ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫

書籍「年金五万円が教えてくれたお金の向き合い方」「あるもので工夫する楽しい節約生活」は9万部。工夫の毎日は続く。

きものと個性2~三原佳子さんの「シンプル」

2017-06-26 09:32:11 | きものの本&本

 

先の続きです。

 

この方、最初に拝見したのは「クロワッサン」の

「着物の時間」

右の写真です。

 

2003年刊ですから、今から14年前。

当時30代、今はアラフィー。

「こんな雰囲気でずーと行きます。

白髪になったときがまた美しいと思う」

とキャプションに。


確かに、より落ち着いた美しさが出ています。

お召しの着物は、

ご主人の「マルファクトリー」のもの。

刺繍作家として働いているとき、知り合い、

めでたくゴールイン。

右の写真のきものは、披露宴でもお召しに。



シンプルきもの」でのきものと洋服。

ワンピースを着るようにきものを、コンセプトです。

こちらはもうグレーとこげ茶の世界。


なにより素敵だと感じたのは、帯。



いや、もうグレーの濃淡の切りばめ、やら~~。

それを小振りに結んできりり。

一冊が同じ色調ながら、

どれだけ眺めていても飽きることがないのは、

墨絵の世界を垣間見るようだから。


横森さんとの違いは、色を抑えた着こなし。


「凝りすぎず、もの足りないくらいが

ちょうどいい。おしゃれに余白があると

気負いがなくなる」


確かに着物はそれだけで「気負い」が前面に

出るものですが、「余白」を作ることで、

それを打ち消すわけですね。

 

それに、着物は、それだけで見せるものではなく、

やはり動いたり、背景の場所を加味して

完成するものなのかもしれません。


う~~ん、背景とマッチした世界。

東京と関西の、沖縄の光も違うしね。

 

この方の帯結びは、「角なしの角出し」。

ご主人の「お太鼓結びは、

中に箱を背負っているようでおかしい」との言葉に、

いつも角出し、だそう。

ご主人のへの尊敬と愛がいっぱいなのね。


 外国の人がお太鼓を見て、同じこと言っているのを

読んだことがあります。


私も小振りな帯結びが好き。

それに、羽根出しもあまり好きではなかったので、

わが意を得たり。


この本には、三原さんだけではなく、

知人の方の着物も載っていて、

もちろん「マルファクトリー」のものなのですが、

これがまた素敵。


木綿着物だそうです。

同系色の帯に、足袋も黒っぽい。

半襟だけキリリと白っぽさで。


「一時のおしゃれを楽しむものは

もう買いません」ときっぱり。

もう一人の30代の方は浴衣を紹介。

「でも主婦ですから無駄遣いはしません」と

こちらもきっぱり。

きものって、数持つ必要ないのよね。

反省==。


さて、

河村さんの本と三冊続けて見てきましたが、

どの着物も考えも素敵で、紫苑は

「目移りがクセなのさ~~、シャララ」♬。


どんな着物を選ぶにせよ、

皆さんに共通していることは、

ご自分をよく知っていること。

この方たちと着物をシャッフルしても

どの方も、どのタイプの着物も似合いそうです。

しかし、「好きは自分だけのもの


横森さんは

「小金持ちのきもの道楽マダムにはなりたくない」

仰るけど、一方では、

そう見せたい方もいるわけで。


「人妻が昼顔しにいくイメージがいい」(笑)

なんて方もいますよ。

姐や風がいいとか、極道妻風がいいとかね。


河村さんのセレブきものなんて無理だわと

思うかもしれませんが、河村さんのキーワードは

清潔・清楚・上品

横森さんは「色と楽しさ

三原さんは「ハンサムウーマン」とモノより

精神を学べばいいわけで。

今は昔と違って、まだお安く楽しめる。

きものには、「コスプレ」の楽しさも加わるから、

余計面白いのかも。

女は女装で遊ぶ」→湯山さんの本。


いやあ、着物って、楽しいですね。


というわけで、長くなってしまいました。

最後までありがとうございました。


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コメント (6)
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