外教生活 in 中国山東省濰坊-淄博-泰安-済南 & 北京

~旧タイトル:日本語教師LIFE~

実験

2011年10月28日 | 日記
10月27日(木) 晴れ

朝の気温が10度。先週と変わらない気温ですが、6度にまで下がった昨日一昨日の
こともあり、随分と暖かく感じられました。

火曜日に2年生の授業で授業らしいことをせず、テキストの録音を日々聴くことの
重要性を話したことについて、昨日も何か方法はないか、と考えておりました。
そして今朝も授業直前までいろいろ考えて導き出したある実験。

2つの組の授業を同時進行させる。

考え付いた私にも可能なのか、どういう結果になるのかは分かりません。

まず17人の学生を私が準備した中級のテキストを行う「中級組」と精読のクラスで
使用している初級の本の音声をひたすら聴く「復習組」に分けます。
どちらの組に入るかは学生の自由、あくまでも自らの判断です。
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
「中級組」は私が主に日本語で授業をします。
音読や練習問題など全て一人一人を指します。
中級組の学生同士での内容の確認はOKですが、復習組の学生との私語は不可。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
「復習組」は自らテキストとMP3などの音声を用意し、ビデオ鑑賞以外は自ら
選んだ課の音声をひたすら聴きます。私に質問をすることは可能ですが、中級組の
学生との私語は禁止。
目的は1年生で習った内容の復習と聴力の鍛錬ですが、私の目を盗んで日本語学習
とは関係のないドラマや音楽鑑賞をしても周りの迷惑にならなければ咎めません。
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

この狙いは授業について来ることが出来ない学生たちに1年生時にあった強制自習と
同じ環境を与えること。朝の1時間と夜の2時間、この時間を強制的に教室で過ごす
のであれば、ちゃんと?ある程度?自習ができていた彼らが今ではその名残さえ
見えなくなるほどに緩みっぱなしの顔をしているのです。
ならば、あってもなくても基本的には困らない私の授業でその環境を作り、ちゃんと
自習をした学生にはその成果を感じて一刻も早く中級組に来て欲しいというもの。

この話しをするために今日も90分をフル活用してしまったのですが、私のプランに
驚きながら視線が集まる中、我関せずとばかりに携帯か何かをつついている、この
クラスにこの二人しかいない男子学生。
男子を産んだらもう子作りをしてはいけない、という制度の中よほど甘やかされて
育っているのでしょうね。今までは注意しておりましたが、これからはそれも自由。

悪い言い方をすれば、努力しなければ置いて行きますよという『見捨て行為』
なのですが、そういう危機感でも構わないので自らを奮い立たせて欲しい。

このプランは来週の月曜日から実践するのですが、私の予想では7人が中級組の
席に座れば御の字。そして正月を過ぎる頃に中級組の人数が復習組の人数を上回れば
実験の途中経過良好といったところです。


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