外教生活 in 中国山東省濰坊-淄博-泰安-済南 & 北京

~旧タイトル:日本語教師LIFE~

言うに言えない状況

2012年04月21日 | 日記
4月21日(土) 曇り

昨夜からどうにも気が落ち着かなかった今日の日本語学校での小学生相手の授業。
『なるようにしかならん』と自らを激励しながら学校に向かったのですが、やはり結果は・・

事務室で担当教師から名簿を渡された際に校長先生夫婦のお子さんがいることを告げられた
のですが、そのことを授業中は完全に忘れておりました。

生徒は9名。ほとんど4~6年生なのですが、中に一人だけ1年生が。
1年生から日本語を勉強させるとは熱心な親がいるものだと感心したのですが、いかんせん
まだ1年生、勉強する気など全く無く隣の生徒にちょっかいを出している。

他の生徒はこの学校に通って1年ほどだそうで、ひらがなとカタカナは理解できていまして
オリジナルの教科書、簡単な単語や表現ばかりですが、読むことには問題ない。
授業は上々の滑り出しを見せたのですが、途中からこの1年生が暴走し始めたのですね。
自分だけ遊ぶならいいのですが他を巻き込み始めて、それにつられて他の生徒まで騒がしく
なり収拾がつかなくなりました。途中で担当の先生が叱りに入ってきたのですが、焼けた石に
一瞬冷水を浴びせただけの状態に。

授業の終わり頃には私にこの授業を依頼された校長先生の奥様がいらっしゃいました。

小学生の授業は1時間だけで、次の授業は高校生2人と中学生1人という小さな授業。
少なさもあるのですが、3人ともとても落ち着いており漸くまともな授業が。

授業が終わった後、校長先生と奥様、小学生担当の先生に労われたのですが、その際に
問題児の1年生が校長先生夫妻のお子さんであることが分かったのですね。
何も言えない私がそこにおりました。
担当の先生に対し『あの1年生の子がいなければ、大丈夫だと思いますけどね』なんて喉から
出掛かったのですが、何か見えない力で抑えられていました。

校長先生の話によると、お子さんが通う小学校では1クラスが70人なのだとか。
無茶苦茶ですね。
当然の事ながら教師も全員に眼が届かないので、言うことを聴かない生徒には常に手を上げて
いるのだそうです。校長先生のお子さんも顔に流血したことが2~3度あるそうで。

同様の学校が他にどのくらいあるのか分かりませんが、人口の絶対数が日本の十倍ですから
そういう環境で育った子もかなりの数のはず。恐怖を感じますね。

コメント
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