和がまま紫苑の人生「思うがまま」

きもの着付けは引き寄せのとてもいいレッスンだとほかのことに応用。環境どんどんいい方向に。探求、実践してみます。

チャーミングな鵺(ぬえ)ー綾瀬はるかさん

2013-08-30 17:49:46 | 憧れのきもの女性

NHK「八重の桜」も、後半に突入。

これからは明治時代のいろんなきものやファッションを見ることができるのではないかと楽しみです

後半のきものの見どころは、なんといってもあれ、ブーツに帽子といったきものですね。

アンティークの方々がよくやっていらっしゃるファッション。

明治の方々は、これを鵺(ぬえ)といってばかにしたとありますが、可愛いです

もちろん当時と今の感じ方、考え方違いますが。

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八重がブーツを履くにいたった経緯がなくて残念。

当時のブーツは草履と比べると履きにくかったと思うのですが。

進取の気性に富む、ということ?

鵺(ぬえ)とは、先日行った「大妖怪展」にも登場していました。

画ではよくわかりませんが、とにかく頭は猿、胴体は狸といったふうに、なにものなのかよくわからない動物。

でも、それって見る側の解釈で、鵺としてはそれが自分なんだから「怪物」なんて言われて、やっつけられていい迷惑ですよね。

そういう動物だと思えばいいわけで。

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で、綾瀬さんの「鵺」、とてもチャーミング

この方、何を着ても、というか何をやってもお似合いです。

「セカチュウ」前の高校生の役をやっていたときから、「なんてキュートな」と見惚れていて、なぜか私たちの年代(いつだ?)の高校生が高校生らしかった(うーん)時代を彷彿させる清潔感、懐かしさをお持ちでした。

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この方同郷、広島出身なんです

戦争や原爆についての本も出しています。

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「綾瀬はるかー戦争を聞く」(岩波ジュニア新書)

お祖母さんの姉が原爆でなくなったそうです。「--誰にも言わん思うとった、この原爆の話はね。~~もう話さんから、よう覚えとってね」というお祖母さんの辛そうな言葉が印象的でした。

今回の八重、勝気勝気していないところがステキ。ほかの方が演じたら、新島八重の強さが全面に出てしまったかもしれません。

人気ドラマ「JIN-仁」の武家の娘も、内に秘めた強さが、見ていて安心できました。

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こんな方がいろんなきものを着て、若い人のリーダーになって欲しい。

役柄によっていろんなきものを着る時期だとは思いますが、もう少ししたら、ご自分で選んだ着こなし、見せていただきたいものです。

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麗しさは斜め横の流れーIKKOさんのヘア

2013-08-29 08:01:29 | きものヘア

いつも艶やかなきものとコスメの紹介で楽しませてくださる

「コスメときもの」IKKOさんの行方不明というアップスタイル」でのんさまから教えていただいたのIKKOさんのヘアメイク。

のんさまは、昔のヘアも載せていて、それもまた素敵

「きものSalon」(秋・冬号)。

早速見て見ました

のんさまの記事で十分なのですが、あまりにステキなのでこちらにも載せさせてくださいね。

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IKKOさん、壇ふみさんの「壇流きもの巡礼」(世界文化社)のヘアを担当なさっていたんですね。

壇さんは「きものはヘアでキマる。だから、街で素敵なきものヘアの方を見かけたら、後を追ってでもそのヘアを作ったヘア・サロンを聞きます」と何かで仰っていました。

「追いかけてでも~」なんてスゴイなあと、当時思ったものですた。

それだけヘアを大切にする壇さんがIKKOさんにヘアを作っていただいたのですから、さぞや嬉しかっただろうとお察しします。

「ヘアは額縁」と仰るIKKOさん、「大人のきものヘア」は、シンプル。引き算が大切とのこと。

前髪には「すーとあげる、ひし形にあげる、ボリュームを出すの三パターンしかない」といい、とにかく前はさりげなく、「麗しさは横の流れや斜めから見た横顔に宿る」というものです。

ひし形、っていうのがよくわからないけど~、

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これかな?

