かれる先行きの暗い現実はファンとして興味深い。

でも、コレって自分の大好きなメタル・シーンの衰退の現状に似ている。
かつて世界で唯一のメタル新興国だった日本、さほど実績や人気の無いマニアックなバンドまで「日本独占先行リリース」としてアルバムを発売。
そしてアーティストが来日して、日本をホール・クラスの会場でライヴを行い、ツアー(それも単独で!)まで敢行していた事実がある。
今や邦楽アーティストに押された、日本のメタル・シーンの散々たる現状をみると、正にバブルにあったとしか思えない。



それと同じ事が、今日本の映画配給のシーンにも起きている。
邦画ブームだから公開劇場が激減、しかしそれでも興行的には大きな赤字となる。
その邦画自体が赤字となり予算的には厳しい、洋画の高額な権利を買い難くなる…酷い悪循環だ。
ちょっと前なら、全米公開から多少の時間差はあれど、しっかりと日本でも劇場公開やそれが早々に決定していたヒット作や話題作が、今や日本での公開だけでなくソフト化すらも怪しい事態は深刻だと思う。
今月号の特集で取り上げられた作品、どれも観たい作品ばっかりだが、この中から一体どれだけの作品が公開されるのか?…非常に不安でもある。
あっ、イベントであれ何であれ貴重な作品が公開されるは見逃せない。
そして、本気でBlue-Rayプレイヤーの購入を本気で考えてます(笑)。

他の記事や特集も「秘宝」らしいマニアックさでハードコアさ、今月号もヘヴィで興味深い内容になっている。


PS:日本での劇場公開(おまけに3Dでの公開)は非常に難しいとは思いますが、凄く観たい作品であります!!



PS:日本公開が決定して安心した作品、早く観たい!カッコ良い!!




愛と憎しみとエゴの果てに…。

2010-08-06 18:08:30 | 本・雑誌
仕事帰りにBurrn!を買う。

今月号の表紙は、間もなく新作をリリースするIRON MAIDENのスティーヴ・ハリス。

ネットやラジオで新作から何曲か聴いたが、今回はかなりの傑作に仕上がっているいるようだ。
例の“再編成”以降、コレが最高傑作になると評判も高い。

スティーヴと霊長類最強のメタル・シンガーであるブルース“機長”ディッキンソン のインタビューを読めば、今バンドとバンドを取り巻く状況がポジティブで充実しているのが判る。
かつての人気低迷、そして複雑&微妙化したメンバー間が嘘の様だ(笑)。

今月号はまだまだ続く事を予感させる「L.Aメタル回顧録」において、その名盤を紹介していたが…その大半を持っている自分は所詮80年代のL.Aメタルからの絶大な影響下にあるのを痛感した(自嘲)。

今月号は目立った特集やインタビューは無かったものの、新旧問わず様々なジャンルのバンドを取り上げていたので及第点の内容。

各バンドやミュージシャンのインタビューを読んでいて目についたのは、先のIRON MAIDENではないがバンド内のメンバー間にある壮絶な愛と憎しみとエゴのぶつかり合いが妙に印象的だった。

バンド崩壊の危機より完全復活を果たしたAEROSMITM、かつてエゴのぶつかり合いから空中分解してしまった再結成MR.BIGの嘘みたいなバンドとメンバー間の良好さ。
新作が素晴らしかったFEAR FACTORYや、「L.Aメタル回顧録」に登場したミュージシャン達(メンバーの悪口を言い合っても結局は再結成には参加しちゃうでしょ?:笑)、他にもまだ沢山ある。

そのあまりに激しい愛憎とエゴが、バンドやミュージシャンを生かしも殺しもする事実は非常に興味深い。

もう昔から言われるが、バンド内のメンバー間に存在する感情は「恋愛」のそれと同じなのだろう…。

あと、誰かさんが「日本のHM/HRを救ってくれ!」と発言していたが、コイツがどれだけ優秀なバンドを潰してきたかと思うと激しい怒りを感じてしまったが(苦笑)。

とりあえず、メタル・ファンは読んで損をしない内容には仕上がっている。


PS:大好きです(笑)、やっぱり「この頃」が一番カッコ良い!!




PS:「あの御方」の不在は寂しいが、個人的にはコレはコレで充分にカッコ良いので“アリ”だと思います。




PS:NEVERMOREの新作は傑作! 近日中にアルバム・レヴューをUPします!!



