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ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

若きカリスマの肖像

2011-02-12 17:16:36 | 本・雑誌
しっかりと今月号のBurrn!を買って読んでます。

色々あったので、すっかり感想をUPするのを忘れてました(没)。

感想ですが…良くも悪くも普段のBurrn!には変わりないです(苦笑)。

今月号の表紙&巻頭特集は、間もなく新作をリリースするCHILDREN OF BODOM。
その超絶技巧派にしてアグレッシヴな音楽性に反して、良い意味でのバカっぽいロックン・ローラーぶりが特徴の彼ら(だからこそ愛すべき存在:笑)。
今回のインタビューでも笑わしてくれます。

今月号、最も秀逸であったのは表紙を飾ったバンドのリーダーであるアレキシ・ライホの圧倒的なカッコ良さ。
今、勢いに乗りまくり、これから世界の頂点を狙う新世代のカリスマとして、表紙から発散される存在感と殺気は凄まじい。
普段の時代錯誤な表紙とは違い、「今、現在を生きる」若きロック・スターを躍動感を表現した素晴らしさだ。

良くも悪くもアレキシとCHILDREN OF BODOMのインパクトが強く、他の記事や特集が今一つであったのも事実。
でも読んでいて、印象深い記事は幾つかあった。

奇蹟の復活(たった二晩だけ)を果たしたVOW WOW。
読んでいて、かなり感動したのは事実。
何よりレポートを書いたのが、藤木記者で本当に良かった。
是非、本格的な「復活」を果たして欲しい。

あっ、やはりTURISASを大プッシュするんやね(笑)。
個人的にはあまり好きなジャンルではないが、日本のシーンに新たなジャンルを確立させる可能性も高い。

そして、長年のパートナーである親友を失い、その深い悲しみの中でも来日公演を敢行したY&Tのメンバー達に感謝したい。
フィルの為にも、今後より大きな成功をおさめて欲しいと心から願っています。

様々なジャンルのアーティストが取り上げられます、今日本のメタル・ファンであればそこそこ退屈しない内容だとは思います。


PS:ウォーロード元帥。メイクを取ったら、かなりの男前です(微笑)。人気急上昇か?!




PS:祝・復活!!(待っていました:号泣)




PS:新曲は超COOL! アルバムは期待しても大丈夫か?!







「映画秘宝」のベスト&トホホ映画

2011-01-21 23:00:38 | 本・雑誌
仕事帰りに、今月号の「映画秘宝」を買いました。

今月号のメインはすっかり定番となった「ベスト&トホホ映画」。

コレが笑える。

表紙の『キック・アス』におけるヒット・ガールが象徴してますが、2010年度のベストは「秘宝」らしく『キック・アス』が栄冠を手にしてます。

日本公開が遅れたのは何よりも悔やまれます。
今、日本における洋画不況(アメコミ映画不振と言うべきか?)の現状は嘆かわしい。
ただ一つ言えるのは、「秘宝」特有の“(日本での)劇場公開”がまだの作品が絶賛される傾向があまりに濃厚という事実(誌面内にてフォローはされているが:苦笑)。

最初の頃は「こんな面白い映画が実はあったのに日本公開されないのはおかしい!」的なニュアンスだったが、今は「こんなに面白い映画は日本公開されない、ソレを見つけて観れる俺達って凄い!」と言うニュアンスに変貌している。

確かに理屈抜きで面白い映画が日本では未公開である事実、それはあまりに悲惨で悲しいとしか言えない。
それに言ってみればファンの声で後押しされ公開した『キック・アス』ではないが、今や観たい作品があればファンは行動を起こす時代なのだと思う。
しかし、それを敢えてトップに持ってくる姿勢には疑問を感じる。

