マドリードはディフェンスに気をつけて、慎重にゲームに入っていった。
水曜日のことがよほど堪えたのだろう。
ベティスは序盤優勢だったが、マドリードはここをしのいで落ち着いていった。
しかしディフェンスに気を使うぶん、攻撃はダメ。ビボーテのセルヒオラモス、パブロガルシオと最終ラインの6人で守っているのだから、攻撃に人が足らない。得点できる雰囲気はなかった。
が、ロビーニョの素晴らしい個人技で先制した。
いつも持ちすぎのロビーニョだが、PAのすぐ外からつっこまず、狙い済ましたシュートをゴール右端に叩き込んだのだ。
ロビーニョのこういうシュートは初めて見た。これなら納得だ。
1点リードしたまま後半30分になったところでピンチが来た。ベティスのCKからだ。水曜日にも簡単にCKから失点したが、どうしたのだろう。競り合いに弱い。
エドウーのヘッドしたボールは、幸いにもポストに弾かれた。
決まっていてもおかしくなかったが、今日のベティスにはツキがないのだろう。
その直後にマドリードは2点目を取る。交代で入ったメフィーヤが、一瞬気の抜けたベティスのディフェンスラインの裏に飛び出し、グティの出したボールをヘッド。これが決まってしまったのだ。
ベティスは意気消沈し、ゲームは終わった。 ツキもなかったが、ホアキン、アスンソンのいないベティスは迫力がなく、マドリードは救われた。
が、火曜日にはアウェーでローゼンボリとやらなければならない。
もし負けるようなことがあれば勝点で並んでしまい、大変なことになる。ホームでは4-1と大勝したが、このメンバーでは楽勝とはいくまい。正念場だ。
[リーガ9節 ベティス-マドリード 0-2]