映画さんぽ シスタマゴの徒然日記

映画大好きな姉妹が、最近観た映画のレビューや日々の出来事を気の向くままに綴っています♪

ウェイバック-脱出6500km-

2012年10月31日 | 映画
<ストーリー> 映画.comより抜粋

スラボミール・ラウイッツによる手記「脱出記 シベリアからインドまで歩いた男たち」を映画化した実録冒険ドラマ。1940年、スパイ容疑でソ連当局に逮捕されたポーランド軍人のヤヌシュは、極寒のシベリア強制収容所に収監される。ヤヌスは収容所内で出会った仲間6人とともに収容所からの脱出を図るが……。




シベリアからインドまで徒歩で歩き続ける…と想像するだけでも途方もない距離なんだけど、これが実話だというのだから驚きです

収容所から脱出するのが、猛吹雪の凄まじい日だというのも過酷です。
吹雪で足跡が隠されるとか、追手が追跡しにくいという利点はありますが、それよりもみんなの命は大丈夫なのか!?と心配になるくらい。

その中の一人の台詞にも「死ぬとしても、自由の中で死ねる」(←うろおぼえ)
とありましたが、そんな思いをしてまでも収容所から出たかったということなんでしょう。




さて普通の脱獄ものなら出るまでがドラマなのですが、脱出したからといって安心できないのがこの映画です。
それからは、より過酷な環境になってきます。

食べ物がない。収容所から持ってきた食べ物は底をついて、この雪山の中では植物も見つからない。
途中、集団農場から脱走した少女(シアーシャ・ローナン)が加わって、なんとか国境を越えたのだけど、そこもソ連と同じ共産主義国家でした。



そこで、砂漠やヒマラヤ山脈を越えてインドに向かうことになるのですが、今度は灼熱の砂漠と水が足りなくなるという事態に。

もう観ているこっちまで具合が悪くなりそうな気分になります

無事、目的地に着いた一行にはほっとしましたが、それから主役のヤヌシュについてのその後がラストに描かれます。

作品中、ヤヌシュが見る幻の風景の意味がその時わかります。

一行がシベリアからインドまで歩く話でありながら、ヤヌシュが家に帰るまでの物語でもあったのですね。



ピーター・ウィアー監督作というのは、いつも最後は唐突に暗転して終わるのがお約束のようですが、この映画はフェイドアウトでした。
実話なだけに、そういう終わり方はそぐわなかったのかな?


原題The Way Back
製作年2011年
製作国アメリカ・アラブ首長国連邦・ポーランド合作
上映時間134分

監督 ピーター・ウィアー
製作 ジョニ・レビン、ピーター・ウィアー、ダンカン・ヘンダーソン、ナイジェル・シンクレア
製作総指揮 キース・クラーク、ジョン・プタク ガイ・イースト、サイモン・オークス トビン・アームブラスト
    ジェイク・エバーツ、モハメッド・カラフ、スコット・ルーディン、ジョナサン・シュワルツ
脚本 ピーター・ウィアー キース・クラーク
原作 スラボミール・ラウイッツ
撮影 ラッセル・ボイド
美術 ジョン・ストッダート
編集 リー・スミス
音楽 ブルクハルト・ダルウィッツ


<キャスト>

ジム・スタージェス
エド・ハリス
シアーシャ・ローナン
コリン・ファレル
マーク・ストロング
グスタフ・スカルスガルド
アレクサンドル・ポトチェアン
セバスチャン・アーツェンドウスキ
ドラゴス・ブクル

コメント
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