きもの好きな人のところには自然と?きものが集まると言いますが、このところ知人からきもの関係の本をよく頂きます。
何を間違ったか、こんな本。
「着付け師という仕事」(幻冬舎・杉山幸恵著)
着付けはほとんど独学、着付け師のブログを読むと、「楽しそうだな」とも「すごいなあ」とも思い、
「なるほど、こういう風にするのか」と参考にさせてもらうことも多いのです。
で、この本、「ワタシにはあまり関係ないなあ」と思いながらも、きれいだからパラパラめくっていたのですが、いつのまにか引き込まれてしまいました。
たとえば、「美の二等辺三角形」
ご存じですか。
帯の頂点から衣紋の線が二等辺三角形!
そのほか、おはしょりや襟元など「美の黄金比」なるものがある、そうです。
ここまでやっているのね、と目からウロコ。
そのほか、着つけ師はサービス業なので、技術は当然として、「お客様との距離は浮き輪くらい」などと言ったアドバイスも。
これは距離感といった心理的なものではなく、具体的な身体の距離。
そうだよね、他装って、相手にぐっと近づくものね。
「着付けプロセスが色っぽいのは小雪さんだから?」→密着感を使っての秀逸なラブシーン
こんなことは、疲れても~~、
してはいけません。
他装のたしなみといったものがいっぱいで、普通に仕事をしていても参考になることがいっぱい。
私的に参考になったのは「クッション言葉」
前置きとなる言葉遣いで、唐突感がなく印象が柔らかくなる言葉です。
たとえば「申し訳ありませんが」「御存知かと思いますが」
といった具体的な例。
ああ、ワタシ、これまでにこういう言葉遣い、意識して使っていたら、かなり好印象になったかも。
ワタシがよく使う「クッション言葉」??は「お言葉を返すようですが~~」
これって、クッション言葉というより戦闘開始、の合図言葉?
いや「花咲舞」さんのような正義感からじゃなくてね。
まあ、自分のことはどうでもいいけど、モシカシタラ、「言葉遣い」のところを読んで欲しかったのかも、送ってくれた方
ついでにもう一つ、丁寧過ぎてなんでも「お」をつける人がいるけど、それは禁止用語。
「お読みになられる」などの二重敬語は使わない、といった調子。
大変なお仕事、でもそれだけにやりがいのある仕事、だと著者。
花嫁衣裳の着付けになると、もう、これは芸術、アートの域。
「美しく見せるテクニック」も載っていて、これは紫苑レベルでも役に立ちそうで、あとで実際にやってみましょうか。
気が向いたら
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