ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫

書籍「年金五万円が教えてくれたお金の向き合い方」「あるもので工夫する楽しい節約生活」は9万部。工夫の毎日は続く。

冥利に尽きる「樹木希林のきもの」別冊太陽

2019-11-23 16:50:26 | 憧れのきもの女性

 

もう何度もアップさせていただいた

樹木希林さんのきもの。

それがまとまった一冊が出ましたね。

「樹木希林のきもの」(平凡社刊)


ブログ村のあつみさんが

仰っているように「転載禁止」なのです。

「樹木希林のきもの・語録を拾って・けれんみ」

 

しかしですね、本では

過去に写真撮り放題の展示会やらで

拙ブログにアップしたものと同じ作品が

多く載っています。

まったく写真ナシというのも寂しいので、

そちらをアップしつ、

本のご紹介と行きましょうか。


「母は極端なまでにモノを買わない、

溜め込まないという精神を貫いていた」

(娘の也哉子さん)そうで、

オモチャを買ってもらった記憶もなければ、

洋服も、

家財道具や調理器具も最小限しか持たず、

「頭を使って持っているものの範疇で

どれだけ代用できるか」が口癖だったそう。

まさに「ブリコラージュ」

(やりくり)ですね。


「樹木希林さんの奔放きもの・布を生かし切る」

「樹木さんとツーショットだよ~~ん」

樹木希林さんのきものが人気なのは、

持っているモノを生かす工夫が

共感を呼ぶんでしょうね。

女優さんだけど、

「ぴっちり、皺ひとつなくマネキンのように

着るのではなく、昔の人が普段着として

着ていたときのように~

多少の崩れもニュアンスのうち」

という着付けに対する考えも、

私など大いに共感


「できる女は衽線が合わない?!」

 

孫の成人式用に一式用意したあと、

「~あとは、これにバスケットシューズを履いて」

と宣うて、家族を驚かせたり。

樹木さんの着物にブーツはもう

フツウだもんね。

ゼクシ―のCMより。

 

何事も「始末」な彼女ですが、

着物だけは必要以上に集まってきた

そうで、(アッ、これも一緒!?だわ)

それらの着物を生かし切ったという。

「始末」とは無駄遣いをしない、

生かし切る、ちゃんと片づけることの意味ですが、

樹木さんは着物だけではなく、

ご自分の一生もきちんと最後まで

「始末」なさったのですね。

「一切なりゆき・欠点をこそ生かす生き方」

小さい大島に裄と襟に別布を

付けて~~。これ真似したい。


「着物には冥利がある」とも。

「冥利」とはいい言葉。

知らず知らずのうちに受ける幸せ

ということです。

冥利の「冥」はあの世のこと。

まさに「あの世」からも

いまなお幸せを届けてくれた希林さんでした。


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小百合さまが着た志村ふくみ&女優と着付け

2018-03-08 09:51:32 | 憧れのきもの女性

 

いやもうこの方の美しさには

いつまでも圧倒されます。

はい、小百合さまです。

終戦の年にお生まれですからもう~~。


120本目の映画

「北の桜守」の宣伝のために

出演なさった

「マツコの知らない世界」。

たまたま見つけた!

いつもながらいいお着物だなあ、と

目を凝らして見る。

 

いいカメラそばになかったので、

デジカメで。

写りがイマイチ。

紅花染めかなあ??

裾のほうはグレーの?縞になっている。


帯は浅葱色格子。


きものに惹かれてみていたら、

「これ、志村ふくみさんのなんです」と一言。

マツコさん、ご存知かなあ、

反応はあまりない~~。

よほどの着物好きじゃないと知らないかも、

と少しいい気分。

これぞ「マツコの知らない世界」ね、きっと

志村さんの着物、

やはり女優さんがよくお召しになるのね。


庶民ではなかなか買えないものね。

でも、色で考えると、

このコーディだけはできるわ(笑)。

同じような帯持っている~~。


化粧もご自分でなさるそう。

だからいたずらに濃くないのね。


補正なし着付けだけに、

やはり楚々としている。

きちきち立派すぎる着姿ではない~~。

最近の女優さんは、

きものあまり着ないから、

着付け師さんにされるまま

なのではないでしょうか。

防弾チョッキみたな補正するから。


女優になるなら、普段きものは

自分で着る。

着慣れてほしい。

これ女優の第一条件にしていただきたい。

そうすれば、着付けさんが着付けるにしても

型通りではない自由な楽しい着姿

拝見できると思う~~。

ここ、こうして、とか言える~~。


杉村さん、沢村さん、八千草さん

樹木希林さんみたいに、

自分で着る方も。


小百合さま、普段でもご自分で

お召しになっているのよね。

だからすごく自然。

 