一番好み

結ってもらうなら、これ(笑)

確かに人の顔って、正面から見ることってあまりないですよね。ふと横を向いたときに美しさが宿る

これは、きものヘアだけではなく、普段でも(?)参考になるような気がします。

正面から見えた顔や髪型だけではなく、横から見えたときのことも考慮に入れて鏡を見る~~。

それから、簪(かんざし)は、正面から少し見えるくらいがきれいとありました。それは私も前から感じていたことなんですよね。

でも、それがなかなか難しい

あまりにプロの仕事なので、のんさまの仰る通り、自分で作るのはできないのですが、彼女のことばは参考になります?。

最近、テレビでもきもの姿を見せてくれることの多くなったIKKOさん、どんどんその麗しいきもの姿、見せていただきたいものです。

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白黒格子がステキ。

テレビで見せる気さくさとはまったく別のキビシいプロの顔を感じさせる特集でした。

「大人のためのきもの本」もぜひ出していただきたい

関連記事

IKKOさん、池田重子を着る」

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きものという「自分磨き」

2013-08-27 08:43:39 | アート・文化

拙ブログにときどきコメントをくださるchuchuさんは、ブログ村の「自分磨き」のジャンルに属していて、応援ポチを押すとそこに行きます。

 そこはまあ、「ダイエット」や「若くなるための秘訣」!「他人に振り回されないためには」といった心身ともに自分を向上させようと力を尽くしている人のことばがあって、読みふけることしばしばなのです。

 

考えてみれば、私にとってのきものはまさに「自分磨き」であることよのう、と思った次第です。

着つけはもちろん、ヘアの研究?をし、本を読み、美術館に行き、戦争や病気について考える。

 ブログ・ネタと称して、家族で食事をするので喜ばれる(いや、喜んでない、という意見もありますが

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ブログ村の方や、友人、知人にいろんな情報を、授業料も払わず教えていただき、言い足りないことは、ちゃんと補足してくださる。

 この世知辛い世の中で、きものという共通点があるだけで、年齢も立場も関係なく、どんだけの人と知り合い、笑い、体験し、至らぬところを指摘していただき、教えていただいたことでしょう

考えてみれば、あまりに楽しいので、努力したとか、精進したとか思わなかったのですが(まあ、誰もそうは思わないでしょうが)、どんだけの時間と精力とを傾けたことか。

 

仕事でも、こんなに楽しく熱心に取り組んだことはないような気がします。

 しかし、この「楽しく熱心な」という心の在り方は、仕事にも応用できるはずと、最近ではすっかりリラックス、楽しみながらしようと心がけるようになりました。

 打ち合わせの場でも、誰かがいい意見を言ったりすると、

「いいね!」の掛け声(笑)

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ボケの症状が出始めて、会話のなかでも「ほら、あれ、あれ」との指示代名詞だけで済ませていたものを、ちゃんと調べて、覚えて、固有名詞で語ろうと「努力」しようと思うだけでも、ボケ防止の効果があるはずと信じ~~

 ここに書いたことだけではなく、もっと大切な有形無形の教えもたくさん受取り、まさに「きものは自分磨き」だよなあ、と実感しているこのごろでございます。

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鋭意、楽しく努力中です。

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きもの憑き同士?友達と三越&妖怪展

2013-08-25 20:22:58 | きものでお出かけ

きもの友達と、日本橋の三井記念美術館でやっている「妖怪展」に行ってきました。

ご一緒したのは、いつも素晴らしい装いで目を楽しませてくれる方の一人。

歌舞伎鑑賞会でご一緒した「セレブなマダムたち」のおひとりでございます。

本日も、ドービー織の小千谷縮(おそらく竺仙)&金魚の帯。

眼福でございました。

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金魚の帯は、妖怪展のあと、アクアリウムに行く予定だったからです。

この方、きもの情報満杯のウオーキングディクショナリー(歩く辞書)

美術館の隣のカフェで時間切れ、追い出されるまでいろんなこと教えていただきました。

ありがとうございます

3

紫苑はこちら。先日お話した「麻かと思ったら絹だった」のきものでございます。

最初にきものを紹介したのはですね、マダムが前帯の金魚の位置が気に入らないので、直したい。

しいては、三越の呉服売り場の更衣室を借りたいと仰ったのです。

「何も買わないのに貸してくれるかしら」と二人、呉服売り場に行きまして、お願いしたところ快諾

「おお、私たちお得意様に見えたのよ」

「いや離縁、ではなく梨園の奥様に見えたに違いないわ」と紫苑。

堂々と、広い更衣室で帯の直し。

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つい長居してしまい、店員さまが「大丈夫ですか。お手伝いしましょうか」と様子を見にくるほどでございました。

