【77ページ】
「最初にテーブルに置かれていたブランショは『ミルク』だったから、
ハンカチを取り払えば当然『ミルク』でしょう。」
高木社長は、自信を持って言った。
「和さんもそう思うでしょう?」
「ええ、私が考えていたのは、『ミルク』と『水』の違いです。」
「それで、その違いが判りましたか?」
狩野が聞いた。
「『ミルク』のミルは、物を見るの『見る』では?」
「では、『水』は?」
「『水』は物を見ないの『見ず』だと思います。我々から見えるブランショは
『見るク』で、どこかのレストランで、誰かが飲んでいるブランショは我々から
見ることができないので『見ず』です。」
和音は、自分の推理を述べた。
「その通りです。 ハンカチを取り払うと、和音さんと高木社長から見ることが
できるので『ミルク』になります。」
狩野は、テーブルに近づき、ハンカチに手を添えた。
「このハンカチを取り払うとブランショがミルクになりますが、ミルクを飲みますか?」
「ええ? 本当にミルクになるの? どうします?」
高木が、和音に聞いた。
「狩野さんのマジックを見たい気がしますが、ミルクを飲むのはどうも・・・・」
「最初にテーブルに置かれていたブランショは『ミルク』だったから、
ハンカチを取り払えば当然『ミルク』でしょう。」
高木社長は、自信を持って言った。
「和さんもそう思うでしょう?」
「ええ、私が考えていたのは、『ミルク』と『水』の違いです。」
「それで、その違いが判りましたか?」
狩野が聞いた。
「『ミルク』のミルは、物を見るの『見る』では?」
「では、『水』は?」
「『水』は物を見ないの『見ず』だと思います。我々から見えるブランショは
『見るク』で、どこかのレストランで、誰かが飲んでいるブランショは我々から
見ることができないので『見ず』です。」
和音は、自分の推理を述べた。
「その通りです。 ハンカチを取り払うと、和音さんと高木社長から見ることが
できるので『ミルク』になります。」
狩野は、テーブルに近づき、ハンカチに手を添えた。
「このハンカチを取り払うとブランショがミルクになりますが、ミルクを飲みますか?」
「ええ? 本当にミルクになるの? どうします?」
高木が、和音に聞いた。
「狩野さんのマジックを見たい気がしますが、ミルクを飲むのはどうも・・・・」