ヘアもキュート。

シニアになるとヘアの量少なくなるけど、

自分の毛にヘアエクステを

プラスしてくるくる巻いている、

のだと思う。

今度やってみよう(笑)


というわけで、いつまでも若々しく

初々しく、かつ謙虚で慎み深い

小百合さまでした。

映画のために、25キロのバーベルを持ち上げる

訓練をしたそうです。

こちらもマネして~~、

いやこちらはやめておきます。

というわけで、

「永遠に初々しい秘密がわかった・小百合さま」


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クロワッサン・夏木マリさんの着物がオシャレ

2016-11-17 10:05:53 | 憧れのきもの女性

 

発売中の「クロワッサン」(マガジンハウス)に

掲載の夏木マリさんの着物が素敵です。

 

写真では紫っぽく見えるけど、

富岡産の繭だけを使った

茶色の「富岡紋織」に

やはり茶色のすすき帯。


この方、年を取るほど素敵になる、

いや若い頃から素敵は素敵ですが、

年を重ねてもずっと体型を維持、

活動の範囲もどんどん広がって

時間を味方」にして成功なさった

とてもマレな方だと思います。

 

「売れていない頃、時間がたっぷりあったので、

着付け教室に通って

お免状をいただきました」

 

仕事がない、時間があり過ぎる、

こんなとき、何をするかって

大切ですね。

いや、エラそうなこと言ってしまった。

着付けってところもいいよね(笑)



帯のアップ。

茶色地に白と黒ののススキ。

帯締めは薄い茶色。

帯どめは「大根」

それも齧られた大根。

「大根は秋のテーマだから

ぜひ使いたかった」

 

もっと素晴らしいのは、八掛。


歌舞伎の定式幕。

茶色の無地に緑、赤、黒が映える。


その八掛の幕をめくると、なんと黒子。

すごいね。さすがだね。


八掛や襦袢といった見えない部分で

遊ぶのが好きで、

母親の着物を仕立て直すときには必ず

付け替えるとか。


いいな、いいな。

ホントに、ホントに、おしゃれ。

帯結びは、もちろん角出し。



この方、角出しってイメージですものね。

粋で、でもどこかかわいい、キュート。

スバらしい64歳。


 

「着物もパフォーマンスも自分らしくが

 モットー」と夏木さま。

 まっ、そうでないとキビシイ世界は

 生き延びられない~~。

 


それにしても、八掛で遊ぶのっていいよね。

そこでマイ・プチプラ八掛(笑)


木綿の着物に絹の裏。

会津木綿に絹の裏付けました」

 

夏木さまのようにお金はかけられないけど、

マネできるところはマネして

自分なりに楽しみましょう


 だって、何事も「自分らしく」が一番。

ここは同じだね

古い着物、自分で八掛変えてみようかな。

こういうのは書いてて楽しいね~。

 

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ありがとう、そしてさようなら池田重子さん逝去

2015-10-27 08:10:29 | 憧れのきもの女性

 

きもの好きなら、

知らぬ人はいないアンティーク着物の大御所

池田重子さんが逝去なさいました。

10月13日、もう二週間近く経っているのですね。

享年89歳。

こんな女性に、憧れたわけですが~~。

 

 

きものを着始めてから、アンティークの存在を知り、

この方の「大人アンティーク」の品の良さに驚き、

物語性に心を奪われ、ますますきものにハマって

行きました。

池田重子さんの美の遍歴と美しいキモノ」

 

こういうたおやかで艶やかな女性に至る道は

遥かに遠く、未だ憧れだけではありますが、

今も「いつか」という気持ちは捨てていません。

 