帰りも梨園の奥様らしく?微笑みながら堂々と、しかし何も買うことなく、「いつか、ここにある帯揚げ、帯締め、大人買いしましょうね」と誓いながらエスカレーターに向かったのあります。

和服の紳士のみなさんも、通り過ぎるたびに会釈やら、挨拶やらしてくださって、ええ気分。

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で、妖怪展は、これはもうみなさん、特に紹介はいいですよね。日本に大昔から伝わるお化けや憑き物やらのオンパレード。

日本人が、身の回りのあらゆる物に魂が宿っていると考えるのは、アミニズムの流れをくむ考えではありますが、身近なものを恐れ、畏怖することで、自らの言動を注意したり戒めたりしたのではないでしょうか。

ストレスなどが原因で、自分でもコントロールできない感情が起きたり、いきなり驚くような言動をする人がいます。

それを昔の人は、「「きつねが憑いた」などと、狐のせいにすることで(狐、いい迷惑)その人自身を責めないようにした大いなる知恵なのではないでしょうか。

お、なんだか自己弁護じみてきた~~?

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  この人、「きもの憑き」

おかしな言動はすべて「きもの憑き」のせいにちがいありません。

「物欲」に振り回されるのも、きっと「ブツヨク」という憑き物が~~??

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お気に入りのとんぼのバレッタ&魚のブローチ&バッグ

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ますますきもの憑き、いえ好き

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洗って「育てる」?小千谷縮

2013-08-24 07:18:30 | きものを自分で洗う

いつのまにか、夏も終わりに近づきました。

朝の風は涼しくて、冷房しなくてもきものが着れるのではないかと思うくらいですが~~。

今年は絽のきもの、一回も着ていません。

何かの機会をとらえて、あるいは機会を作って着なくちゃ。

今年の夏は小千谷縮をよく(と言っても二回ですが)着ました。

茶色(「小千谷縮&麻帯でグレイト・ギャッツビー」)

グレー(「グレー小千谷三谷文楽其礼成心中」)

 

汗をいっぱいかいたので、洗いました。

これまでも洗ってはいたものの気づかなかったのですが、茶色のほうの小千谷、洗ったあと滑らかで少し柔らかい。

手触りがとてもよくなっているのです。

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購入したときは、麻特有のガサガサ感があって少し着にくいなと感じていました。

で、今回洗ってみて「おや、いい感じ」と思ったのです。

グレーのほうは、広衿、衿裏がついているので洗ったとき、衿の部分に少しシワが寄りましたが、水をかけて伸ばすと元通りに。

こちらも洗う前よりもしなやかに、滑りや光沢が増している気がします。

気がします、というのは、まだ洗った回数、茶色より少ないからです。

リネンって?」(リネン繊維の基礎知識)によると麻は洗ったあとアイロンをかけると独特の光沢としなやかなハリが出るとあります。

小千谷縮は麻とはいってもシボがあるのと、この暑さのなかアイロン出す気になれませんでした。

いつも素敵なきものと刺繍で楽しませてくださる「絹の糸」のaoitukiさんから「洗ったままの空気をたくさん含んだ小千谷縮は着太りするようで箪笥の肥やしに~~」とのコメントをいただきました。

そうなんです。洗ったあとアイロンをかける気になれない小千谷は、空気を含んでふわふわになります。

それを落ち着かせるため私は、三つ畳みにして、アイロン台などの重いものをしばらく上に乗せておきます。

これを帯を作る本職の方が、作った帯を落ち着かせるためにやる方法の応用です。

少し涼しくなったらまとめてアイロンかけるつもりです。

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下がバティックの布で包んだアイロン台です。

上がグレーの小千谷です。わかりやすくするためにずらして撮影しました。

 

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リネン・シーツなど、ヨーロッパでは何十年も使いこんだものをお嫁にいくとき母から娘に渡すと聞いたことがあります。

それをまた何十年も使い込むわけですね。

「~~自分の好みの柔らかさになるまで仕上げるのも楽しみの一つです」(先のリネンの基礎知識)とありますが、なるほど、「洗うことで、自分好みに仕上げていく」というのはいいです。