今月号で御大・柳下氏が指摘していたが、この事実こそが「映画批評(評論)」というものを逆に危うくしていると思う。
日本での劇場公開が遅れたらソフト(国籍規制の無いBlu-ray)を買えば良い、さもなくば非合法な手段で観れば良いと言うのを増長しているように思えて仕方ない。
そもそも「映画秘宝」という雑誌のスタンスとして、映画は映画館で観るべきだという基本姿勢があった。
我々、「映画秘宝」を読む読者は評論家的な特権的立場(業界向け先行試写or海外まで観に行く)にはなく、観る映画は自腹で観ている者が圧倒的に多い筈。
それを踏まえた上で、そろそろランキングを「日本公開」という枠、未公開(洋画・邦画問わず)の作品には別の枠を作るべきだと思う。
ランキングは素晴らしい。
それでも、敢えて今時代に即した変革も必要だと実感した。
映画館で映画を観てこそ評価するファン(だからこそ読者のランキングは秀逸)として、今までの基本姿勢を大切にして欲しいと心から思ってしまった。

更に今年の“トホホ”。
予想はしていましたが、やっぱり『SPACE BATTLESHIP ヤマト』が獲得しました(汗)。

コレを批判する方の意見、全てに納得は出来ます(苦笑)。
それでも僕は大好きです。
例の『復活篇』における惨劇を目撃した今、あの作品がしっかりとした『ヤマト』であったという確信(そもそもオリジナル自体が突っ込み所が満載だから)を持ちました。

何はともあれ、腑抜けた日本映画やそれを取り巻く業界への弾劾、著名な映画マニアの方々による偏執的な“愛”が溢れるコメントはサイコーです。

あと石原都知事、そして東京都が制定した例の糞みたいな腐った条例。
それにメディアとして、断固「NO!」と叩き付ける姿勢も心地良いです。

是非、じっくりと読んでみてください。

失われた素晴らしき歌声への哀悼

2011-01-08 18:24:55 | 本・雑誌
仕事帰りに今月号のBurrn!を買う。

表紙は新作をリリースしたイングヴェイ・マルムティーン。

イングヴェイの表紙は結構久しぶりな気がする。
あと、何か随分と痩せて若返ったような雰囲気だ(苦笑)。

インタビューしているのが二枚下なので、突っ込み加減はかなり緩くて、ある種の褒め殺しのような感じの内容だ。

だが、そこはイングヴェイ!
相変わらずの“俺様節”を発揮している!!

自分に関する賞賛や質問に対して、これ以上ないまでに饒舌かつ情熱的に語っている。
ただ、自分に興味・関心が無かったり、都合が良くない質問に関しては実に素っ気ない(爆笑)。
いや~そんなイングヴェイが大好きです!!

今月号も様々なアーティストが取り上げられているが、最初のインパクトが強烈過ぎたのか今一つ内容的にはピ~ンと来ない。
ハッキリと言えば「退屈」。

しかし、その中で強く心に残ったのはスティーヴ・リーの追悼特集。

カラー記事、告別式の模様、そしてあの悲劇的な事故の後の各メンバーにインタビュー(よく応えてくれたものだ)をしている。
特に長年GOTTHARDで苦楽を共にしていた、親友であり曲作りのパートナーであるレオ・レオーニ(G)のインタビュー。
その言葉には悲しみと失意が満ち溢れ、読んでいて胸が詰まってしまった…。

本当に素晴らしい歌声を持つ、素晴らしいシンガーだったと思います。
今はスティーヴの冥福、メンバーや家族の方々に一日も早く心の平穏が訪れるのを願っています。


PS:本当に名曲だと思います。




PS:来月号の大特集、3月の新作のリリースを楽しみにしています。




このランキングは凄い!

2010-12-22 22:22:45 | 本・雑誌
仕事帰りに今月号の「映画秘宝」。

来年早々に公開される『グリーン・ホーネット』の表紙も心地良い今月号、巻頭の「オール・ジャンル・ランキング」。

コレが凄い!

ネタとしての面白さもありますが、圧倒的な映画知識による細か過ぎる内容が面白い!!

