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~旧タイトル:日本語教師LIFE~

緊張するから

2016年12月13日 | 日記

12月12日(月) 曇り

今にも雨が降りそうな曇り空に傘を鞄に入れて東キャンパスに向かい、途中ですれ違った
2年生に「傘持ってますか?」と尋ねると皆「持ってません」との答え。
「雨が降ったらどうするの?」「大丈夫」という会話が通例になっています。
普段は降雨でも日本のような大雨が少ないのも特徴ですが、大気汚染の中を落ちてくる
雨粒に警戒心が全くないですね。

さて、今学期も大詰め、来週には2年生と3年生の期末試験を実施します。
2年生の試験は今までの範囲から会話文を一つ選び舞台に出たつもりで発表するという
ものですが、今日1組の学生からこんな相談がありました。
「観客がいる前でやるのは緊張するので先生と発表者の3人だけにしてもらえませんか」と。

暫く考えた後、却下しました。
どうしても、というなら二人とも少し減点でやるならいい。

どうやら私の意図を理解できていないようでしたので改めて説明しました。
「人前で話すことに慣れる」(場数を踏む)
「緊張状態の自身をコントロールする」(緊張はある程度必要なもの)

学生時代にスピーチコンテスト等で人前に出る機会はごく僅か。
それでも4年生になれば卒論発表や就職面接、考研面接試験などで1対複数の状態で
自分をアピールしなければいけない場面が必ず出てくる。そんな時に
「緊張するから話せない」なんて言葉は通じない。
学生時代というのは失敗が許される時間、失敗したと思うなら後で挽回すればいい。

前に出ればどんな人間であれ大抵は緊張するもの。
緊張状態をいかに自分でコントロールして自身を落ち着かせ、またそれを力に変えていくか。
逆に精神状態が弛緩した状態の方が危険。

私が前の学校で講評として舞台に上がっていた時に考えていたのは「いかに笑いを取るか」
おそらく300人は入っている会場、最前列には教師陣と役職の方々。
緊張するなという方が無理。たまに足が震えます。
依頼のたびに事前に草案を作るものの、いざ演目が終わってみると草案の内容がその状況に
合ってないと思えることが多く、その場で何を言うか考えなければいけなかったことがしばしば。
しかも全て中国語で話す。
「つかみはOK」という言葉が以前流行りましたが、まずは先に笑ってもらおうと。
日本語・英語・中国語で挨拶をし、英語で「さてどの言語で話しましょうかね?」と
投げかけるとたいてい「Chinese」と聞こえてくるのでOKと答えると、笑い声が聞こえます。

あとはゆっくり、間を取りながら、途中で「そう思うでしょ?」とか「どう?」と
呼びかけると何らかの反応が返ってくるので私自身がペースに乗ってくるという流れ。

人それぞれにペースの掴み方は違うはず。自身にとっていい方法を自分で考えること。

 


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