

< あらすじ >
ニュージャージー州パターソンでバスの運転手をしているパターソン(アダム・ドライヴァー)は、朝、妻のローラ(ゴルシフテ・ファラハニ)にキスをすることから始まる、変化のない毎日を過ごしている。
そんな日々の中でパターソンは、周囲の会話やマッチ箱といった何げない物事に着想を得た詩をノートに書き留めていた。

なんてことのない日常の1週間を描いた作品で、たいしたことは何も起こらないけど、その分、何気ない出来事ひとつひとつがとても大切なものに思えます。
この夫婦の関係が素敵だし、時間が穏やかに流れる感覚にも癒されました

最近とみにいろんな作品で見るアダム・ドライバー。
今回は物静かでまじめな一般人を演じていますが、これが妙にじわじわきます。
こんな役も自然とピッタリはまってしまうのはさすがです。
あと忘れちゃならないのが、このわんこ。

いろいろかわいかったですが、郵便受けのエピソードにクスッとさせられました



< あらすじ >
ゲーム会社の社長を務めるミシェル(イザベル・ユペール)はある日、自宅で覆面の男性に暴行されてしまう。
ところがミシェルは警察に通報もせず、訪ねてきた息子ヴァンサン(ジョナ・ブロケ)に平然と応対する。
翌日、いつも通りに出社したミシェルは、共同経営者で親友のアンナ(アンヌ・コンシニ)と新しいゲームのプレビューに出席する。
女のしたたかさというか逞しさというか…いえ、すでにそれをとうに乗り越えたレベルで心の感覚が歪んでいるんじゃないのかと思うほどのミシェル役

誰もやりたがらなかったこの役をイザベル・ユペールが自ら名乗り出て怪演しています。
いつも問題作と呼ばれるような作品を撮るポール・バーホーベン監督ですが、今回もその例に漏れず彼らしいパワーを発揮していますね

暴行犯を突き止めようとするミシェル、それは誰なのか?ということももちろん気になるストーリーですが、それがわかった後の方がさらに衝撃的な展開だと思いました。
なんか狂ってる…

でも狂っているのはミシェルだけじゃなく、周りの人たちだってかなりのもの。(詳しくは言えないけれど

観終わって何ともいえない気分になるけれど(すっきりしたような、疲れたような

まぁ、それでこそバーホーベン監督作なのでしょうね

