映画さんぽ シスタマゴの徒然日記

映画大好きな姉妹が、最近観た映画のレビューや日々の出来事を気の向くままに綴っています♪

アウトレイジ ビヨンド

2012年10月09日 | 映画
<ストーリー> 映画.comより抜粋

関東最大の暴力団組織・山王会の抗争から5年。
関東の頂点を極め、政治の世界に進出するなど過剰に勢力拡大を進める山王会に対し、組織の壊滅を図る警察が動き始める。
関西の雄ともいえる花菱会に目をつけた警察は、表向きは友好関係を保っている東西の巨大暴力団組織を対立させようと陰謀を企てる。
そんななか、以前の抗争中に獄中死したはずのヤクザ・大友が生きていたという事実が持ち出され、突然出所を告げられる。


前作の『アウトレイジ』が面白かったので、今回も観ました

個人的には前作以上によかったです。
観てる間じゅうわくわくしながら観てました。





前作は誰が主役というのがなかったのですが、今回はハッキリとビートたけしさん演じる大友が主役という作りになっています。

斬新な殺し方が目立つこのシリーズですが、前ほど数は多くないけど『ビヨンド』でも
「おぉ~、斬新と声をもらしてしまうシーンがありますこれとか

こういうのを観るのがホント楽しいんですね~、この映画は

こう言いながら、実は痛い場面は苦手なんです。もう正視できない
だから、前作で中野英雄さん演じる木村が指詰めのシーンをまともに見ることができなかったせいで、誤った認識をしていました。

お蔭で、人が殺される場面では、銃で撃たれるのが一番安心して見られるというのが正直なところです

今作は、わりとバイオレンスシーンが抑え気味なので、人によってはそれが物足りないと思うかもしれませんね。※あくまで前作比



この映画で何が素晴らしいというと、そりゃもう俳優さんの演技に終始します

普段あまりヤクザを演じることのない俳優さん(中尾彬さんは除く)ばかりが集まっているのに、全員がいかにもその筋の人に見えるからすごい。

山王会に属する富田を演じる中尾彬さんが、若い奴らに軽く扱われているのが画的に不思議に見せています。

でもその状況だけで、山王会幹部の人たちが人事に不満を持っているというのが、説得力を生んでいます。
いや~それにしても、中尾彬さん上手いですね~。

花菱会(最初花火師会と脳内で変換してしまい、はあ?と思っていましたが、すぐに変換ミスに気付きました)のシーンがいいですね。
あのなんとも言えない、不穏な面のみなさん

たけしさんと、西田敏行さん、塩見三省さんの啖呵の応酬の場面は、笑ってしまうほどの迫力です。特に塩見さん、巻き舌がハンパない

顔の陰影が、強面(こわもて)を強調しています。撮影は光にこだわったんでしょうね~。



前作の冒頭の幹部会の場面では、食事をしていたのに今回はなし。
そのことについて、「幹部会だってのに、メシも出ねえのかよ」と愚痴られてるのがおかしいです。

どうやら、新会長の加藤(三浦友和さん)は、けっこうな吝嗇家(ケチ)なようで、言葉の端々にそれが表れているのも面白いです。
「花菱に何か送っとけ。わざわざ買わなくていいぞ。うちになんかあるだろ」(←うろ覚え)とか笑えます。




あまりによかったので、2日連続観に行ってしまいました。
なんというか、楽しいです※コメディ映画ではありません
(バイオレンス映画は絶対に苦手という方にはオススメできませんが)

できれば前作の『アウトレイジ』を観た上でご覧になった方がいいです。
そうじゃないと人物の関係がわかりにくく、名前も覚えられないと思うので



製作年:2012年
製作国:日本
上映時間:112分


監督:北野武
プロデューサー:森昌行、吉田多喜男
ラインプロデューサー:小宮慎二、加倉井誠人
アソシエイトプロデューサー:川城和実、松本篤信、大西良二、久松猛朗
脚本:北野武
撮影:柳島克己
照明:高屋齋
美術:磯田典宏
録音:久連石由文
衣装:黒澤和子
大友衣装:山本耀司
装飾:柴田博英
メイク:宮内三千代
編集:北野武、太田義則
音楽:鈴木慶一
音響効果:柴崎憲治
記録:吉田久美子


<キャスト>

ビートたけし
西田敏行
三浦友和
加瀬亮
中野英雄
松重豊
小日向文世
高橋克典
桐谷健太
新井浩文
塩見三省
中尾彬
神山繁
田中哲司
名高達男
光石研


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする