へなちょこかいご

アルツハイマー型認知症・80代の母との暮らしで思う事。
母は2021年秋に亡くなりました。父の事も少し。

新聞の切り抜きが

2017年05月07日 | 日記
茶の間の収納スペースを片付けていると、

お菓子の缶が。

開けて見ると、新聞の切り抜きでした。

母が集めていたようです。



古くは1998年から2003年頃までの、

いずれも延命治療、遺言、お墓に関する記事でした。


さらに、ノートを1ページ破いて書かれた『意思表明』なる物も。

延命治療はいらない、葬式はしない、質素に送って、などという内容で、

母の名前が書いてありました。


母からは、以前、同じような希望を書いた物をあずかっています。

ここにもあったとは。


母は持病が悪化した時期があり、その頃かなあと思いました。

そういえばずいぶん前に、

自分はもう長くないから墓地見学に連れて行ってくれと頼まれました。

あれはゴールデンウイーク。

2ヶ所ほど見ました。

でも私は、母はまだまだ長生きすると思っていましたし、

父に言ったら即却下されるのはわかっていたので、

母の気が済むようにと一応行ったのです。


お墓の話はそれきりになり、

案の定(?!)母も元気になりました。



数年前に父が亡くなり、

あの時最初に見学した墓地にお墓を建てました。

なので、お墓に行くと、あの時の母の姿も思い出すのです。



缶はまたフタをして、そのままとっておきます。