目黒の「時代布池田屋」に通って

帯をはじめ、いくつかの小物を

買い集めたこともあります。

少しでも池田さんの世界に近づきたいと。

 

時代布・池田」

池田さんのお店というと高級、高いと思われがちですが、

意外にお手軽値段。

掘り出しものがあるのです。

私でも買えるくらいですからね。

何か買うと、「好きな半襟を選んで」

とこれまた素敵な布をサービスしてくださいました。

 

ばら刺繍の帯で鳩山会館」

 

池田重子刺繍帯で学士会館」

 

 

美容家のIKKOさんが池田さんのきものしか着ない

と知って、IKKOさんのきものも目を皿のようにして

眺めるようにもなりました。

IKKOさん、池田重子を着る」

 

 きれいな人」はいても、「美しい人」はめったにいません。

しかし心がけひとつで「美しい人」になれるのです。

 

 池田重子さんのお言葉は、女性の理想を語っていらして

 なかなか実行はできないのですが、

どれか一つなりとも、心に刻んでいきたいと思います。

池田重子さま、美しいきもの、帯、帯留の数々を

見せてくださり、ありがとうございました。

心より冥福をお祈りいたします。

 

 「歩く美術館・菊地信子さんの更紗切りば目きもの」→こちらも素敵。

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おーい、若尾文子さま~~・女性パーツの美しさ

2015-06-13 09:00:36 | 憧れのきもの女性

 

若尾文子さまの映画特集が

東京は新宿で開催されるにあたり、

キネマ旬報が特集を組んでいます。

若尾文子映画祭」(6月27日~。角川シネマ新宿」

仕事先のロビーで見つけて、パチリ。

20代の文子さま。

不遜にも、ワタクシ若いときに、

この人、それほどきれいだとは思ったことないのです。

30年くらい前に、

「鹿鳴館」のテレビドラマに出演のとき、故あって、近くで拝顔できる機会がありました。

当時50歳、くらいだったでしょうか。

みながきれい、きれい

と騒いでいるのがよくわからなかった~~。

鬘を使っていらしたのですが、

「鬘を使うと、顔のシワを伸ばして隠せるから

5歳くらい若くなるのよ」

と関係者が言っていた言葉のほうが

記憶に残っているくらいで(笑)

そうか、年取ったら鬘だな~~とか。

それはともかく、

年配の男性など、

この方と結婚したいなどぬけぬけと口にしていて、

サユリスト並みに「男性に人気」があった、らしい~~。

色っぽいとか、なんとか。

でも、きものを着るようになり、

この方の映画を観るようになると、

その美しさがじわじわっ迫ってきましたね。

「女装する女」の湯山さんも仰っていますが、

きものは、まさに

「手首、足首、襟あしなどの女性パーツをきれいに見せる」

その代表例ではないかと思います。

造形の美しさでいえば、

京マチ子さんとか、

ほかにもきれいな方はたくさんいらっしゃる。

でも、この方、

日本女性のパーツの美を強調することで

スターにのし上がったのではないかと思うくらい、

パーツが美しい。

 

 

谷崎潤一郎の「刺青」は、「

足フェチ」といわれる谷崎らしい女の足の美しさから

「魔性の女」を作り上げるプロセスを描いていますが、

その点でも、若尾さまは適役。

 

「まだ人々が「愚(おろか)」

という貴い徳を持っていた」

という書き出しで始まる「刺青」

特にスタイルがいいわけでもない、

ある意味典型的な日本女性の面立ち。

多くの人が努力すれば、近づけそうな、

それでいて、もっとも高い場所にいる、

そんな美しさが、

長く人気を保っている秘密ではでしょうか。

 

私の好きな一枚。

セーラー服の襟の三角部分だって、

きものの衿に通じるよね。

映画祭、見たい映画とタイミングがあえば、

じっくり拝見してきたいと思います。

きもの着ると、

少しは文子さまに近づけるよ~~??

 「ぼんち・若尾文子の美しさ」

若尾文子さん・ぼんちコーディのマネ」

 「漱石が愛したファム・ファタール」→作家は悪い女がお好き?