洗ったばかりなのに、また洗いたくなりました

でも、リネンのシーツや布巾は縮んでもいいけど、小千谷縮、あまり縮むと困ります。

私の小千谷縮は裄66センチ、2・3ミリは縮んだかもしれませんが、ほとんどそのままです。

買ったときの裄は66センチです。

仕立てる前に水洗いしないケースがたまにあるようです。

その場合はもっと縮むかもしれませんが。

小千谷縮って、越後上布にシボをかけたものなんですね。「小千谷縮」

越後上布とは姉妹(あるいは兄弟)なんだ。

浅学で知りませんでした。

でも、これは重要文化財の小千谷縮のお話。

こちらはかなり格下とはいえ、今回洗うと風合いよくなるのは発見でした。

もう一着小千谷縮、買おうかな

応援ありがとうございます。

間違いや疑問などのアドバイスありましたら

よろしくお願いします

 

 

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麻だと思ったら絹だった

2013-08-22 09:08:46 | きものを自分で洗う

 

きもの着始めた頃ににフリマで購入したお気に入りのきもの。

何人もの方と奪い合って(笑)、サイズや値段の関係からこちらに回ってきました。

 

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ハリがあって、軽くて透けています。購入したとき、売る人も「麻だ」と言っていたのを信じていました。 手縫いです。

一度着て、麻だと思っていたものだから洗いました。

洗剤は入れずに、軽く押し洗いです。

先の絹芭蕉の場合も、洗うというより「水通し」といったほうがいいかもしれません。

この前の絹芭蕉を洗ったときの手触りと同じ。

改めてクエッションが。

これって絹?

上布より生地薄いんですね。

上布より薄い麻っておかしいかなと。

そうでもない?

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こちらは上布。

で、糸を取って燃やしてみました。

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上は「絹」とわかっている生地。

下が麻だと思っていた生地。

麻だと紙のように燃えてしまいますから、これはやはり絹ですね。

この絹きものも、絹芭蕉ほどではありませんがハリがあります。

では、このハリはどうしてだろうと調べてみました。

>
絹芭蕉は芭蕉の風合いを出すために 精練をしていません。練ってないので糸にセシリンが残ったまま。つまりゴワゴワです。だから自宅洗濯が可能です。 また下の襦袢が透ければ透ける程 良しとされます。ですから貴女が嫌だと思われたのが絹芭蕉の特徴です。それにクレームはつけられません。襟やおはしょりをきっちり折り着ます。

「(硬くて)着用不可能な「絹芭蕉」を落札してしまいました

興味のある方はお読みください。冒頭の回答だけではなくーたくさんの方が回答しています。

掲載したのは中ごろの回答です。

 

縮緬などの柔らかい絹はこのセリシンという成分を洗い落とすことで柔らかさを出す。

でも、生紬などの絹は風合いを楽しむため敢えてこのセリシンを残すそうです。

さすがに生紬は、自分では洗いませんけど。

で、先の絹芭蕉もこの絹も、セリシンがあるため?大事には至らなかったようです。

「アタシって本当は絹だったのね。どうりで身が縮む思いだったわ」と絹としてのアイデンティティに目覚めたきものは、次からは「これまでの分まで絹として生きるわ」と前の分まで立派?に縮むかもしれません

ごめんね、間違えて。

フリマやオークションで購入したきもの、たまに素材が間違っているものがあります。

もう一着心配になって、繊維一部を取って燃やしてみました。

このとき着用のきものです。

遥々と仁左衛門シネマ歌舞伎」

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でも、これは紙のように燃えて麻と判明。

これは何回か洗剤で洗っているので、いまさら絹とわかっても大事ないんですけどね。それでも今後のことを考えるとよかった

 

で、今回の失敗例

洗えるきもの、つまりポリだということでオークションで購入。雨が降った日に着て、裾が汚れたので自分で洗ったらーー。

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ポリなのに絹の風合い、と気に入っていたんですよ

本当に絹だったわけですね

胴裏がポリ(八掛は正絹なので、売り手もポリだと思ったようです。普通、絹の生地にポリの裏地つけませんものね。

手縫いですが、ポリに手縫いってあるんですね。

というわけで、フリマやオークションで買ったきもの、素材には気を付けましょう。

いや、ドジなのは私だけ?

