夏にブログを更新後、ずっと休止状態でした。
EPUB3形式のモーションコミック(アニメや音声・サウンドを使った動くマンガ)を試行錯誤中でしたが、ほぼ制作手順が完成という段階で止まってしまいました。
休止してた理由は、iPadのiBooksリーダーアプリでEPUB3のモーションコミックを動作確認しようとすると、iBooksが終了してしまう(落ちてしまう)という不具合を解決できなかったからです。
何か良いアイディアがひらめいて不具合が解決できたらブログに書こうと思い、何もひらめかないまま秋が過ぎ年末になってしまいました。
いや、そういえば一度ひらめいたことがありましたね。
モーションコミック内のアニメは「Flash Professional CC」で作ってHTML5形式でパブリッシュしていました。その時書き出される画像ファイルが、全て合体して一枚のスプライトシートとして書き出されます。
一緒にJSONというファイルも出力されるんですが、これが不具合の原因じゃないかとにらんだわけです。
「Flash Professional CC」のパブリッシュ設定の書き出しオプションで「すべてのビットマップとスプライトシートを書き出し」という項目のチェックを外しました。そして再度パブリッシュすると、ビットマップ画像がバラバラに書き出されました。
『これでうまくいくだろう!』と喜んで、EPUBファイルにパッケージング。
『勝ったも同然!』とばかりにiPadに転送して、iBooksでモーションコミックを起動.....ガックリ。やっぱりダメでした、ストンと落ちてしまいます。
というわけで、その時点でまたストップしたまま年末になってしまったわけです。
そしてこのままこのプロジェクトはフェードアウト、自然消滅しそうな状況でした。
ところが先日、『そういえばiBooks Authorで作っていた「ナナのかぼちゃパン」は、iPadのiBooksで問題なく動いてたよな.....』とふと思いだしました。
iBooks Authorで作っていたときは、「Flash Professional CS6」の「Toolkit for CreateJS」という拡張機能を使ってHTML5形式でパブリッシュしていました。
さっそく「CS6 + Toolkit for CreateJS」でパブリッシュしたHTML5を使ってEPUB3にまとめてみたところ.....動くじゃありませんか!iPadのiBooksで落ちることなくアニメーションが表示されました。
「Flash Professional CC」と「Flash Professional CS6 + Toolkit for CreateJS」で使われるライブラリファイルを比較してみると、前者のほうがヘビーなファイルになっているようです。
iPadのスペックでは、ちょっと厳しいのかもしれません。
せっかく「Flash Professional CC」にバージョンアップしたのに、「Flash Professional CS6」に戻るのはちょっと抵抗があるけど、まあいいでしょう。
とりあえず「Flash Professional CS6 + Toolkit for CreateJS」でパブリッシュしたHTML5を使うことにしようと思います。
さてこれで、EPUB3形式のモーションコミックの制作手順がほぼ完成しました。
前回のブログ「EPUBでモーションコミック」でその手順を書きましたが、「Flash Professional CS6」を使うことにしたので手順「1.」と「2.」を下記のように修正します。
1.「Flash Professional CS6」でアニメをつくる
2.「Toolkit for CreateJS」でパブリッシュする → html5形式のファイルができる
※拡張機能「Toolkit for CreateJS」は「Adobe Extension Manager CS6」で「Flash Professional CS6」にインストールしておく。
以上です。
制作手順が完成したといっても、本格的にモーションコミックを作り始めたらいろいろと問題点が出てくるでしょう。
でもプロジェクトがフェードアウトすることなく、次に進めそうで良かったです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます