へなちょこかいご

アルツハイマー型認知症・80代の母との暮らしで思う事。
母は2021年秋に亡くなりました。父の事も少し。

会話がしたい

2017年08月03日 | 日記
気難しい父と、客嫌いの母(来れば愛想良くする)だったので、

父が生前にはあまり来客はありませんでした。

私ももてなし下手ですし。

そういえば、2人の悪いとこ取りで、気難しくて客嫌いかもしれません。

でも…

父もいなくなり、母の認知症も進むと、

家の中での会話というのが少ない。

もう、ないに等しい日も。

母への問いかけや指示めいたこと、ちょっとしたやり取りはありますが、

普段の当たり前の会話がない。

会話1往復。続かない。

思い出すかと、ヒントなど出しても

「わかんない」「ばかになったもの」

そして去る。


なので、親しい親戚でも来ると、

親戚達の近況や健康の事や趣味の事や野球の事…

身近な話がわかる、通じるのが嬉しいのです。

「じゃあそろそろ」

と言われると、え~まだいいじゃない、と引き留める。

そんなふうになりました。



ああ、母と普通に話したいなあ…と思ったり。

でも、認知症ゆえの、ふと口をつく言葉や遠い昔の事、

とんちんかんな事も面白いものです。

車に乗っていて、景色を眺めていて

「あ~、ここ…」

などと何か思い出しそうな母に、何でもいいから話して、と思います。