素晴らしき筋肉バカ・アクション超大作映画の世界

2010-07-22 23:36:26 | 本・雑誌
毎日、暑いとしか言えません。

連日何かと多忙であったり、非常に辛くてヘヴィな会議が連続だったり…心身共に弱るばかりです(苦笑)。

そんな中でも、仕事帰りに「映画秘宝」をしっかりと買い、一杯飲みながら読みました。

今月号の表紙を飾るのは、ヴァイオレンスでエグいアメコミ映画の傑作と評判の『キック・アス』から虐殺ロリータことヒット・ガール。

世界で唯一アメコミ映画が当たらない日本において、この『キック・アス』の公開が来年になったのはファンとして嘆かわしい。
ただ、塩漬けされてDVDスルーになるよりも、一応劇場公開が決まっただけでも救いかも?!
東京の映画祭には行けないので、来年の早い時期での公開を楽しみに期待します。

さて、今月号でのメインの特集は「真夏の肉弾アクション徹底研究!」。

既に8月の公開が決まった映画版リメイク『特攻野郎Aチーム』、秋の公開に公開される『エクスベンダブルズ』という2作品がメインにあり、それに関連した肉体派アクション俳優列伝がメイン。

先日観た『プレデターズ』ではないが、最近80年代的なマッチョなアクション映画は最近復活の兆しを見せている。
ワイヤーを必要以上に駆使したり、VFXを多用するスタイリッシュなアクション映画よりも、泥臭いながらも人の血を感じるアクション映画の復活を信じたい。
ただ様々な噂が流れたものの、かの『マチューテ』が現時点では日本公開が未定であるのは残念。
一刻も早い日本公開を祈ります(全米興収次第って気もするけど:笑)。

今月号に関して、他に何か目立った特集やコラムがあった訳ではない。
ただ圧倒的かつ偏執的なまでの細部への拘り、そして異常にテンションの高い誌面作りはさすがとしか言えない。
特に中盤にある、『キャタピラー』や『樺太1945 氷雪の門』等からの“負”な戦争映画に対する記事はこの雑誌ならではのものだろう。

あと、故デニス・ホッパー氏への追悼特集、非常にエモーショナルで素晴らしい特集だったと思う。

「映画秘宝」読者となり、もう15年の歳月が流れた。
あの時も今も、この日本でこんな映画雑誌が存続し続ける事は素晴らしい事だと思う。

多少の波、テンションの高低差はあまり読者として気にしないようにしたいが…。




人喰い映画祭(満腹版)

2010-07-17 22:58:18 | 本・雑誌
先日買った、あの『人喰い映画祭』(満腹版)を読んだ。

結構なページ数だったが、簡潔にして圧倒的な面白さですぐに読めた。

元はインディーズで出版されたが、あまりの面白さにメジャー出版から急遽リリースされたのも納得の内容と充実ぶりだ。

僕自身もこのジャンルを愛する者として、扱う作品の多さと膨大な情報量には感服する。
ただ、コレに漏れている重要な作品もあるのも事実だ。

『トレマーズ』や『ジョーズ』、『ガルーダ』などと言った新旧問わずメジャーから超マニアックな作品を取り扱ってはいるが、比較的新しい作品が多いようにも感じられた。

著者の趣味とポリシーかもしれないが、邦画が全く取り扱われていないのは残念だ。
「人を喰う怖さ」を扱った作品は、結構多いと思う。
傑作『サンダ対ガイラ』、平成版『ガメラ』シリーズ、モロに人を喰う直接的な描写は少ないが、案外派手に人を喰いあさる怪獣は実は沢山いる。

あと、個人的にはフランス産怪獣映画の最高傑作『ジェヴォーダンの獣』が、本著において全くスルーされているのも残念で仕方ない。
カンフー、チャンバラ、そして正体不明な人喰い怪獣との肉弾戦、コレぞ怪獣映画の醍醐味が満載されていれのに…悲しい(笑)。
他にも『ドッグ・ソルジャー』、『レリック』等と言った作品が漏れているのも痛い。

まぁ~文句を沢山言ったものの、楽しくて面白い本であるのは間違いありません。

このジャンルのB級怪獣映画が大好きな方は、是非読んでみて頂きたい一冊に仕上がっています。

PS:表紙の寺田先生は相変わらず素晴しい仕事をされています!!



PS:早くもカルトな大傑作な予感がする!!




