Webcomic.tv

動画・音声・インタラクティブ性などで織り成す新スタイルのマンガ制作日記

iPad版:四コマ途中経過

2011-03-16 20:50:44 | iPad版制作日記

今日はiPad版電子コミック制作日記です。前回お見せした四コマ漫画のネームをiPad上で動く完成版にすべく、Xcodeを起ち上げていろいろいじってみました。

NSTimerで定期的にメソッドを実行して表示させてみたり、NSObjectクラスのperformSelectorで指定時間後に1回だけ画像を動かしてみたりと、最も自分で使いやすいやり方を試しているところです。

Flashで【時空マジシャン】を作っているときもそうなんですが、コーディングばかりしているとマンガを描いている気がしないので、Flashの場合はなるべくタイムラインでコマや画像表示を制御して必要に応じてコーディングするようにしています。

アニメ用の画像を数枚用意してタイムラインに配置、プレビューで動作確認をします。当然キャラが動くわけですけど、Flashの場合『やった!動いた!』と大喜びしませんよね、動くのが当たり前なので。もちろん初めてFlashをインストールしたばかりのころは嬉しかったですけど。

XcodeでObjective-C言語で赤字のエラーをいっぱい出しながら、ようやくまともに表示されると『よかった、嬉しい...でも疲れた』という感じ、まだまだそういう段階です。

動くのが当たり前のFlashだと、もっと滑らかに動かないか、より効果的な表現ができないか、ということを考えながら作るわけです。一方無事動いたことを喜んでいる状況のXcodeの場合、もっと上級表現をめざそうという考えがまだうかびません。

そういえば1コマ目の画像を表示して、一瞬間をおいてふきだしを1コマ目の画像にかぶせるようにフェードインで表示します。そのときにふきだしを正確な位置に置くために何度も座標の数値を入れなおしてしまいました。

これはたぶんInterface Builderを使えば簡単に正しい位置に置けるんでしょうけど、今のところまだXcodeだけでやってます。

というのは最初はInterface BuilderとXcodeの両方を使ってサンプルプログラムをいくつか試してみたんですが、どうも解りにくいんですよね。自分でこのように動かしたいと思っても、Interface Builderがからんでいるとやり方が解りにくかったもので。

そんなわけでとりあえずXcodeである程度やりたいことが出来るようになってから、Interface Builderを併用する予定。

ひとしきりXcodeをいじって疲れたので、次は画像作成に移りました。

四コマ漫画で顔のアップばかりなので、バストアップくらいの画像を作るつもりでした。ところがいったん取り掛かると楽しくなっちゃって細部まで作り込んでしまいました。上の画像です。

これは3コマ目ですね。寿々女ににじり寄る狼ジローの図。

寿々女が身に着けている水着のようなものは、当初は虎柄か豹柄をイメージしてました。でも考えてみると日本には虎も豹もいないので、金色の狼の毛皮にすることに。

寿々女の親は動物使いの後を継がせるために、寿々女を厳しく育てたのでした。涙を流す寿々女をペロペロ舐めて癒してくれたのは、母性本能ゆたかな一匹のメス狼。彼女はまばゆいばかりの金色の毛皮の持ち主であった。

彼女が死んだ後もその毛皮を身に着けている寿々女なのでした(TεT;)。

さて次回は何とか四コマ漫画を完成させて、iPad版の目処をつけたいものです。