前に自分でお直しした近江上布、そのときの「カイカン!」が忘れられず、もう一枚上布をお直ししました。
いや、特に上布、ではなくてもいいのですが、なんとも気持ちのいい手触り。
きものを着ることの快感の一つに肌触りって、ぜったいにあるよなと、お直ししながら思ってしまいました。
便利とはいえ、ワタシがポリに魅かれないのは、きっとそのせいもあるんだなと。
こちらはオークションでゲットしたものなので、
「洗ってから直すか、直してから洗うか」と迷いましたが、直してから洗うと、なんだかぐしゃぐしゃになるような気がしたので、まずは洗ってから~~。
前のシブい近江と違い、こちらは浅葱の小花が散った可愛いタイプです。
麻なので、なんの心配もなく洗います。
じゃぶじゃぶ。
一瞬だけ、写真撮影のために?干します。
で、アイロン掛けて、乾いたところで一旦、お休み。
別の日に少しづつお直ししようと、
先の和裁本(花椿さんの師匠だよ!)を眺めていたら、
「衽の部分は一般的には4,5センチ縫込みがあるので、余裕があれば足し布は不要です」
とあるではありませんか!
いや、わかる人にはわかる、わからない人にはわからないよね。
「一番やさしい和裁の基本」より。
背伏せがある場合、それを解いて、上前と衽の部分に足し布をするのですが、衽に余裕があると、そこをひきだせばいいので、足し布をしなくて済む!という朗報!です。
上前だけに足せばいいので、それだけ楽?にきれい?(技術による)できる。
で、それを知ったら俄然お直し魂に火がついて、なみぬいさん(いやあ、もう手作りすごい!)じゃないけど、焼きそば作って
(わかる人にはわかる、わからない人には~~)!つい、やり続けてしまった。
最初はダンガリーで、でもきれいではないので、ほかの生地に。
これはもうパッチワークみたいなものです。
で、できたのはこちら。
いや、脇を解いて縫い直し、襟も解いて縫い直し~~、とひたすら地道にコツコツ、延々とやりつづけました。
あちこち解いて、縫って、合わせて~~、これは、パッチンと背中から半分に切って作ったほうがよほど楽かも。
しかし、何事もムツカシイことは楽しいに通じる~~?
途中、お腹空いたら、焼きそば!
うん、これはいいアイデアだ。
カイカン、クセになりそう。
どちらが?
いや焼きそばで手仕事!
「麻だと思ったら絹、ポリだと思ったら絹だった」→手触りに関してはこういうこともあるのよ。
気が向いたら
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