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幸田文さまの帯締め「あれっ?」

2015-05-21 08:55:56 | 憧れのきもの女性

 

先に紹介した幸田文さんの著書。

その流れで新潮の日本文学アルバムの文さまのきもの姿を眺めていたら、帯締めの位置に「アレッ」って思ってしまいました。

 

わかりますか?

ページを開いた次の写真も同じ。

 

これは少し見みくいのでアップ。

いいなあ、このきものと帯。

帯はジャワ更紗?

 そう、帯締めの位置です。

どちらも左に寄っています。

彼女のクセなのかなと、ほかの写真を調べてみたら~~。

これは真ん中。

位置にこだわりはないのですね。

 

ファーマルのときには~~。

 

これはS32年、芸術院賞、読売文学賞、そのうえ新潮社文学賞の授賞式のきもの。

ハレの大舞台。

それでも、

 やはり左寄り。

真ん中ではないのね。

このラフさ、

「賞は嬉しいけど、それほどのモンでもないのよ」、という軽さを感じていいなあ。

というか、そこまでも考えてないよね、きっと。

 帯締めって、帯が落ちないようにするための紐ですものね。

 特に結び目が真ん中じゃなくてもいいのかも。

 帯締め、「結び目は真ん中に」なんて、いつからこうなったんでしょう。

自分なりのセンスで細部にこだわるのはステキだけど、それが決まりごとになって「ねばならない」になると息苦しいよね。

まっ、私は真ん中が習慣になっているから、特に左に締めようとは思いませんが。

 

すべてのキレイは鏡から」

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日本映画の美しい人たち・今昔

2015-03-21 12:00:08 | 憧れのきもの女性

 

BSではときどき古い映画を放送していますが、これが愉しみ。

先には、夏目雅子さん主演の「鬼龍院花子の生涯」をやっていました。

82年封切のこの映画、確かリアルタイムでも観たのですが、年を経てみると、また違った味わいが。

それにしても、ここに登場の女優さんたち、きれいなこと、そして、その後のそれぞれの運命を思うと複雑なものがあります。

矢絣の銘仙。

夏目さんは、85年に27歳の若さで、白血病でお亡くなりに。

花子を生む鬼政の愛人、佳那晃子さんはネフローゼ症候群に罹り、40代後半でクモ幕下出血に現在も療養中だそうです。ドキュメンタリーを放送しているのを拝見。優しい旦那さまがお世話をしていました。

夏木マリさん。

いつもながらのカッコよさ。

還暦を前に入籍して、現在も活躍中。

 

うーん、そういったことを思い合わせると、人生、無事に毎日を過ごしていることだけで、奇跡のように思います。

人の人生、いいところしか見えないけど~~。

夏目さんの、キメセリフ「私は鬼政の娘じゃけん、なめたら、なめたらあかんぜよ」

このセリフ、当時、ものすごく流行ったのよ。

で、今、「おまんら、親を、~~なめたらあかんぜよ」と娘に向かって投げたら、

「そうだね~~なめたらアカン、なめたらアカン、人生なめずに飴舐め~~よ」と天童さんで返されました。

そ、そうだね、人生なめたらアカンよね、と娘に教えられました。

人生カルく~、いえ、いずれにせよ人生なめずに、いきましょう~~。

 

もう一つ、こちらは若尾文子さん20歳のときの初々しい映画「祇園囃子」(溝口健二監督)。

いや、もうほれぼれするばかり。

舞妓さんになり、身請けしたいという男性に乱暴されそうになって、相手の下を噛み切ろうとするのよ。

そんな気の強さがぴったり。

八重歯があるのね。

 

下は、女盛り30代の頃。

この方も夫黒川記章さんの事務所が~~、いえ、これはやめて~~。

日本映画に欠かせない人というだけで十分。

きものの美しさ、所作、何をとっても美しい。真似できないまでも、せめて眺めてため息などつきましょう。

 「山崎豊子氏氏逝去&若尾文子「ぼんち」の美しさ」

若い時に観た映画や本、もう一度観て、若いときの感じ方とはどんな風に違っているのか、確かめたいものです。

まったく違っていなかったりしてね、成長がないこちら。それはまたそれでよし~

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常盤貴子さんのアンティーク本お取り寄せ

2015-01-11 09:24:26 | 憧れのきもの女性

 