ロニー・ジェイムズ・ディオを偲んで

2010-07-08 09:06:47 | 本・雑誌
実は、また例によって体調を崩してました。

今回は過労とストレス、もう自分が若くないと骨身に滲みましたわ(苦笑)。

まだフラフラしてます。

そんな中、しっかりと今月号のBurrn!は買いましたよ。

今月号の表紙&巻頭インタビューは、新作をリリースして勢いにのる魔王オジー。
その横には、これから真の戦いが待っているガス・G。

先日リリースされた新作に関して、個人的にはあまり良い印象は持てないのですが、オジー側はしっかりとした手応えを感じている様です。
アルバム・チャートにおいても、全米初登場4位という順調なスタート。
揉めていたサバス関係の問題も解決したみたいで、その辺りの「余裕」があの満面の笑顔につながるのかも?!

あと、今月号は先日逝去した我らがロニー・ジェイムズ・ディオの追悼特集がメイン。
今もロニーがあちらの世界に旅立ったとは信じられないのですが、コレを読むともうロニーの「歌」を二度と聴く機会は無いのだと痛感します。

ロニーの追悼特集の影響もあるのか、メタル界で相次いだ訃報に関する記事も多くて、「死」という重苦しい雰囲気が全体を覆っているいる様に感じられました。

あと例の「L.Aメタル回顧録」。
何が運命を分けるキッカケになるか判らない、何とも危ういミュージシャン達の言動と選択は非常に興味深いです。
ただ、相変わらずの「俺様」ぶりを爆裂させるドン・ドッケン。
多分この人、死ぬまでこんな感じなんだろう(笑)。
今やミュージシャンとしても、シンガーとしても、とっくにピークを過ぎてしまっているドン。
昔の事をあれこれ嫌味たっぷりで語っても、結局あの「4人」による何にも代え難い“マジック”しか成功と再浮上のチャンスは無い訳で…ドンのキャリアに幸多き事を願います。

今月号も実に幅広いバンドを扱っていて、読み応えはそれなりに充実していたかとは思います。

しかし、今月号は感傷的で重苦しい雰囲気を拭い去る事は出来ませんでした。
それでも大切なメンバーを失っても、未来を見つめ再起を誓うバンド達を応援していきたいです。

PS:何て良い声なんでしょう…。






映画残虐物語と肉食系映画雑誌

2010-06-21 22:02:42 | 本・雑誌
仕事帰りに「映画秘宝」を買う。

今月号の表紙は、最近売り出し中の川島海荷嬢。
最近のアイドル&青春映画には欠かせない女優さん、「先物買い」の映画秘宝を経て今後の大ブレイクへの期待が高まります。

さて、今月号に関しては『プレデターズ』の特集があった訳だが…。
コレが公開前の情報規制もあるのか、全く目新しい情報も無ければ、秘宝らしい独自の観点によるコラムも散々たるもの。
プレゼントは良いが、正直ガッカリした(過去に確執があった20世紀FOXとの微妙な関係もあるだろうが:苦笑)。

散々たる『プレデターズ』とは異なり、かなり気合いと根性を入れまくったメインの大特集は「宇宙残虐物語」(アレ?『プレデターズ』もこの特集枠では!?)

そんな中でも、最近日本でも公開延期や中止で物議を呼んだ“あの映画”を大々的に取り上げている。

個人的に“あの映画”に関しては、以前このブログで自分の作品に対する揺るぎない評価と基本姿勢を明確にしている。
今もそれに全く変わりはない。

ただ今回の映画秘宝に関しては、秘宝らしく「肯定派」と「否定派」の意見を明確にし、和歌山太地への取材と著名人による作品(と公開中止)へのコメントを掲載しつつも、ラストで鯨肉のフル・コースを食らう鬼畜ぶりには「秘宝」らしさを感じてニヤリとなる。
今、日本の映画雑誌にて“あの映画”を取り扱わずに、何を「映画秘宝」だ?!…と思っていたのでスッキリはした。

今回、映画秘宝が問題視しているのは作品云々よりも、公開中止に動いた圧力団体への糾弾がメインにあるのは判る。
認めない!とは言ったが誰でも観る権利はある、あとは本作を観た個人が考えるレベルにあると思うのは本音。

とりあえず“あの映画”と残虐モンド映画に余力を使い果たしたのか、それ以降は濃い中身ながらもテンションが低下しているのは残念。
もう充分に濃~いんですよ、ただ先日急逝したデニス・ホッパーへの追悼を含めても、読者としては「あれ?」って感じを拭う事が出来ないのが残念です。
とは言え、面白くて興味深い記事は満載です。
先入観を持たずに、楽しい残虐モンド映画の世界を是非堪能してみてください。

PS:祝・「日本映画仕分け人」連載スタート!!

