ちいさなおしゃべり

Shantia家のメインランド生活日記

予防接種

2012年10月19日 | Family
夏が終わって寒くなってくると病みの季節がやってくる。
我が家にはケコアがいるので病み菌は絶対お断りしたいんだけど、教会、学校などでいろんな人のそばにいくと誰がどこから菌をもらってくるかわからない。
特にこれからの時期に流行りだすのがインフルエンザ。
ケコアの4ヶ月検診に行ったとき、ドクターから

「夫婦そろってちゃんと予防接種を受けてよ。
約束して!!」

と念を押された。
赤ちゃんは6ヶ月にならないとインフルエンザの予防接種は受けられないんだそうだ。
つまりケコアは周りが菌を移さないようにして守ってあげなければいけない。


秋になるといろんなお店(薬局が入っているお店に限る)で『Get your flu shot today』というサインをみかける。
どのお店で自分の持っている保険が使えるかを調べれば、あとは簡単、お店に行って予防接種を受けるだけ。
最初はジョセフ君にお店探しを任せていたんだけど、すぐに忘れるタイプなので全然事が進まなかったのよね。
『医療系』ってだけで何か難しそうだから、Shantiaはついこういうことは避けたくなるんだけど、ジョセフ君に頼っていたらいつになっても予防接種が受けられないような気がしてきた。
親がしっかりしないせいでケコアがインフルエンザにかかった、なんてなったらShantiaは気が狂いそう。
なので自らちょっとネットで調べてみることに。
すると意外にもとても簡単にどのお店で保険が使えるかが分かった。
我が家から車で2分の『Fred Meyer』で使えるらしい。
そのことをジョセフ君に伝えると

「え、そうなの?
じゃあ今から行って試してくるよ」

と言い、ほんとうにすぐに出掛けてしまった。
調べるのはいつまでたってもしなかったのに…。


それから30分もしないうちにジョセフ君が帰って来た。
腕にはしっかり絆創膏。
妻の言ったとおり、Fred Meyerの薬局で保険が使えるらしい。
保険のおかげでインフルエンザの予防接種は無料。
ヘルスセンターで受けるよりずっと簡単だった、とジョセフ君は言った。
が、

「お店で出来るのは11歳以上なんだって。
11歳未満はヘルスセンターで受けなきゃダメなんだってさ」

だそうだ。
つまり、ティア~キリはヘルスセンターですな。
ヘルスセンター組は予約を取らないといけないので後回しにするとして、お店でOKな母とシャーちゃんは予防接種を受けに行くことにした。


外で遊んでいたシャーちゃんに

「はい、車乗って。Fred Meyer行くよ!」

と言うと母と出かけるのが大好きなシャーちゃんはすぐに車に飛び乗った。
車内での会話がこちら。

:What are we gonna get at FredMeyer?
(Fred Meyerで何"Get"するの?)
:…知りたい?
:えっ?!
:もちろんママは何を"Get"するかは知ってるのよ。でもシャーちゃん、あなた知りたい?
:…ママが教えたいなら。
:We will get it no matter what.
(何が何でも"Get"するよ)
:…
:はい、しっかり考えて~。
:…注射?!

この瞬間からシャーちゃんの緊張が始まった。
もう11歳ですからね、露骨に泣くことはしないけど、やっぱり注射嫌いは健在で。
(Shantiaも注射大嫌いだったから、その気持ちはよ~く分かる)
ケコアを守るためだと頭では分かっていても、注射を喜んで受けるほど大人ではない。
お店に着くと、緊張を隠そうとして思わず笑いが漏れていた。
しかもとても不安そうな笑い。
それを聞いて母は爆笑しそうになった。
店内の薬局について簡単な問診表を記入しているときは

「あ、足の震えが止まらない…」

と不安な笑いを浮かべながら言ってくるし。
も~、やめてよ、母を笑わせるのは。


5分ほど待ってやってきた"恐怖の"瞬間。
小さな部屋に通されて注射担当の薬剤師さんが

「誰からする?
君からやっちゃえよ、kiddo。
さっさと終わらせてすっきりしちゃえ」

とシャーちゃんからやることを提案。
母も賛成。
反論する間もなくシャーちゃん、注射を受けることに。
薬局での注射、恐ろしいほどに早くてねぇ!!
本当にあっと言う間だった。
不安と緊張がMAX状態だったシャーちゃん、あまりのあっけなさに笑い出すし。
薬剤師さんが

「…なぜ笑う?!」

って聞いてきたくらい。


帰り道のシャーちゃんは大きな肩の荷を降ろして足取りも軽やかだった。
あまりのも注射への恐怖が大きいようなので為になるかどうかは別として母が語ることに。

「シャーちゃん、ママが子供のときはね、学校で毎年2回注射を受けてたんだよ。
6月に日本脳炎、11月にインフルエンザ。
これが本当に嫌でねぇ。
アルコールの臭いが満ちた体育館にずらーと並んで、ひたすら刺される瞬間を待つわけよ。
毎回、注射の日の朝は熱が出ないかな、って願ったもんよ。
更にママは喘息持ちだからさ、秋になると夜中に頻繁に病院に行って吸入してもらったんだけどね。
発作がひどいときは吸入じゃ効かないから、点滴よ。
風邪引いても注射が一番早く効くから病院で注射でしょ。
ママが11歳になったころはシャーちゃんの3~4倍は注射されてたね」


家に帰るとティアが

「シャーちゃん、注射したの?!
ママ!!ティア達はいつするの??」

とどこかウキウキした口調で聞いてきた。
…正反対すぎやしないか??

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