先のNHKの京都案内の常盤貴子さんがあまりに美しいのと、彼女のアンティーク・きもに触発され、

彼女の載っている「KIMONO姫」をお取り寄せしました。

2004年と2005年だから、今から10年前。

ワタクシ、まだきものに目覚めていない、というかきものどころではない日々。

目覚めてから書店で立ち読みしたことがあり、おぼろげな記憶を頼りに検索しました。

常盤さんは、そのとき32歳くらい。

どちらも真似するどころではないのですが、こういう美しい色合いのアンティークって、もう見ているだけでシアワセになれるのはなぜなのでしょうか。

真似できない着物写真を見るとき、できるだけ現実感を出すため、自分には必要ないものは(ほとんど全部じゃんけ)、できるだけ排除して見ることにしています。今回の場合、ヘアとか小物づかいですね。

 排除したら、特に常盤さんのアンティークじゃなくていいじゃないかとお思いでしょうが、確かにそうなんですが、それはそれとして。

見たいものだけを見る。

今回の焦点は色づかい。

紫にブルー、そこに黒を利かせ、白のなでしこ柄が抜け感をだしているので、うるさい感じがあまりしません。

これは中のページですが、背景に薄いオレンジを使い、表紙より柔らかい感じを出しています。

同じきものでも、背景、というか入る色によって全体の印象は変わります。

淡いオレンジに黒を利かせ、同様に模様の白がすっきり感を出しています。

この色づかいも好き

顔を消します。

ヘアや小物使い、着物にはものすごく大切だと思いますが、同じようにはできないので、その部分は想像で、ほかのヘアにしたりして遊ぶわけです。

 

こちらは、もう一冊のほうの常盤さま。

紫に赤にピンクの椿刺繍の帯、典型的なアンティークですが、やはり着物の模様の白というか淡い色があるので、抜け感が出てすっきりしているように思います。

ぬk

こちらは、半襟に白。ビビットな色づかいが、可愛い。

 

昨日の「七緒」の杉山優子さんの言葉、「白で抜け感を出す」が納得できます。

 

というわけで、たまたま、常盤さんのアンティークを見ていたら、杉山さんの言葉を再認識することにもなりました。

しっとりも素敵だけど、アンティークはビビッドな色づかいのお勉強にもなりますね。

 

関連記事

常盤貴子さんのしっとりとアンティーク」

瀕死のきものの蘇らせる―物欲を制す」

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すべてコスプレの潔さーー椎名林檎さん

2014-12-08 08:44:39 | 憧れのきもの女性

 

先日「VOGUE JAPAN Woman」、今年もっとも輝いた女性に贈られた賞で、紫のきもの姿で現れた椎名林檎さん。

この写真、見た人も多いと思います。

品の良い奥様の雰囲気。

とても「歌舞伎町の女王」と同じ人とは思えません~~。

デビュー当時から、歌はもとより、その雰囲気、センスが大好きだったのですが、その理由にこのきもの姿を拝見して思い至りました。

それは「歌舞伎町の女王」の歌詞もそうですが、まさに物語の世界に聴く人を連れていってくれる牽引力。

ーママは此処の女王、生き写しのようなあたし~~。

その物語世界を作るための衣裳も、すべて歌舞伎町の女王風~~。

看護師の恰好で歌ったりと、今では当たり前のコスプレを、この人ほど上手に、歌のなかに取り入れた人はいないと思う。

それに素顔はどんな顔なの?と思わせるほどに、どんなにアップにしても素顔の印象が薄い。

それだけに、どんな風にでも、自分を作ることができる。

 

