外教生活 in 中国山東省濰坊-淄博-泰安-済南&北京=>故郷へ

北京五輪の翌年(2009年)からの外教(外国籍教師)生活と地元での留学生との触れ合いを綴っています。

風筝節

2012年04月23日 | 日記
4月23日(月) 晴れ

昨日は8時半にはベッドに入り、途中起きたもののいつもの時間まで寝ておりました。
かなり疲れていたようです。

濰坊で最大の祭典、【風筝節】日本語で言う凧揚げのことですが、今年が第29回。
昨年2人の学生と初めて訪れてその一人が雪だったのですが、楽しかった話が伝わったのか
今年はこの学校に回ってきたらしいボランティアに日本語科からも6名ほどが参加、そして
その他5人と聴講生とが私と一緒に会場へと向かいました。

昨年はたけしが通訳スタッフとして運営に参加しておりながら一般のスタッフになり、当日に
は改めて通訳ではないながらも日本代表団のお世話をしているという中国ならではの
いい加減な状態の中、代表団の一人と偽って私と学生をメイン会場側に入れてくれたのですが
今年は警備が厳しく外国人と言えど証明書が無ければ中に入れない状況でした。

仕方が無いので、比較的警備が薄いと思われたメインの反対側に回り、そこで動いていた
うちの学生ボランティアを見つけて中に入りました。何とかなるものです。

ボランティアの学生に連れられて日本代表団のいらっしゃるテントまで行き、ご挨拶。
昨年は東京の方々のみだったのですが、今年は富山からの方々もいらっしゃいました。
とても優しいご年配の方がいらっしゃり学生もかなり慕っておりました。

昨年は代表の方からお借りした法被を着て日本をアピールし次々に写真撮影に応じていたの
ですが、今年はまず代表団の方とうちの学生との撮影の手伝いをし、次々にやってくる
観光客の相手などをしておりました。
しかし、時間が経つにつれ代表団の方も凧揚げにと会場に出られると、昨年同様法被をお借り
することになり、写真撮影に応じました。

『Welcome to Japanese booth』『歓迎来到日本』『ようこそ日本へ』を繰り返し
遠巻きにカメラを向けているレンズに笑顔を向けたり、近づいてくる客と一緒に撮影。
中にはうちの学校のアメリカ人教師や濰坊学院の中国語クラスのクラスメートも来たりして。
私の姿に驚いていましたね。

うちの学生にも法被を着させたらとても喜んでおりました。
一人一人撮影しましたので、後で現像して配る予定です。
データで残る便利な世の中ですが、形になるのは特別に嬉しいものですからね。

昼を過ぎた頃に代表団の方が、余ったらしい支給の弁当を私に用意してくださったのですが
私がつれてきた学生達は食事の用意が無かったので丁重にお断りしました。
これだけの大きな祭典で食べ物屋がないというのも不思議ですが、出店を許してしまうと
会場がゴミだらけになるのは明白ですし、衛生管理が無茶苦茶というか管理という言葉さえ
無いような露店が多いので、仕方の無いことなのでしょうね。

ある学生によるとテントの前に人だかりができていたのは日本だけだったそうです。
というより人だかりができる方が珍しいのかもしれないですね。
本来は代表団の休憩所のような場所です。そこに入場券を手に入れて入ってきた観光客が
各テントを眺めて回っているという光景。
その一角に笑顔で写真撮影に応じている外国人教師がいるという状況。
一緒に撮影したいと依頼してくるのは半数以上が学生でしたね。

人が集まった一方でちょっと困った存在が居つきました。
アクセサリを売っている物売り。ジャスコ付近でもよく見かける輩で、体中に竹で作った
ような楽器を巻きつけていたり、帆船の帆のように竹を組んで飾りをぶら下げていたり。
人がいる場所へ寄ってくる輩。行為そのものは自由ですが、日本のテントの目の前に我が物顔
で居ついている、私から見ればハイエナ。
度々睨んで他へ行かせようとしたのですが、代表団の中に通訳らしい中国人女性がおり、
事もあろうにこの物売りの商品が珍しかったらしく親しげに話しかけたのですね。
あまり好きな言葉ではありませんが、今の日本流に言えばKYそのもの。
写真撮影がひと段落した時に近くにいた聴講生に頼んで追い払ってもらいました。

どのくらいの時間写真撮影に応じていたのか分からないのですが、午後のコンテストが始まり
客足も落ち着いてきたのを見計らって会場を後にしました。

長い時間立っていた為足が疲れお腹も減ったのですが、追い討ちをかけるように市内行きの
バスに乗れない。増便しているようなのですが、それを上回る客足なのですね。
漸くバスに乗って市内に戻り、よく行く餃子店で学生と一緒に遅い昼食を取り、空腹は収めて
学校までのバスを待ったのですが、どれも大混雑で乗車拒否。
タクシーに乗ろうとしたら空車が一台も無い。学校までのバスは諦めて幹線道路沿いに停まる
バスを選ぼうとしたのですが、それも3台ほど乗車拒否されて漸く乗ることができました。

学校へと戻ってきたとき、学生はかなり疲れた表情をしていました。
我々が戻ってきたのは6時頃なのですが、ボランティアの学生は既に帰ってきていて、皆既に
寝ていたようです。

食事中に学生から「先生疲れませんか?」と尋ねられました。
もちろん、かなり疲労感はありましたが、今の2年生とまとまった人数で外出するのは
初めてのことでしたし皆楽しそうでしたので頑張れたのですね。
授業中は度々厳しい言葉を投げかけますが、彼女らの楽しそうな笑顔は何よりの報酬です。
コメント
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