書名 :ゼロからの挑戦
著者名 :稲盛和夫
出版社 :PHPビジネス新書
刊行年 :121101
日付 :130515
定価 :840円
入手法 :図書館
評価 :◎
今月 17冊目 今年 190冊目
【書き抜き】
※「京セラフィロソフィ」は人として生きるうえでの基本的な考え方、換言すれば「人間として正しいことを正しいままに追求する」ということをベースとしている。
※うつろいやすく不確かなものも人の心なら、ひとたび互いが信じ合い通じ合えば、限りなく強固で信頼に足るもの、それも人の心なのである。
※すべてのものごとを「原理原則」にまで立ち返って判断していこうと決心した。
言い換えれば、「人間として正しいことなのか、悪しきことなのか」ということを基準にして判断し、「人間として正しいことを正しいままに貫いていこう」と考えたのである。
※開発者は、手の切れるような製品をつくらなければならない。
あまりに完璧で、素晴らしく、まるで触れれば手が切れてしまいそうだというような製品をつくるべきだ。
※私は、「世の役に立ち、自分も幸せだった」と振り返って感じられるような生き方が、究極的には人々の求めている人生の姿であろうと思う。
※パーフェクトであろうとすることは、必要なときにだけ集中すればいい、というような安易な態度ではない。
張り詰めた緊張感で日々仕事に取り組み、あらゆることに真剣に対処する、そのような習慣を我がものにすることが必要なのである。
このような研ぎ澄まされた神経は、習い性となり、まったく経験したことのない創造的な分野においても、正しい判断をもたらしてくれる。
※人生・仕事の結果=「考え方」×「熱意」×「能力」
※「能力」や「熱意」の重要性については、誰でも分かっているかもしれないが、この「考え方」や哲学が、人生においてどれだけ大切かということは誰も教えてくれない。
しかし、この方程式で分かるように、人生においては、正しい「考え方」を持つことが一番大切なのである
※成功に至る近道などありえない。
情熱を持ち続け、生真面目に地道な努力を続ける。
このいかにも愚直な方法が、実は成功をもたらす王道なのである。
※経営者がまずは自分の器を大きくすることを務める、つまり「人間としていかに生きるべきか」ということを学び、実践することを通じて、自らの「心を高める」、そしてそのような経営者の人間的成長が正しい経営判断を導き、企業を成長発展させることになるのである。
つまり、「心を高める、経営を伸ばす」なのである。
【コメント】
※京セラ創業から第二電電(DDI)設立、そして、日本航空(JAL)再建に到るまでの、苦労と努力のビジネス・ストーリー。
名経営者・稲盛和夫氏のビジネスマン人生を、数多のエピソードを交えて綴った、臨場感あふれる実践的マネジメント書。