わが家は子どももきものの野育ち

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容姿と趣味と思想が一致した幸せー白洲正子のきもの

2013-08-20 18:28:19 | 憧れのきもの女性

中谷さまの流れから、白洲正子さま。

今月の「家庭画報」(世界文化社)には、こんな記事が載っています。

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「古澤万千子の魅力を紐解くー白洲正子との出会い」

きものを着始めた頃、この方のきもの関係のエッセイを読みました。

お書きになったのは70年代なんですね。

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いささか古いのと、それこそ「信頼する呉服屋さんがある日、すごいきものを持ってきた」とか、まあ、庶民にはほとんど関係ないことが多い。

その上、きものは「きれいなもの」と思いこんでいたから、紬主体の、その着姿も、それほど興味はありませんでした。

「どんな豪華な衣装でも、ぴったり身について、ふだん着のようにみえればしめたもの。それを着こなしというのです」

そうなんだ、と思いながらも、そのときにはなんだかもったないないような気がしましたね(考え方も変わっていくものです)

エッセイはともかく彼女、薩摩藩の武家の家系で、戦後は伯爵家の令嬢、ご主人はイケメン(好み)の、やはりセレブ。

そんな奥様が骨董に目覚め、評論家小林秀雄やらに「ばか」「アホウ」、店を開けば「魅力のない店だな、やめちまえ」など罵倒され「泣きながらも」食らいついていく。

その果てに、「白洲正子」という人間が出来上がったのですね。

面白かったのはこちら。

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「白洲正子のきもの」(新潮社)

この方、柳宗悦(むねよし)の民芸運動「用の美」(日常使うものが美しい)に感化されてきものを着始めただけあって、木綿やら結城やら大島といった、今でいう趣味のきものを着尽くしている。

琉球絣とかそういったものの価値を高めたのは、柳宗悦氏とこの方の力が大きい。

30年代といえば、銘仙やら柔らかものやらが全盛?。そんな時代に地味な紬を、どこにでも、着ていく強さ。ハイソな階級のなかですから、当然、いろんな軋轢はあったようです。

この本のなかで、娘の桂子さんの話が面白い。

「世間のお嬢様がたが振袖や福良雀の時代に、地味なきものに細帯、結び方も文庫、貝の口以外は許してくれなかった」

こんなババアの着るようなきものは嫌だと思いましたが、今はその良さもわかってきました」

強い母を持つ子どもの苦労?が伝わってきます。

でもこのお嬢様、言いなりになるばかりではなく、

「見てくれで判断していい。妙ななりをしている奴にろくな奴はいない」という母親に、「でも、人にはそれぞれの考え方があり、一方的に批難するのはおかしい」と反論。

「あちら様もあなたを見て、変ななりをしてろくな奴じゃないと言っているよ。

正子さんは「ふん」と鼻先で笑い、どこかに逃げていったそうです。

言いたいことを言い合ってますね

で、正子さんの母親は、典型的な「振袖を着て華族女学校に通っていた」お嬢様。正子さんは「お茶もお香も踊りもお嬢様芸を出ないように見えた遠い存在」と書いています。

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母親に反発して、自分の道を切り開いた娘。そしてその娘はまた、母親をチクリ。

母娘関係、興味あります。

娘の桂子さんが、きものに関して、こんなことを書いています。

「(きものを着ると)バッグが肩にかけられない、車の運転に草履は禁止、帯の結び方によっては椅子によりかかれない、簡単に洗濯できない、そして、人様に自分の好みを押しつけるいやらしい人々に出会う~~」

うーん、耳が痛いです。

きもの好きは、悪い男に惚れてしまった女みたい

欠点を超える魅力、あるんですけどね

でも、正子さま、柔らかもの、似合いそうもないです。その容姿は洋服ならハイファッション、和服はぜったいに紬系。

先の白澤さんのきものにしても、価値は認めても下の写真のようなきものは着ない。右の写真のように、部分的に取り入れて自分らしく着ていらっしゃるようです

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容姿と趣味と考え(思想)が一致したシアワセな方だと思います。

