外教生活 in 中国山東省濰坊-淄博-泰安-済南 & 北京

~旧タイトル:日本語教師LIFE~

今年は忘れかけていた輝く瞳

2011年10月26日 | 日記
10月26日(水) 晴れ

今年の4月に受けた臨時講師の依頼。
どうしても日本人の講師が一人欲しい、という依頼を私が夏休みに帰国した直後に
受け、急遽知り合いを紹介したのですが、その知り合いも9月から本格的に授業が
始まることを理由に辞退した為、新たに人材紹介の依頼が来たのが9月の終わり頃。
一昨年に比べて日本人教師が少なくなっている為思いつく人材も片手の数もいない。
1週間のうち2時間だけでいい、という依頼を私が受けることになりました。

日本に研修派遣をしている会社の日本語教育。約半年振りに伺ったのですが
これから今学期が終了するまでは臨時講師ではなく非常勤講師になるわけです。

現在訓練を受けているのは20数名、うち10名の既に2ヶ月間勉強している学生、
というか研修生を対象とした授業。
前回は全員が男性だったのですが、今回は半数が女性でした。しかも若い。

前回同様「起立、礼、おはようございます」から始まった気持ちのいい授業。
皆、この会社に来るまでは日本語を勉強したことがないそうなのですが、そこは
若さなのでしょうね、この短期間でも私の話を理解している子はいるのです。
もちろん、ゆっくり話してはいますけどね。
この目の輝きも久々に味わいます。
なにせ、今年は我々の学校で日本語科の新入生がいませんから、あの教室全体に
ピンと張り詰めたような空気が無かったのですね。
たまにこういう空間にいると自分自身にも活力が湧いてくる気がします。

今日は教科書は一切使わず、各研修生の自己紹介や生年月日を使った日付の表現を
練習しました。
一月(がつ)、一ヶ月(げつ)この発音は間違いやすいものです。
何度も繰り返し発声させる聞かせる事によって耳に定着させるのが狙いです。

いろいろな雑談も混ぜながら話しておりましたら、あっという間に予定の時間になり
授業終了の旨を伝えたところ、数人の子が残念そうな顔をしておりました。
こんな現象、学校ではあり得ないので非常に嬉しかったですね。
授業後は数人の研修生に誘われて昼食をご馳走になりました。
みんなで唱える「いただきます」と「ごちそうさまでした」がとても楽しそうに
聞こえました。この二つの厳密な意味を伝えるのは非常に難しいのですが、
少なくとも食事に感謝するこの日本の習慣は改めて素晴らしい文化だと思いました。

バスを乗り継いで片道約1時間15分ほどの少々遠い道のり。これから気温が
下がるとあのバスはますます辛くなりそうですが、暫くは頑張ってみます。

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