外教生活 in 中国山東省濰坊-淄博-泰安-済南 & 北京

~旧タイトル:日本語教師LIFE~

他校の実情とちょっとした心配

2010年11月20日 | 日記
11月20日(土) 晴れ

Kさんのご帰国が間近に迫っており、今日は維坊にある別の大学の
日本人教師の方がお二人挨拶と学校見学を兼ねていらっしゃいました。
私も既に日本人会で何度かお会いしています。

昨年9月にこの学校で仕事を始めて以来、こちらの仕事の運び方や
考え方の違いに何度も戸惑い・諦めを繰り返しておりましたが、
どうやら我々の学校でもまだ「いいほう」だったようです。

この先生方の学校は日本語能力試験の実施会場になっており
私も4回ほど行ったことがあります。
日本語科の学生が我々の学校の1.5近くいて、昨年度までは日本人教師が
4人いらっしゃいました。
しかし、今年度から半分の2人になっています。
今年の日本語科の新入生が減ったという話は聞いていたのですが、我々の
17人よりも少ない13人。2年生も30人程度だそうです。
3年生は80人近く、とかなり多いのですが、驚いたことに既に強制卒業
させられたのだとか。理由は分かりません。

「昨年、1月までのカリキュラムを渡されて、実際には11月いっぱいで終わった」
「今年も1月までのカリキュラムを渡されて、昨年の事があるから、確認したら
今年こそは大丈夫という話だったのに、昨年よりも1ヶ月早く終わった」
のだそうです・・・。こちらのお家芸と言えばそれまでですけどね・・。

この大学は市内から郊外にキャンパスを移動し、ほとんどの建物がまだ新しい。
当然教師宿舎も当然新しいのですが、部屋の中のテレビが受信ができないの
だとか。学校側には再三のように話しているそうなのですが、いまだに
解決していないそうです。
その割には日本からの留学生を呼べる手立てはないか、とその先生に相談
しているそうで、「こんな状況では日本人は呼べない」と再三話している
そうなのですが、馬の耳に念仏状態のようです。

その先生方が最も危惧されているのが学生の減少。
今回の3年生10月いっぱいで強制終了も1週間前の通達だったそうです。
学生達は憤慨していたとか、当然ですよね。
噂が噂を呼び、しかもネット等でその情報が流れれば入学数は更に減少が
予想されます。しかし、そんな現実を差し置いて教員の会議では学生数が
なぜ減っているのか皆で悩んでいるのだとか。
馬鹿に付ける薬・・・と言いたいところですが、元々トップダウンで事を決める
のが当たり前になっていますから、顧客がどう受け止めるかなんて思考は
ないのでしょうね。
これは我々の学校にも当てはまることです。
今年は韓国語科の1年生が消滅し、日本語科も人数が激減しました。
もし維坊学院などの4年制大学が外国語科の募集枠を広げることが
あれば、学生はそちらに流れ込む可能性があります。
3年後、4年後この学校に日本語科が存在するのかさえ分かりません。
私は現在の2年生、たけし達が卒業するまではここにいようと考えていますが
その後については私の意志に関係なく仕事がなくなる可能性があります。
数年後に遊びに来たら知っている日本語教師がいなかったなんてことに
なったら寂しいですね。

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