自分を知り尽くした方の、「これが私だ。文句あるか」という自信は、簡単にできるものではないんですね。

この方のきもの姿を見ていると、趣味や考え(思想)に走りがちなきものですが、逆に体型、容姿の重要さを教えられます。

お嬢様ではないこちらはお嬢様芸にも届かず

きものは一日にしてならず。

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きれい色鳴海絞りで娘と

2013-08-18 23:27:38 | 家族

お盆休みに帰ってこなかった娘と近況報告をかねて食事をしました。

といっても、この暑さのなか、昼間になかなかきものを着れなかったので、浴衣でも着たいと娘を誘ったわけです。

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花火大会のときの藍色・オーソドックス鳴海絞りとは違い、今回着たのは、ショップで一目ぼれした鳴海絞り。

薄紫にブルーの濃淡、わずかに黄色とピンクが入ったとてもきれいな絞り。こんな明るく派手な浴衣、着こなせるかあなあ、と心配しながら、でもどうにも忘れられなくて、お仕立てしてもらったものです

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話に夢中になり、料理の写真はこれ一枚。

娘もいろいろ悩み、というより迷いがあるようです。

離れて暮らしていると、女同士話が弾みます。

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いつか母娘できものデートしようね

といっても、「お母さんにアドヴァイスされても、説得力ないんだけど」と娘

確かに~~。

本日のきもの。

襦袢、半襟なしで着てみました。

襟元寂しいけど、着心地はもうワンピース感覚

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有明鳴海絞り浴衣。

博多帯。ツートン帯締め。

水色帯揚げ。

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途中にあった神社に参拝。

「いいきものが、いえ、娘に幸せきますように」

娘もいろいろあるようです。

気が向いたら応援パワーを娘にも

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きもの断捨離、実行

2013-08-17 09:43:08 | きもの新陳代謝

先の「幸田文の持ったが病と断捨離」で、箪笥の肥やしになっているきもの、どこに持っていったらいいのかわからないと書いたら、親切な方が

コメントくださいました。

 

初めまして。不用品をもったいなくて捨てられない気持ちにとても共感します(^_^)/
それで、いきなりですが、不用品をバザー品として送れる場所をお伝えします。大阪にある、『豊能障害者労働センター』で、5つのリサイクルショップを運営して、バザー品はそこで売られています。売り上げ金は、主に障害者福祉に使われています。
 私も「ずっと長く使う」と信じて買ったものが、意外と使わなくなった、ということが、よくありました。以前はもったいないと思いながら、不用品を泣きたい気持ちで仕方なく捨てていましたが、今はここの労働センターに送れるので、とても嬉しいです(^^) それで、私と同じように、「使わないものを捨てられない」と悩んでいる人を助けたくて、多くの人に、この労働センターを教えているのです。
バザー品の送り先のHPはhttp://www.tumiki.jp/bazar.html です。ここでは、一般のリサイクルショップで引き取らない物や、他のバザー会場で売れ残った物も受け入れていて、それらはきちんと商品として販売されています(着物などの和服は、大いに歓迎されます)。

なかなか整理できなかったのですが、このお盆休みに少し整理して、宅配で送りました。

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まずは段ボールひと箱と、バッグにいっぱい。

送ったのは、きものに興味を持ち始めた頃、「生地の勉強をする」という大義名分?や「娘に似合うかも」と親心から?

主にオークションで購入したものです。

解いて洗ったり、染めるとどうなるのかなどと実験したのも、主に、これらのきものです。

娘はいまだに興味を持たず、まず、サイズが違うし(娘のために買ったのに??おかしいなあ)いつか興味を持ったときには、私の高級品(ないない)を着るか、自分で買えばいいだろうと。

オークションやショップに出しても二束三文。

どなたかの役に立つと思えば、送った方もきものも嬉しい

本なども、これまでは某チェーン店に送っていましたが、これからはこちらにするつもりです。

これから整理して、どんどん送ろうと思っています。

断=入ってくる要らない物を断つ捨=家にずっとある要らない物を捨てる離=物への執着から離れる

「断捨離」とはいうことですが、「断」の「いらないもの」は断ちますが、きものって私にとって必要、だから~。

「離」の「執着」もまだ自信はありませんが、前ほどには、ナクナッタ、と思う。

きものの始末に困っている方、どうぞ、こちらに送ってください。

もう一度記しておきますね。

 

