シノワレコード

女性Vo60sサイケガレージ的Indiepopバンド"シノワ/shinowa"のGtヒラタによる色々レビュー&世間の話題

冒険家 植村直己のクラプトン

2006年01月05日 | 英70's
 今日は本当に久々のウォーキングをした。
 ダイエットに成功し、ピーク時より9キロ体重が落ちた。それですっかり安心していたのだが、正月の食い過ぎで、なんか悪い前兆を感じたためだ。
 「そういえば、iPodを購入しての初ウォーキングだ!」ということで、大変に勇んで出発した。

 iPodの醍醐味は、曲がシャッフルにランダムにひっきりなしに流れてくることだ。
 以前は90分テープで自分用オムニバステープを作成すると、しばらく寝かせて聴くようにしていた。そうすると曲順を忘れてしまうので、いわゆるipodのシャッフルプレイのようなことになるのだ。
 この苦心の「人力シャッフル」がいとも簡単にできてしまうiPodは、繰り返すが本当に「ひみつ道具」レベルである。
 
 さて、本日のウォーキングはやはり寒かった。最初はトラキャンとか、トーゲスとかが流れてきたので「おおッ!」って感じだったが、途中からなぜかプログレが続く状況があり、集中力をなくし、さらに顔面にあたる冷気で完全に顔の皮膚はマヒ。本当に寒さだけしか考えられない、極限状態に気になってしまった。

 この植村直己状態のもと、Derek & The Dominosの『LAYLA』の一曲目「I LOOKED AWAY」が流れてきた。
 ハッと我に帰ったような感じになり、突然感性が研ぎ澄まされた的感じになり、ギターの音一つ一つが目に見えるがごとく、さらにはそのピッキングのニュアンスや指のフィンガリングのタッチまでが鮮明に聴こえ始めたのだ。

 この曲のクラプトンのギターって本気で滅茶苦茶に猛烈に凄いことがわかった。すごいギターアレンジ力に圧倒されてしまった。このアルバムは好きで聴き続けているアルバムの一つだが、こんなにすごいとは思えてなかったぞ。

 人間、極限状態になるとこういう聴き方ができることを、今日身をもって知ることができた。すげー。
 
 寒中水泳した後はみんな音楽聴いてるかもしれないなと思った。