詳細は読んでからのお楽しみにしたいので省くが、コレはかなり面白いし笑える特集になっている。
ある程度の映画マニアであれば判る事も多いが、改めてランキング化する事により再認識する事もあった。

来月号にはお馴染みの「2010年映画秘宝ベスト&トホホ10」がある、良い意味でその前振りとしては最高だったかと思う。
今年のランキングが楽しみだ。

今月号は他にもテンションが高く、興味深いものが沢山ある。
個人的に一番興味深かったのは、今年度のアカデミー賞最有力と誉れ高い『ソーシャル・ネットワーク』。

虚実が入り混じった物語であり、今アメリカという社会で強大な権利を持つ人物の映画化であり大ヒットしている本作。
デヴィッド・フィンチャー監督という良くも悪くもカルトな映像作家、観て作品の持つ膨大な情報量に接してみたいて思う。

アカデミー賞、監督絡みで興味深い作品では『ブラック・スワン』。
町山氏(最近この人の映画批評は怪しい)が得意気に指摘しているが、確かに日本の傑作『パーフェクト・ブルー』を下敷きしているのは間違いない。
ナタリー・ポートマンのファンとしては是非観たい作品。

あと映画の商業面で最前線にいる江戸川純氏の、映画買い付け事情は色んな意味で考える事が一杯あった。

今、日本のメジャーな映画雑誌において他誌とは全く異なる、独自でオリジナリティ溢れる視点も満載で面白い一冊となっている。

PS:ホンマに『ファイト・クラブ』の再来になるか?!




PS:新たなサイコ・ホラー映画の傑作となるか!?




小説版『SPACE BATTLE SHIP ヤマト』を読んで

2010-12-08 20:08:13 | 本・雑誌
映画を観た勢いで、小説版『SPACE BATTLE SHIP ヤマト』を買って読みました。

文章的に読みやすく判りやすかったので、アッと言う間に一気に読めてしまいました(笑)。

映画では判りにくい細部の描写や設定を期待しましたが、良い意味でそのまんま映画とほぼ同じ内容でした。

それでも映画版と小説版では明確に違う点もあり、読んでいてちょっと衝撃的でした。

まずは謎の異星人ガミラスによる“遊星爆弾”の攻撃により、いかにして地球が破壊・汚染されて人類滅亡の危機に陥ったかが克明に判る。
映画版ではいきなり人類の存亡を賭けた火星での最終決戦からスタートしたので、この段階を踏まえた侵略と滅亡の描写は印象的(何故日本が舞台かも優しく解説:微笑)。

次に決定的に違ったのは島大介の息子・次郎くんの扱い。
ある意味、絶望した地球の荒んだ大人の犠牲者とも言える、非常に残酷で過酷な状況に置かれてしまう。
最後、島が無事に地球に帰還したので、次郎くんや親友となった他の子ども達が救われるのを願います。

あと男性から女性に変更された佐渡先生(演じたのは高島礼子)。
映画では良い意味で、その存在が緊迫した物語のコメディ・リリーフ的存在として光っていた。
この小説版でもコメディ・リリーフとしても重要だが、孤独な沖田艦長の唯一の理解者としてより大きなキャラクターになっている。
コレはオリジナルに忠実な再現だが、小説版では友情というよりも佐渡先生が密かに沖田艦長を愛している要素が強まっている。
映画版では佐渡先生がネコのミーくんと一升瓶を持ち、「コレだけあれば生きていける」と古代に笑いかけるシーンをカットしているなら、非常に勿体無い事をしていると思う。

あと「第三艦橋事件」後、古代と雪のラヴ・シーン。
映画では唐突な感じもしましたが、小説版では古代の内面描写もあり比較的にスムーズな流れでした(笑)。
それでも判らないのは、いつ古代Jrを仕込んだか?って事(爆)。
映画ではそれがある意味伝説になりそうな「ワープSEX」(没)を匂わせるが、小説版では「第三艦橋事件」の後に雪が古代に惚れこみ(元々古代に憧れていた設定は映画版と同じ)、ガミラス上陸作戦前後(地球への帰還途中)に2人の距離が急速に縮まった…と言う解釈が出来る。
依然、真相は闇の中(爆笑)。
とは言え映画版のクライマックスであった、キャノピー越しのキスと無邪気に微笑んでみせる雪の方が断然可愛かったのもプラスしておきます(笑)。

