ちいさなおしゃべり

Shantia家のメインランド生活日記

Tamolitch Pool

2013年09月06日 | Mainland
『夏休み=家族で何かする』という漠然な考えを持った妻の希望を満たすため、今年は近場で自然を楽しめるところに何箇所か行ってみた。


最初に行ってみたのが『Tamolitch Pool』
西オレゴン州は緑豊かな自然が売りでね、ハイキングやキャンプが好きな人にはたまらない場所だったりする。
有名所からガイドブックには載っていないような場所までとにかくいっぱい。
『Tamolitch Pool』は後者。
ガイドブックにも地図にも載っていない。
でもハイキング好きの人達には知られている。
Shantia家はハイキング一家ではない。
じゃあなぜこの存在を知ったか、それはフラシスターがここにハイキングに行った時の写真をFacebookに載せたから。
現代技術万歳。


オンライン&フラシスター情報によると、Tamolitch Poolまでのハイキングコースは片道2.1マイル(3.3km)で、簡単なコースらしい。
マウンテンバイクで行くことも可能だとか。


オンラインで下調べをしっかりしたつもりだったんだけど、実際にこのハイキングコースを見つけるのは中々難しかった。
だって標識出てないし。
山の中だからインターネットもつながらなくて、ドライブ中に調べようにも調べられない。
途中で小さなお店に立ち止まって、聞いてみるも店員さんはハイキング家ではないらしく、Tamolitch Poolの存在を知らないというではないですか。
とりあえず周囲の観光マップをもらったので、それを頼りに進む我が家。
地図にはTamolitch Pool自体は載っているけど、そこに行くハイキングコースがどこから始まるのかが書いてない。
我が家は一度通り過ぎて、別の場所に行き、そこにいたハイカー達に聞いてみてやっとの思いでハイキングコースに到着。
我が家には隠れた穴場というのは向かない気がする…。


苦労して見つけたハイキングコース、歩き始める前にまずはお手洗い。
山の中なのでもちろんお手洗いがあるわけがなく。
木の陰ですよ、みんなそろって。
あぁ、これも自然体験の一部よねぇ。




こちら、トレイルの入り口で撮った写真。
みんな気合入ってます。


トレイル前半は"森の中"という感じで涼しくて、子供達が中を通れる木があったり小さな橋があったりちょっと小川に手を伸ばしてみたり、とすごく楽しくみんなウキウキで歩いた。
冷たい小川沿いを歩くので、風が吹くと更にすずしく感じられて正に

「あ~、涼しい~!!」

と言わずにはいられない。
いつものごとく、足の長いジョセフ君はケコアを背中に背負って寄り道(上に書いたことの意)をせずにどんどん先に行って、時々止まって妻と子供達が追いつくのを待っていた。


が、トレイル後半は別物だった。
一応川沿いを歩いているらしく、せせらぎ音はずっと聞こえる。
でも標高が上がるので、涼しい風はもう感じられない。
木の数も減って木陰があったりなかったり。
土だけだった地面は火山岩がごろごろ出てきて歩きにくい。
上り坂オンパレード。
そこを時々マウンテンバイクで降りてくる人達がいるんだから驚く。
いや、バイカー達だって自転車に乗ってはいなかった。
あの道でバイクに乗るほうが無理じゃない?
きっとみんなオンラインのトレイル情報を見てマウンテンバイクを持ってきたんだと思う。
川から離れたころから上の子供達はパパと一緒に行ってしまったので(寄り道がなくなったからだろうね)、Shantiaはキリと頑張って歩いた。
3歳児キリ、途中で止まって水を飲み、もうちょっと歩いて抱っこをせがみ、母の腕が限界に達するとまた歩き、の繰り返し。
トレイル後半を歩きながらShantiaは

「…これのどこがファミリーフレンドリーで簡単なコースだって?!」

と何度も思いましたよ。


どんだけ歩いたか知らないが(2.1マイルでしょうな)、やっと目的のTamolitch Poolに到着。
先に到着していたティアはちょっと機嫌が悪そう。
聞いてみると

「こんなに頑張って歩いたのに水に触れない!!」

だそうだ。
確かに触れません。
プールに下りるには急な斜面(トレイル外)を滑り降りなければ無理。
ついでに水温は常に摂氏7度以下。
ここの水は冷たいことで有名なのです。



この写真ではよく見えないけど、Tamolitch Poolの別名は『ブループール』
なぜそう呼ばれるか。



水が青いから。
着色料なんて入ってませんよ、もちろん。
この水がずっとそばを歩いてきた小川に流れていく(トップの写真、参照)。
でも小川は青くない。
このプールだけ青い。
きれいよねぇ。
トレイル後半の苦労を忘れさせてくれるようなきれいな青。
ジョセフ君も

「これは頑張る価値があるねぇ」

って。



別の角度から。


プール沿いで水を飲んだりスナックを食べたりして休憩した後は、同じコースを降りる。

「またあの道を歩くのか…」

と思うとちょっと気が遠くなりそうだった。
下りはマイキーとアレックスも母組に参加。
時々アレックスが

「疲れた…。もう歩きたくない」

って言うんだけど、歩く以外この山から出る方法はない。
途中でマイキーがトイレに行きたい、と言い出した。
母の解決法は

「手ごろな大きさの木を見つけて話しておいで」

である。
マイキーは

「でも他の人に見られたらヤダ」

って。
そんなに人歩いてませんから。
しばらく歩いてようやく納得できる木を見つけたらしいマイキーは木とお話することに。
兄が木と話しに行くと弟2人もそろって自分の木を選び話しにいった。
男の子は便利ねぇ。


おなかがすっきりして再び歩いていると突然アレックスが絶叫。
何事かと思って背中に手を当てて

「どうしたの?!」

と聞くと更に絶叫。
シャツの中を見てみると蜂がいた。
急いでシャツを脱がせて蜂を解放したんだけど、刺されたショックは大きくアレックスは絶叫を続けた。
静かな山にこだまするアレックスの叫び。
マイキーが

「パパに知らせてくる!!」

と言ってトレイルを走っていった。
本当は1人でトレイルを歩いて欲しくないんだけど、今回ばかりは仕方ない。
だって母、蜂さされの対処法を知りませんもの。
アレックスはハエが飛ぶだけで絶叫するように。
やれやれ。


パパとお嬢さん達は我が家一番のお気に入りの橋のところで待っていた。



ここは水にも触れるし、一番遊べるところだった。
泣きべそのアレックスもシャーちゃんが水遊びに誘ってくれてようやく落ち着いた。
この橋でしばらく遊んで、最後のトレイルを歩いてようやくゴール!!
達成感ありまくり。
そして夫婦そろって

「次来るなら3年後くらいでいいね??」

と決めた。

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