本日のお酒。酒屋さんで見つけたシリーズのラスト。これは正直驚きました。いまや滅多に出てこないリキュールといえます。イタリアの薬草系、コカ・ブトンです。このボトルは、輸入がストップになる前の木下商事の正規品です。ほんの7~8年前は普通にあった品です。
輸入禁止になった経緯はわかりませんが、そこは世界一他人のチェックが厳しい厚労省、コカの成分が薬事法で引っかかったと推察します。
そう。コカ・ブトンの"コカ"は、植物のコカです。で、誤解なきよう言いますと、生のコカの葉には依存性や精神作用は一般的に無いとされてます。そのような作用は生成されたコカインの特質で、ボリビアでは生のコカの葉を使ったお茶なんかも飲まれています。このリキュールは、そのコカの葉を浸出させたもので、コカイン分子は丁寧に除去されている旨の説明がなされています。
肝心の味はというと、脳天に衝撃が走るほどの激甘で、すいすい飲めるものでは到底ありません。このリキュールの紹介には、"温めてそのまま飲むか、カクテル・ベースに"とありますが、確かに、イタリア料理のコースで、デザートをパスしてこれを飲むといいかもしれません。