他にも真田さんや徳川機関長(佐渡先生と酒を呑みながら「相原はワシに冷たい」等と愚痴るシーンは観たかった)に、各自に細やかな心理描写があり見せ場があったのも良かった。
特に真田さん。
映画では少し唐突に見えた「弟発言」も、小説版の中では次第に指揮官として古代を信頼していく真田の姿もあり、より感動的になっている。

更に映画版では完全にオミットされていたが、度重なるワープ(身体的にかなりの負担となる事実)とガミラスの襲来、そして仲間の死により憔悴していくヤマト・クルーの姿。
謎の敵であったガミラスの正体(デスラーとの遭遇)を知った後、沖田艦長が全クルーを鼓舞するような演説シーンも良かった。
単なるアジテーションではなく、己の生命としての尊厳を宣言する感動的なものだった。
単なるSFアクションだけではない、「ヤマト」という作品の持つ特殊性を実感出来ます。

『SPACE BATTLE SHIP ヤマト』という映画の持つ面白さと余韻に浸れる意味では、この小説版も映画鑑賞後に読むと更に興味深い一冊となると思います。


「お任せくだサイ!」

PS:作品のメイキング、そして膨大そうな設定資料が満載の、豪華なヴィジュアル・ブックを出して欲しいです。


再誕と極悪

2010-12-04 19:50:36 | 本・雑誌
今月号のBurrn!を買う。
予測通り表紙を飾るのは、見事な“再誕”を果たしたMR.BIG。

あの泥沼かつ凄惨な脱退・解散から、奇跡の再結成を経て今回まさかの新作発表となったMR.BIG。

ある意味、再結成バンドに傑作なしと言うセオリーを完全に打ち破った新作になりそうな予感がある。
これだけの天才が揃ったバンド、その溢れる才能とエゴを公平かつ上手にコントロール出来る第三者の介入があれば、このバンドはいつでも輝きを取り戻す事が出来る。

既に発表されている新曲は滅茶苦茶カッコ良い!
バンド原点の姿を取り戻した今、コレは本当に最高傑作になるかも?!

まぁ~お祝いムードに野暮な事は言わない。

奇跡のメンバー全員インタビューを読んで、色んな意味で一番興味深かったのはvoのエリック・マーティン。

こんな事を言いたくないが、やっぱりコイツがこのバンドの“アキレス腱”であるのが露骨に判る。
愛すべき存在かもしれないが、コイツは結局このメンバーの中で一番のエゴの持ち主であるのが良く判った。
「リード・シンガー症候群」とは良く言ったものだ。

今月号でインタビューにあるACCEPTのウルフ&ピーターが語るように、MR.BIGもまた再結成というよりも「再誕」と言った方が良い。
大きな成功を得た時、このMr.ビッグマウスが災いの元凶にならないのを願う。

僕も大好きなMR.BIG、あまり辛辣な事を言うのを控えます(苦笑)。

今月号のBurrn!、他は先日のLOUD PARKを中心にして、様々なバンドを取り上げた幅広い内容になっている。
読んでいて退屈はしない、オジーやマイク・ポートノイのインタビューなんて爆笑ものでしょ?!

そんな中、映画の公開に合わせてレミー(MOTERHEAD)の「極悪語録」が素晴らしい!!

偉大です。
真のカリスマです。
いつまでも魂のRock'n'Rollをカマして欲しいです。

他にも興味深い記事(特にコラム!)も多いです、メタル・ファンは読んでいて退屈しない内容になっているかと思います。


PS:文句無しでカッコ良い!!



PS:全てが「漢」であり、生き様がRock'n'Roll!!






BR法とベトナム戦争

2010-11-20 22:07:23 | 本・雑誌
今月号の映画秘宝を買う。

表紙&特集は、あの衝撃の公開から10周年を迎えたオリジナルを3D化した“新作”が公開される『バトル・ロワイアル』。

あの作品が持っていたインパクトと破壊力、様々な方面に与えた影響等に対する再検証。
その後映画と現実のリンク、日本で起きた様々な凶悪犯罪との社会的側面に対する考察。

実に興味深い。

この作品が公開される時、今も信じられない話だが国会で審議され「有害」だと弾劾された。
そんなもの最高の映画のプロモーションであり、本作をカルトな傑作にする誇らしい称号にしか過ぎない。
本作を観れば一目瞭然だが、文字通り狂った大人達への宣戦布告であり、未来に生きる子ども達に一体何が大切かを説いたもの。

