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Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

65歳までの働き方

2017年01月25日 22時07分07秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 本日は現役時代の少しだけ後輩というよりも仲の良い友人だった方と実に6年ぶりくらいに挨拶を交わして、職場の近くの居酒屋で1時間ほど話をした。定年後3年ほど勤めたが「もう疲れた」ということで、完全リタイヤということを言っていた。
 最近はそのような方がかなりいる。60~65歳は体調を崩しやすい年齢なのかもしれない。また再任用という雇用形態が、定年の延長ではないので、職場での位置の取り方がなかなか難しいようだ。60歳定年までならば、若手の指導や、クレーム対策などの一定の役割を職場で果たすこともできるし、やりがいもある。しかし再雇用というとどこかお手伝い的な側面もあり、若手の始動もやりにくいし、クレーム対応も相手に対する重みを示すのが難しい。結局自分の位置が中途半端に思えて、働き続ける意欲が減退していく、という声をよく聴く。
 この友人からも同じようなことを言っている。

 私は再任用には応じなかったが、60歳から65歳の方の処遇、働き方についてはもっといろいろな議論を前向きに丁寧にこなしていかないと、さらなる雇用延長に繋がらないと感じた1時間であった。

 私が解決できることでもないが、また年度内に遭うことを約束して別れた。退職者会の加入の話はまだできなかった。

 しかし今日訪れた居酒屋、日本酒を2合ほどと2皿で3200円。少し高かったけれども美味しいお酒とつまみであった。結構凝っている。財布にゆとりのある時にはもう一度行ってみたい。


本日の読了「幻想の肖像」(澁澤龍彦)

2017年01月25日 20時39分24秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
    

 一昨日読んでいた「幻想の肖像」(河出文庫、澁澤龍彦)を本日の午後、友人との待ち合わせをしているうちに読み終わった。
 ピエロ・デ・コシモ、カルバッチオ、デューラー、クラナッハ、ボッティチェリ、ヒエロニムス・ボッス、ベラスケス、ゴヤ、クリムト、マックス・エルンスト、バーン・ジョーンズ、ルドン、ダリなどの普段気に留めている画家の作品の鑑賞の一助になると思う。
 じっくり読むとなかなか示唆に富む書物である。引き続き澁澤龍彦の著作に今後は注目しておこう。

久しぶりに図書館で予約

2017年01月25日 14時54分19秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
13時半から昼食、訪問した職場の傍の図書館で本2冊を予約。自宅からでも予約はできるが、今回は備え付けの端末を利用してみた。受け取りは自宅の最寄りの図書館。

1、西洋美術の流れ(岩波書店)
2、信仰の眼で読み解く絵画2ーブリューゲル、デューラー、クラーナッハー(いのちのことば社)

2の「信仰に・・」というのに興味が湧いた。私にはわからない世界からの視点、どんなものであろうか。

夕方までの時間は珈琲タイム。

与謝蕪村の句

2017年01月25日 09時24分51秒 | 俳句・短歌・詩等関連
 昨晩寝る前に自分の部屋の本棚の前で、ふと立ち読み。角川ソフィア文庫の「蕪村俳句集」。蕪村の俳句は好きである。芭蕉の句は、解説もたくさんあるし、「奥の細道」「更科紀行」「野ざらし紀行」など有名な俳文もあり、目にする機会が多いので理解できる句もそれなりにある。しかしその他の江戸時代の俳人の作品は当時の風俗などをしらないと分かりにくい。
 蕪村といえども、平易だといわれる一茶でも、句集を開いただけでは理解できない。それでも惹かれる句がそれなりにある。この角川ソフィア文庫の「蕪村句集」は1000句の解説である。初心者には便利である。ただしいろいろと内容について議論はあるらしい。盲信せずに他の解釈があれば受け入れる気持ちを持って参考としたい、

 私は古典に材をとった句が好きである。学校で古文の時間になればすぐにでも教わる俳句の中に、
・鳥羽殿へ五六騎いそぐ野分かな
は必ず入っている。私も真っ先にこの句をおぼえた。むろん萩原朔太郎の「郷愁の詩人 与謝蕪村」も幾度も呼んで理解しようとしたが、古典に材を得た作品ほどには感銘しなかった。他にも次のような句が見つかる。

・公達に狐化けたり宵の春
・易水にねぶか流るる寒さかな
・寒月や衆徒(しゆと)の群議の過ぎて後
・伏勢の錣(しころ)にとまる胡蝶かな

 古典の時代と蕪村の時代の今が、時空を超えて自在に行き来する世界に10代前半の私はワクワクした。古典の出所やその意味するところを正しく、詳しく理解できたわけでもないが、自由な想念の世界をたった17文字で表現してしまうことが、脅威であった。
 そんなことを思い出しながら、いくつかの句を書き留めてみた。

 風邪で寝込んでいるときには、この本をひっぱり出してくれば、良かったかもしれない。任意の個所から読める。1ページに2句だからそれほど頭のエネルギーを使わなくても済む。分からなければ飛ばしてわかるところだけ目をとおせばよかった。
 もう風邪などこじらせたくないが、もしもそのような時にはせっかく私のへやにあるのだから、この文庫本を手にすることにしよう。