書とお寺が大好きな春逕の「日々是好日」

日々思うこと、感じた事をつづります。

江戸東京博物館

2008-08-25 11:24:54 | 書について
今回の旅行のメイン

特別展『北京故宮 書の名宝展』に行った。

浅草のホテルを出て蔵前駅から一駅両国駅へ。
一日遅れで上京するはずの熊本の団体がまだ来ない。
私は、一人でゆっくり回る事となった。
どうも、熊本は早朝からの雷で飛行機が飛ばないと言うことだった。

北京の故宮博物院には二度行った事があったが、名品はほとんど展示されてなく、残念な思いをしたのだった。

故宮博物院は現在、北京と台湾の台北と二箇所。
名品のほとんどは蒋介石が台北に移したといわれていて北京の故宮博物院にどのくらいのものが残っているのか。と興味津々。
台北の記念展に行った時に本物の凄さに圧倒されたが、今回の記念展もとってもす晴らしものばかりだった。

書聖王羲之の蘭帝序は800本の模写したものがあるらしいが今回来た蘭帝序は一番良いものといわれていて、模写の方法は『双鈎塡墨(そうこうてんぼく)ではないか?』といわれている。
双鈎塡墨とは、文字の外側を敷き写し中を墨でうめるという方法で、模写の事を搨書(とうしょ)と言うが、搨書の名人、馮承素が書いたと言うもの。
蘭帝序は謎の多い名品。

65点もの名品。

朝早く行ったので、気になる作品は何度もゆっくり観れた。
高校の書道の教科書や、参考資料によくみられる書家の作品もその書かれた年代や時代背景によって印象が違っていて自分でそれらの作品を実際に感じ取るという事がいかに大事であるかと思った。

図録を買ったので直接鑑賞したこと思い出しながら、をじっくりと咀嚼し反芻したいと思った。




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