Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

風邪でダウン

2010年09月30日 20時43分15秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 一昨日から体が重かった。そして昨日は一日中頭痛が続いた。とうとう本日は職場は休んで朝から寝入ってしまった。10頃からようやく頭痛がなくなり、気分も元に戻った。熱発はなかったようだ。多少の鼻水と痰程度。しかし60近くになって、軽い症状であっても気力が続かない。頭痛に弱くなった。
 岩波書店の「図書10月号」と中公新書の「チンギス・ハン」(白石典之)に目を通す。

本日の俳句(100927)

2010年09月27日 20時20分28秒 | 俳句・短歌・詩等関連
本日の俳句
★街灯にのみ降る雨やそぞろ寒
★肌寒の雨の細さに傘ふるえ

好きな句
☆うそ寒の身をおしつける机かな(渡辺水巴)

 一週間で真夏から11月の気温に、体が悲鳴を上げそうな急激な変化である。

本日の俳句(100926)

2010年09月26日 08時06分48秒 | 俳句・短歌・詩等関連
本日の俳句
★彼岸花錫杖の音の去りゆけり
★雲鮮やかなる日ゆえ咲く彼岸花
★雲白く大きな朝の曼珠沙華

 今年は彼岸花の開花が遅い。団地でもようやくここ二三日で花が開いた。台風一過の白い雲との対比が美しい。

本日の俳句(100925)

2010年09月25日 16時49分31秒 | 俳句・短歌・詩等関連
本日の俳句
★野分去り読経の声のとおりけり
★野分あと草のさやぎの軽やかに
★白萩の人知らず咲く風に乗り

好きな句
☆家中の水鮮しき野分あと(正木ゆう子)

 台風12号が去り、乾いた北風が心地よかった。8月上旬の暑さから一挙に11月初めの秋の気温に。風が、街が、草木が一挙に変化した。

シューマンのピアノ曲4、ショパン夜想曲

2010年09月24日 21時55分41秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 伊藤恵のシリーズシューマニアーナ5巻と6巻をここ数日続けて聴いている。
 曲目は、子供の情景、幻想曲、森の情景(以上5巻)、ノヴェレッテン、4つの小品(以上6巻)。
 4つの小品作品32が、今の私には心地よく聞こえた。
 シューマンの曲はエピソードが浮かんではすぐ消えて、和音の中に消えていって、というのを繰り返す。ブラームスならば、それをいろいろと発展させたり、展開したりして完成されたソナタ形式とすると思うが、と感じた。そのエピソードの繰り返しを楽しむというのが聴き方なのかもしれない。
 ただし、伊藤恵以外の演奏家のも聴いてみないことにはいけないと感じはじめている。明日にでも探してみよう。

 そして本日はショパンの夜想曲をルービンシュタインの1965年の演奏を聴いた。シューマンとは違ってメロディーが前面に出てくる。静かな秋の雨の夜は、先のシューマンの曲も良いが、やはりこの曲に勝るものはなさそうだ。それもこの演奏者でないと‥。テンポの揺れ具合が何とも言いようがないほど私の呼吸に合っている。

秋の雨

2010年09月23日 14時48分52秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 昨日の満月は雲が全天を覆い見ることができなかった。本日は一日中雨の模様。風はほとんど感じないがかなり激しく降っている。
 雨の音に驚き団地の庭をそれとなく見ると、欅が目に入った。雨に黒くぬれた太い幹に垂直に白い帯状の模様が鮮やかだ。最初は何かわからなかったが、黒い部分は欅の幹の部分を流れ落ちる滴の跡、白い部分は滴が流れ落ちずに乾いたままの部分であった。太い幹、起伏というか凸凹があるものの、滴は基本的に垂直に落ちる。滴が垂れない部分は幹に垂直に帯状に残ることになる。雨が激しく降る間にその白い帯状の部分が少しずつ細くなっていく。
 雨は常に一定に降るわけではない。激しく水煙を上げるように降る時間は長くても30秒ほど。ちょうど人間の連続する意識の上限に近い間合いで強弱を繰り返している。ガラス戸のレースのカーテンの隙間から、ひとしきり外をながめるともなくながめていた。秋の雨は人を飽きさせない。南側の庭の向こうの二つの棟の間から樹木の枝越しに、遠くの向かい側の丘の北斜面の住宅が見える。その住宅が雨の強弱に従い、鮮明に見えたりかすんだりを幾度か繰り返した。
 欅の幹の白い帯状の部分はほとんどが滴で黒く変色していた。欅の幹はぬれる前後でこんなにも色が変わることをはじめて認識した。


本日の俳句(100921)