故・深作監督の息子である健太氏が語る通り、コレは普遍的な青春物語だ。

今の子ども達は本作を観たら何を感じるか?
ヒットして欲しい。

記事にある様に、本作以降に邦画のメジャーでここまでエクストリームでブルータル(社会現象に発展し物議を醸す)な作品は登場していない。
今の日本映画がある意味、当たり障りの無い骨抜き化した事の表れ。

あと「2011年先取りアメコミ映画」。
洋画不況、アメコミ映画激貧の日本において、この中でどれだけ日本で公開されて、おまけにヒットするかは全くの未知数。
だが、この中の大概の作品を観るのは間違いない(笑)。

あと今月号は先月号のハイテンションぶりとは違い、内容的には随分落ち着いた渋い内容になっている。
個人的には、グッと男臭い「ベトナム帰還兵映画特集」は最高だった。



かの『タクシードライバー』が魂の映画である僕にとって、町山氏も取り上げた『ローリング・サンダー』(祝・日本盤DVD発売!)や『エクスタミネーター』といった作品は昔TVでよく放映していた事もあり思い出深い特別な作品でもある。
先の日本映画ではないが、今のハリウッドもこう言った泥臭くて厳つい映画の要素が足りないのかもしれないです。
でも、コレって「アメリカ」という今も様々な戦争を続ける国の持つ“闇”。

更に印象的だったのは、かの石破茂元防衛大臣のインタビュー。

この人、クセも強くて賛否両論があるのは確か。
でも、この人が大臣だった時に日本映画への貢献は絶大だった。
もし、この人が大臣だった時に『宣戦布告』の映画化されていたら…もっと凄い傑作になったかも?!
映画を一つの大きな「産業」と認識しなければ、日本映画というブランドも市場もアッと言う間に失墜してしまう(もう失墜しているとは言いたくない:苦笑)。
お隣りの韓国ではないが無意味な検閲を止めて、国家レベルで映画産業をサポートしないと近い将来に深刻な事態を迎えるだろう。

何はともあれ、今月号も非常に中身の濃い一冊であります。
じっくりと読みます。


PS:実は今まで「ありそうで無かった」、スペース・オペラとしてのスーパー・ヒーロー物として期待・大!








これぞMETAL、その複雑な表と裏。

2010-11-05 23:44:07 | 本・雑誌
仕事帰りに今月号のBurrn!を買う。

表紙は来日したMETALLICAのジェイムズ・ヘッドフィールド。

多くのメタル・ファンを魅了した来日公演の熱~いレポートと、今現在のMETALLICAというバンドの成り立ちを思えば珍しいメンバー全員のインタビューが巻頭を飾る。

僕は90%くらいの確立でリッチー・ブラックモア、その嫁さんによるバンドが表紙&巻頭特集を飾ると思ってました(笑)。

まぁ~それがMETALLICA来日と、今さらBIG-4絡み(年末にその公演を収めたソフトもリリースされる:苦笑)の記事で良かったんじゃないですか?!

言ってみるならBIG-4の面々による反省会。

アンコールのセッションに参加しないSLAYER、ジョーイの再復帰が無ければ解散だったというANTHRAX、今はクリスチャンとなり心に平穏を掴んだムス様のぶっちゃけトーク。
何よりも一度はメタルを捨てたものの、結局メタルに回帰したMETALLICAというあまりに巨大に肥大化し過ぎたアイコンへの複雑な思い。

興味深いです。

あと表紙&巻頭特集ではなかったもののリッチーとヨメ、そして某H氏の趣味を反映した元RAINBOWシンガーによる集金ツアーのカラーでの記事とレポートには、この雑誌に未だ根強い“虹症候群”のネガティヴな症状がみられる。
しかし、皮肉にも某H氏のコラムが自身の強烈なプチ自慢だったが、これが非常に笑えるものだったのもポイント。
伊達に長く編集長をやっている訳ではない。
きっと、この人はこんな経験を沢山している筈。
いつの日か様々なしがらみから解放されたあかつきに、これまでの経験をまとめて一冊の本として出版して欲しい。

