映画さんぽ シスタマゴの徒然日記

映画大好きな姉妹が、最近観た映画のレビューや日々の出来事を気の向くままに綴っています♪

トガニ 幼き瞳の告発

2012年10月17日 | 映画
<ストーリー> 映画.comより抜粋

韓国のある聴覚障害者学校で実際に起こった性的虐待事件を映画化し、韓国社会に波紋を起こしたサスペンスドラマ。郊外の学校に赴任した美術教師のイノは、寮の指導教員が女子生徒に体罰を加えている現場を目撃する。やがて、その女子生徒が校長を含む複数の教員から性的虐待を受けていることを知ったイノは、その事実を告発し、子どもたちとともに法廷に立つ決意を固めるが……。




実際の事件をモデルにした小説の映画化。
たぶん重いだろうな~…と覚悟を決めて観に行ったのですが、予想にたがわず重い映画でした

それでも、ちゃんとエンターテインメントに仕上げてるのが凄い。

子どもを守らなければならない立場の者が、子どもを虐待しているだけでも驚くことですが、いざという時自分の身を守るために、身寄りのない子や家族が弱い立場の子を選んで虐待しているという狡猾さに腹がたちます。



子どもの役者さんたちが素晴らしく、本当に虐待を受けているのかと見紛うほどの熱演でした。

また、虐待する方の校長や教師たちの役者さんも、本当に憎々しく(よくこんな役受けたな…と思うほどです)

トイレの壁から見下ろす校長の顔がとても不気味でした

ユジン役のチョン・ユミさんの役は最初、こういう女の人ってどうよ。という感じの人でしたが、この重い物語の中の一種の癒し的な役割になっていてよかったと思います。



裁判の判決は、とても納得できるものではありませんでした。
実際に、このような判決がなされたのかと思うと、やりきれないものがあります。

だけど、この映画が作られることによって、世間を動かして『トガニ法』なるものが制定されたという事実が、ある種の救いになっています。

これだけでも、この映画を作った甲斐があるというものでしょう。






客層は、『サニー』の時にあまり見かけなかった年配の女性が多かったような気がします。
それはやっぱり、主役のコン・ユさん目当ての人が多かったというわけなのでしょうか?



原題:Do-ga-ni
製作年:2011年
製作国:韓国
上映時間:125分

監督:ファン・ドンヒョク
製作:オム・ヨンフン ナ・ビョンジュン
原作:コン・ジヨン
脚本:ファン・ドンヒョク

<キャスト>

コン・ユ
チョン・ユミ
キム・ヒョンス
チョン・インソ
ペク・スンファン
コメント
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