「 豊能障害者労働センター 」

http://www.tumiki.jp/bazar.html

断捨離で、本当に似合う自分見つかりますように

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原爆の下の美しい衣服たち

2013-08-15 20:50:56 | きものの本&本


今日は終戦記念日ですね。

 

広島と長崎の犠牲の上にようやくやってきた終戦。

 

 

先日の「長い一分」のときに、広島出身であることを書きました。

 

ブログ村の方が、原爆後遺症のNHK番組「終わりなき原爆の後遺症」(MDS)について書かれています。

 

ここはきものブログなんだし、きもの以外のこと、それも重い内容のこと書けなくてさらっと通り過ぎましたが、他人事のように通りすぎず向き合ってみようかなと、励まされました。

 

原爆、ピカのことって、私たち広島出身の人間にとってはあまりに身近か、なんですね。

 

小学校から中高と、6日が来るたびに、いえ、何かあると、千羽鶴の話やら、記念館に連れていかれます。

 

正直、抵抗ありました。

 

資料館の原爆の絵画にしても、子ども心には単純に、その夜はうなされるほどに「怖い」。

 

戦争がどんなに怖いものかを、嫌になるほど知らされた、というか。

 

何年か前に、写真家石内都さんの写真展「ひろしま」を見たとき、初めて素直に泣きました。

 

変哲もない日常がどんなに美しいかと知りました。

 

その後写真集が出ました。

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「ひろしま」(石内都・集英社)

宝物です。

 

石内さんは、カメラマンの登竜門ともいえる木村伊兵衛賞を受賞した女性カメラマンで、母親の遺品を撮った「マザーズ」など、独特の視点で写真を撮り続けている方です。

 

彼女が撮った「ひろしま」の写真。それはこれまで見たどんなものとも違っていました。

 

女性たちが、これらの衣服を着たままピカに遭って、あるいはこれらの美しい衣服を遺したまま逝ってしまった。

 

もう誰にも着られることなく、資料館に遺されていた衣服たちを一つずつ取り出して光にもとで撮ってーーもう誰にも着られることない、太陽の下で輝くこともない衣服たちにもう一度命を与えたいとでも願っているようです。

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きものをほどいて作ったブラウス。

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櫛と熱で溶けた化粧瓶。

ピカの後遺症の番組、実感として怖いです。

 

私自身はともかくーー。

 

あの当時、原爆が落ちた土地を「立ち入り禁止」などすることなど誰が考えたでしょうか。

 

80年間草木が生えない」と言われた土地に、キョウチクトウの花が咲いたとき、多くの人は喜んだといいます。

 

「この土地で生きていける」と。

放射能の影響云々の前に、生きるだけで精いっぱいだった時代。

 

上の世代には、「両親が被ばくしているから子どもは産まない」という人もいます。

 

私自身、原因はわかりませんが乳がんの手術を受けています。

 

被ばくしていなくても、あの土地のものを食べ、砂場で遊んだ多くの人たちに、どんな影響が出ているのかはわかりません。

 

父は、「将来、子供たちが差別されないために原爆手帳はもらわなかった」と言って、でもガンになったときに「治療費がだいぶ違うから、もらっておけばよかった」なんて呟いていました。

 

現実的な話で済みません。

 

ドイツのヒトラーやアウシュビッツの話に興味を持っています。

 

子どものころに聞いた話の影響なのかどうかはわかりません。

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感動したのは「夜と霧」を書いた心理学者フランクルの「それでも人生にイエスと言う」(春秋社)です。

 

アウシュビッツで「悲惨」などという言葉では表せない経験をしながら、人の醜さも嫌というほど見ながら「それでも人生にイエスと言う」?

 

本棚の片隅に追いやられていましたが、再読してみました。

 

そのなかで、彼はこんなことを言っています。

 

「-作業場での話題はいつも同じものでした。不気味に繰り返し同じことが話題になっていました。食べることが話題だったのです。--私たちは、動物のような苦痛ではなく、ほんとうに人間らしい苦悩、問題、葛藤にどれほど恋いこがれたことでしょう。-とにかく人間にふさわしく意味のある苦悩が課せられている状態をどれほど切望したことでしょうか」

 

再読の機会を与えてくださって感謝いたします。

 

ブログ続けていてよかったと思いました。

 

いくつになっても、粗忽、雑、ではありますが、この先も学び、自分らしく考え続けたいと思います。

応援ありがとうございます。

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