2010年09月21日 22時10分01秒 | 俳句・短歌・詩等関連
本日の俳句
★古き道曼珠沙華咲く赤き野へ
★すじ雲へすっきり蘂を彼岸花

 一昨日初めて赤い彼岸花を見た。「こんなところに」と「一年経つと律儀に咲くんだね」とは妻の感想。古い寺の立つ小さな丘の尾根に沿った古道の沿って赤く幾本かが咲いていた。舗装される以前、その道はきっと赤い彼岸花の中に通っているような道であったのかもしれない。
 「今年は咲くのが遅れているのではないか」と話し合ったばかりの日であった。確かに我が団地ではまだ咲いていない。まもなく芽を出すのであろうと確信した。

本日の俳句(100919)

2010年09月19日 16時29分14秒 | 俳句・短歌・詩等関連
本日の俳句
★団栗の軽く響いて五歩先へ
★一茎の薄の重みを瓶に入れ

 ウォーキングの途中ふと団栗を蹴飛ばした。数歩先へ乾いた軽い音をたてて勢いよく転がって行った。思いがけない音にびっくりして聞き耳をたてた。
 薄の気に入ったものを一本切り取り家に持ち帰った。傾き具合、うつむき加減が気に入った形であった。

シューマンのピアノ曲3

2010年09月18日 12時28分15秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 伊藤恵のシリーズシューマニアーナ4を昨日聴いた。シューマンのピアノ曲は和音が厚く押し寄せてくる感じだ。メロディーが和音の中に溶け込みそうなのは、伊藤恵という演奏家の演奏スタイルなのか、もともとの曲がそうなのかは、素人の私にはわからない。
 このCDでは「天使の主題による変奏曲」と「暁の歌」、特に前者が今の私の心に届いた。あまり重厚な和音の氾濫は、気分的には今は受け付けないようだ。かといってメロディーだけが浮き上がる演奏がいいという気分でもない。
 高橋悠治が「『暁の歌』の暗く思い響きはさらさら輝く和音を求めてたえずのびあがっている。‥じつは落日の名残ではないのか」。「天使の主題による変奏曲」は「天使とは思えないが、学生の気ままな日々の遠い追憶か。メロディはやがて河のさざなみのように溶けていく。‥すぐれた音楽はその作者の運命を時間に先立って織り上げることもできるのだ。」と記している。

俳句誌投稿句

2010年09月18日 10時07分35秒 | 俳句・短歌・詩等関連
俳句誌11月号投稿句
★赤錆の夏の累積いくさ跡
★秋冷に岩稜角(かど)をととのえる
★赤き日に小さな撹乱秋あかね
★片腕に残暑むんずと仁王像
★虫闇に原野の遠近定まらず
★日は斜め秋蝶音なく縺れゆく
★かなかなの声渇きおり白昼夢

本日の俳句(100916)

2010年09月16日 19時36分30秒 | 俳句・短歌・詩等関連
本日の俳句
★日は斜め秋蝶音無く縺れゆく

好きな句
☆金堂の柱はなるる秋の蝶(前田普羅)
☆我が影の伸びゆく先の秋の蝶(星野椿)

 昨日の情景の句。いろいろひねくり回して、ようやく落ち着くところに落ち着いた。夕刻に二匹が縺れながら住宅の庭を飛んでいた。夕日が美しかった。蝶の翅の音が聞こえてくるような錯覚を覚えるほど静かであった。

本日の読了(100916)

2010年09月16日 15時12分47秒 | 読書
☆「縄文の思考」(小林達雄、ちくま新書)
 縄文人の思考についての言及。
 竪穴住居内の炉が、煮炊きのものではなく聖なる象徴としての役割ではないか、煮炊きは外で、おそらく共同で行われた可能性。
 贈与の関係
 ストーンサークルや巨大な列柱などのモニュメント建造物はあくまでもモニュメントであり、夏至・冬至・春分・秋分の日の出・日の入の指向と考える必要。(列柱あとが集会所建物や塔という観念はないのではないか)
 ミギ・ヒダリの観念の存在
 山を仰ぎ見る「信仰」が存在したのではないか。
 など示唆に富んでおり、興味を大いに惹かれた。ただ山の信仰については駆け足で終わってしまった感がある。次なる展開を期待。

本日の俳句(100915)

2010年09月15日 20時37分35秒 | 俳句・短歌・詩等関連
本日の俳句
★里芋をつついて今日の空高し
★新涼に万歩計さらに進みゆく

好きな句
☆新涼の山々にふれ雲走る(今井つる女)

 本日の昼の好天気を思いながら夕食に出た里芋を賞味。うれしい味だ。30℃を超えず、新涼の中を歩くのはたとえ仕事であっても心にゆとりが生まれる。。