上の写真は、2005年、いまから十年前の雑誌「IN RED」(宝島社」に載っていた彼女です~~。

いかにも昭和風のきもの~~。

ちなみにほかの写真は、芸者風。

彼女、きものに限らず洋服でも身に着けているものすべてがコスプレに見えてきます。

プライベートで歩いても、わからないでしょう。

コスプレとは、言うまでもなく「コスチュームプレイ」のこと。

「コスチュームプレイ」とは元来「時代劇用の衣裳」のことだそうですが、今ではもう時代を超えて、アニメなどの登場人物と同じ格好をすることという意味になっていますね。

でも、考えてみれば、もともとどんなファッションもコスプレ。自分をどんな風に見せたいかでチョイスするものです。

その人自身というより、まずは「こう見られたい」という願望を表すもの。

林檎さん、いろんな自分になりたいのでしょうか。

 今の林檎さんの願望は、「いい奥様」なのかな。

そして、きものは、その願望を表すのに最適なファッションだと思います。

なにしろ、アンティーク、フォーマルと、いろんな種類があり、その違いは洋服より大きい。

ゆえに、いろんな自分を楽しめるように思います。

で、林檎さんの紫きものと同じようなものがあったので、お茶に行くときに練習を兼ねて着用してみました。

           

林檎さん、帯締めの山吹色に赤が入っているのも、全体を引き締めています。

で、ワタクシも山吹の帯締めに、赤は絞りの帯揚げで赤を持ってきたんだけど~~、うーん、違う。

まっ、それは当然ですが。

林檎さん、襟元をかなり下にもってきていますね。

これで、奥様風ななかに、持ち味である伝法、粋さが出ていると思います。

ヘアも洗練とモダンの極み。

紫苑の次の課題であるフォーマル。これもコスプレだと思って着ると、ハードル低く、かつ楽しめるかも。

「いい母を演じてみる」コスプレ??

いいかも。

黒留をコスプレで着ている人だっているものね。

では、次はこの線で行ってみます。

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「SAKURA」の草笛光子さんのきもの

2014-11-13 09:35:35 | 憧れのきもの女性

仲間由紀恵さん主演のドラマ「SAKURA~事件を聞く女」(月・TBS)の草笛光子さんのきものが気になります。

月曜日の夜の8時という時間帯で、ときどきなんとなく拝見、ストーリーはわからないなりなりに(汗・済みません)、仲間さん演じる刑事の祖母という設定。

小料理屋さんをやっているらしくて、ときどきお店に出ています。

このときのきものが素敵

黒とグレーの格子やら、

ピンクベージュの無地やら~~。

ヘアが真っ白だから、どんな色も自分に引き寄せてしまうんでしょうね。

若い人が着てもいいようなキュートなきものを、着こなしていらっしゃいます。

簪は朱赤なんですよ。

私が、この方のきもの、素敵だなあと思ったのは、今から7年前のNHKの朝ドラ「どんと晴れ」。

岩手の老舗旅館を立て直すお話で、主演の比嘉愛未さんや宮本信子さんのきものも素敵でしたが、草笛さんの品があって、貫禄があるきもの姿に目を引き付けられたものです。

ネットからの借り写真です。

当時は、まだきもの着始めたばかりでしたが、まず草笛さんの髪型に目がいきました。

束髪ですね。

これがものすごくお似合い。

品と粋の共存は、私のなかでは、先の「築地明石町」に通じています。

「高すぎるけど、目標はこの粋上品」

この方、若い頃はダンスがお上手とか足がきれいとかで、ドレスのほうが印象が強い、というかあまりよく知らないのです。

 

映画「ぼんち」にも出ていました。

もちろん、きれいなのですが、あの白髪の迫力には適わない気がします。

 

 

そして「クロワッサン・着物の時間」では、ご自分のきものを披露していました。

 

 

記事のなかで、60歳から踊りを習い始めたとあります。

それできものをよくお召になるようになったのですね。

帯留のとんぼの迫力がすごい。

ヘアは紫に染めていますが、ワタクシとしては白髪のほうが好みです。

それに、ああ、束髪にしてほしかった!

で、久しぶりに「SAKURA」で再会?

「どんと晴れ」の頃は老舗旅館の大女将だったけど、小料理屋さんに商売替えしたのね。

ヘア、きものもそれにふさわしく、粋のパーセンテージが高くなっています。

こちらは粋キュート、といったところでしょうか。

こちらも目標の一つです。

ヘアによって変身率の高いきもの、やはり素敵です。

関連記事

ばあばになったらキュート系?粋系?」

ヘアスタイルはメッセージ?ヘアいろいろ」

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