PS:デニス・ホッパーを偲んで、この映画(彼のキャリアでは最も低迷期の出演作であっても)が一番好きでした。



PS:とにかく観たい!!




我が心のL.Aメタル

2010-06-05 22:55:34 | 本・雑誌
今月号のBurrn!を買う。

表紙はスラッシュ。

ちょっと意外でした。
Burrn!という雑誌の在り方を考えた場合、今月号は先日逝去したロニー・ジェイムズ・ディオになるかと思いました。

Burrn!の表紙選択には諸般の事情に影響され、その選択をギリギリまで迷うと言うのは読者なら周知の事実です。
ただ雑誌として情報の新鮮度を優先する姿勢には疑問もありますが、Burrn!という雑誌とディオの関係性を考えれば…差し替えは不可能だったのかな?!

敢えて言うならば今Burrn!がディオを表紙にせず、日本屈指のヘヴィ・メタル雑誌と言えるのか?
少なくともヘヴィ・メタルというジャンルにあって、最も偉大にして最高のシンガーを亡くしたのに…残念です。

内容的には予告通り、かなりメジャー系中心のL.Aメタル特集です。

最近80'sメタルへの再評価と再構築が活発なので若いメタル・ファンにも興味深いでしょうが、モロに80年代のL.Aメタル世代だった僕には非常に懐かしくも興味深い内容であったのも事実でした。
ほんの10年前までは互いに成功と愛憎の果てに、醜い言い争いを繰り広げた彼らが今や“大人”となり互いに認め合う姿勢は嬉しくもあり複雑な気持ちもあります(苦笑)。
また来月号で「L.Aメタル特集パート2」があります、今度はどんなぶっちゃけ&爆弾発言が飛び出すやら?!

そんな回顧録&ディオ追悼モード(特集は無いが各コラムにて追悼コメントを挙げている)の中、それなりに興味深い記事もあります。
中でも先日プロモーションの為に来日した麗しきドリス嬢(CHTONIC)や、メディアであまりインタビューに応えない京(DIR EN GREY)が登場したのも面白かったです。

追悼モードなので、あまり野暮な事を言うのは自粛します。
メタル・ファンとして、エキサイティングで素晴らしき80年代をリアル・タイムで体感した事が幸福でありました。


PS:最近、実はよく聴いてます。






血と汗と痛みに溢れた映画雑誌

2010-05-21 23:58:18 | 本・雑誌
今月号の「映画秘宝」を買いました。

『戦闘少女』の表紙が最高です!

今月は実に「映画秘宝」らしい、マニアックでエクストリーム、かつ偏執狂的な細部にわたる情報量が素晴しいです!!

目玉の特集は「アメコミ最前線」。
間もなく日本公開の『アイアンマン2』、アチラではメガ・ヒット爆進中ではあるものの、世界で唯一アメコミ系作品がヒットしない日本での奮闘に期待したいです。

日本ではアメコミ系作品はヒットしないと言う流れで、かの話題作『KICK-ASS』が未だ日本公開が未定なのが寂しい。
それは夏から秋にかけて公開されるアメコミ系大作も、日本では公開未定という事実は厳しい。
ここは一発、『アイアンマン2』が日本でも大ヒットして、この閉塞的な状況が打開されるのを期待したいです。

あと、お楽しみのDEVILPRESS。

その中で、先日全米で公開されたリメイク版『エルム街の悪夢』が酷評されてます。
6月末に日本公開も決まっているので、自分の目でしっかりと確かめたいと思います。

更に『戦闘少女』の大プッシュも良いですね。
腐った邦画界にあって、海外に向けて素晴しい才能が良質で過激な作品を作って行く、その姿勢を高く評価したいです。
井口監督、次回作の『劇場版・電人ザボーガー』も楽しみです。

ラストに掲載された、ジョージ・A・ロメロのインタビューも非常に興味深いです。
老いても更に過激に映画を撮って行く、その姿勢と言動は尊敬に値します。

他にも興味深く、楽しい記事が満載です。
オープニングを飾るコラムにて、しょこたんが今敢えて『ひめゆりの塔』を取り上げるのも良い。
今を生きる彼女の言葉、とっても重いながらも的確だと思いました。

興味のある方は、是非一読の価値有りです!!