今月号は他にも興味深い記事が多い。

世界中のメタル・ファンに衝撃を与えたDREAM THEATERのメンバー・チェンジ。
その真相を今後バンドを担っていくだろうメンバー2名と、御大・伊藤政則氏による内部事情を知る故に書ける鋭いコラムにより明らかになった、両者の間にある微妙な温度差。
ネタとしての鮮度がまだまだ高いので、コレは久々に実にスリリングな内容だった。
しかし、今や何が起きても不思議ではないメタル・シーン。
どれだけ「Aリスト」に挙った有名かつ凄腕ドラマーが加入しても、結局はマイキーが復帰しそうな予感がするのが何とも言えない。

他にも我らが鋼鉄神ロブ様(インタビューしたのが二枚舌の割には興味深い)が何故モロクロ扱いなのか?とか、メタル・ファン感涙だったと言うスラ・ドミの精力的特集、10年ぶりの来日が決定したDIMMU BORIR(諸事情があるのは判るがインタビューの切り口が甘い!)のカラーでのインタビュー、今も「我流」を貫く孤高の存在であるNAPALM DEATHのバーニーの真摯な語り等々…かなりテンションの高い記事が多くて嬉しい。

コレなら合格。

でも来月号は奇跡の復活&再結成を果たして、12月に待望の新作をリリースする“あのバンド”一色になるのが露骨なのは今から残念としか言えないのも事実だと敢えて言っておく。


PS:異例過ぎる高い評価は、例の「大人の事情」に大きく影響されるのか!?




PS:一歩間違うと野暮ったいジョークだが、コレはかなりカッコ良い!
 声を大にして言う、俺はこういうバンドと音楽が大好きだ!!



戦う美しき女性は素晴らしい

2010-10-21 23:23:49 | 本・雑誌
仕事帰りに今月号の「映画秘宝」を買う。

『マチューテ』に出演しているミッシェル・ロドリゲスのクールな表紙が印象的な今月号。
目玉の特集は、今ハリウッドで売り出し中の新進気鋭の女優陣をピックアップしている。

いかりにもハリウッド的なセレブリティではなく、流行に乗ったアジア系(アジアや日本映画の女優陣はマメにフォローしているし:笑)でもなく、敢えてハリウッドに拘った「映画秘宝」らしい特集が素晴らしい。

美貌と才能に恵まれた女神。
近い将来この中から、主演女優としてドル箱となる逸材が生まれるのは間違いない。

他も相変わらずテンションが異常に高い、中身はコッテリとした特濃ぶりが嬉しい。
あまりの濃さと圧倒的な情報量、到底2・3日では読み切れないくらいだと思う。

個人的に非常に興味深かったのが、国内外の小説・コミックをネタにした「この原作を映画化しろ!」。

秘宝らしい観点による“厳選33本”というのも納得、確かに映画化されれば観たいと思えるモノばかり。
その中でも、思わず「おっ!」となったのは梅原克人・著の傑作『二重螺旋の悪魔』が取り上げられた事。

コレは最高に面白い!

ちょっと前ならば日本ならアニメ化されるのが精一杯かと思ったが、今の技術力ならば日本でも映画化は充分に可能なのは確か。
でも、その為には作品への熱意と思い入れも重要だが、それと同じく作品を満足いく映像化にする為の潤沢な予算が必要となる。
それは今の日本映画では難しい…。
ウカウカしているとハリウッドに権利を持って行かれる、日本映画に関わる者はそれを再認識して欲しいと心から願う。

他にも楽しそうな記事が満載そうだが、ゆっくり酒を飲みながら楽しみながら読みたいと思う。


PS:祝・11月本公開! 猛烈に楽しみです!!




PS:来年1月公開決定! かなりカッコ良いぞ!!





