レアル 問題の核心 ディポルテ-ィボ戦 〔リーガ6節〕

レアル、ディポルテ-ィボとも正念場の一戦だったが、水曜日にローマ相手に劇的な逆転劇を演じたばかりだということと、ここサンチアゴベルナベウで、95-96シリーズ以来ディポルテ-ィボには負けていないということから考えれば、精神的にはレアルが優位に立っていたはずだ。しかしそういうゲームで負けてしまうのだから、リーガは恐ろしい。
序盤からレアルがやや優勢だったが、先制できなかった。オーウェンは素晴らしい飛び出しをしたが、二度ともオフサイドとされ、ゴール前で決定的なチャンスもあったが、決めることができなかった。反対にディポルテ-ィボは、ルケが、初めてレアルの裏をとった、そのカウンター攻撃で鮮やかにゴールを決めた。抜き去られたのはサルガドだが、ルケを褒めるしかない。すばらしいプレーだった。
問題は、その後５０分以上も攻めながら、レアルがゴールを割れなかったことだ。時間が経つにつれ、ディポルテ-ィボのディフェンスは堅固になっていき、まるで要塞のようだった。両サイドから上げても、中盤の底から放り込んでも、弾き返された。
オーウェンは後半早々にモリエンテスに代えられれたが、うまくいかなかった。残り１０分になって、エルゲラを上げてから少し危険な香りがしたが、ディポルテ-ィボを動揺させるまでには至らなかった。
ひとことでいえば、攻撃が単調だった。意外性や創造性がなかったということだ。
レアルにとっては、３敗目を喫したという事実以上に深刻かもしれない。
ジダンの体調が万全だったら、という考え方は問題解決にならない。いくら攻められていても、ディポルテ-ィボには、何がどう展開してくるか予想の範囲だったので、十分な対応ができた。
それが問題の核心だ。