詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

日々、読んだ本の感想。ときには映画の感想も。

破棄された詩のための注釈23

2020-10-03 22:31:31 | 破棄された詩のための注釈
破棄された詩のための注釈23
                        谷内修三2020年10月03日

 過去が、まだ、残っていた。夏の終わりの光が、壊れた自転車に影をつくっていた。影は板壁に傾いて伸びていた。
 でも、何も私には近づいてこないのだ。そこに、ただ、ある。
 これは現在だろう。未来だろうか。
 彼は話している、彼と。私は話している、私と。ことばは話している、ことばと。

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