あと5~10年の間に

2010-10-07 23:50:16 | 本・雑誌
仕事に復帰。

しかし依然として病み上がり、そして昨日の悲劇的な事故のショックもあり、心身共に本来の調子ではないので厳しい。

そんな中、仕事帰りに今月号のBurrn!を買いました。

今月号の表紙&巻頭大特集は、来日公演とベスト・アルバムをリリースを控えたジョン・ボン・ジョヴィ(BON JOVI)。

ローテーションですな(苦笑)。
まぁ~良いんじゃないですか…。
今更、何を言っても意味ないし。

そのBON JOVIの次は、ソロ・アルバムをリリースしたトミー・リー(MOTLEY CRUE)。
あれ? トミーをこの位置に持ってくる意味は何?!
新作のリリースを控えたHELLOWEENも、その後のページを取ってインタビューを掲載しているのだから、この記事の位置は本来逆ではないのでしょうか?!

あと今月号を読んで思ったのは、やたらと日本のメタル・バンドが沢山取り上げられるようになった事。
日本のメタル・バンドがしっかり取り上げられるのは個人的には大賛成(今までが軽視し見下し過ぎ)だが、正直アルバムの評価がどれも高いのもビックリ。
以前ならば確かな人気と実力を持つバンドでも平気で70点台をつけ、インディーズのバンドならば的外れな批判とコキ下ろしで40点台は普通だった。
それが今の好評価の連続。
今のバンドの方がクオリティーが高い?…そうかな? 個人的にはそうは感じない。
ここに今のBurrn!という雑誌の持つ不透明な胡散臭さ、そして広告料という「大人の事情」と金の臭いがブンブンする。

表紙&巻頭大特集、そして日本のバンドの取り扱い以外では、様々なジャンルのバンドを取り上げていて面白く読めた。

他に個人的にショックを受けた記事もある。

まず、あのシャーリー・フォグリオのコラム。
ゴシップ的な記事が多い人だが、その辛辣な記事は毎回興味深い。
今回取り上げていたのは、あのジェイク・E・リー。
正にこの人は「ギター・ヒーロー」って感じで、ルックスの良さ、そして“華麗”としか言えないテクニカルなギターが大好きだった。
そんな彼が今そんな酷い状態にあったとは…。
早く心身共にクリーンになって、メタルの第一線に復帰して欲しいと心から願ってしまう。

あと御大・伊藤政則先生によるコラム。
コレは本当に近い将来、シーンに起きるであろう出来事なのは間違いない。
我々ファンは御大・伊藤氏の言う通り、何の根拠と理由も無くバンドやミュージシャンに対して「不老不死」という幻想を抱いている。
しかし、物事には必ず「終わり」が訪れる。
我々メタル・ファンは、あと5年か10年の間に空前絶後の大惨事に陥るだろう…。

悲しくて寂しいが、コレは現実なのだ。

あと最後に、例のOUTRAGEのインタビューにより起きた「騒動」について。

編集後記にて奥村記者が謝罪していた。
だが、「多大な迷惑を…」と言いながらも、あの程度の謝罪には何の誠意も感じられない。
まるで中学生が叱責されて、「さーせんっした(すみませんでした)」と逆ギレ気味に吐き捨てたものと変わりない。
OUTRAGEは自身のHPにて謝罪のコメントを出した、バンドにはこれからも頑張って欲しいと心から思った。
それが当のBurrn!ではこの有り様だ、どうやら自分で自分のケツも拭えないらしい。
最近の何でも謝罪しろ!という風潮は大嫌いだし、ヒステリックで過剰に反応するのも間違っている。
ただ各方面や関係者に迷惑をかけたと思うなら、相応しい言い方があるだろうとは思う。
立派な常識がある大人の社会人として、影響力を持つ雑誌として誠意ある態度で謝罪すべきだと思う。
最初から謝罪するつもりが無いのであれば、あんな編集後記でコメントを出すのは不快極まりない。
この程度の些細な事でガタガタ言うなって姿勢が丸見えでは、昔誰かさんが言っていた誠実で実直な雑誌作りのポリシーから遠く離れている気がする。

という訳で今月号は払ったお金程度の意味はある内容だったが、それ以上の「何か」があるものではありませんでした。


PS:油断してました、かなりカッコ良いです。




PS:新作が楽しみです。ただ楽曲はカッコ良いけど、このPVは正直微妙です(苦笑)。