ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

ワインバーでのひととき ファースト(改訂) 65ページ目 マジシャンソムリエとの対決  

2012-03-13 23:04:37 | ワインバーでのひととき1改訂四話 完
【65ページ】


 和音は、高木社長の自宅で開催されたプライベートワインに出席した。

「本日は、ワイン会にお招きいただきありがとうございます。」

和音が高木社長に挨拶した。

「いやこちらこそ、和音さんにお越しいただき光栄です。今夜は、7種類のシャブリ

のグラン・クリュを揃えていますので、飲み比べで楽しんでください。

和さん、いや失礼! ついワイン通倶楽部仲間内での和音さんの呼び名が出てしまって」

「それでいいですよ! 和音(ワオン)は発音しづらいですから」


和音は、にこやかに答えた。


「和さん、紹介させてください。今夜の余興とテイスティング対決を任せている

ワインマジックの得意な狩野さんです。彼の働いているワインバーでは、とても人気者

でマジソムと愛称で呼ばれています。」


「狩野です。和音さんのトップソムリエも敵わないというテイスティング力の話は

高木社長からお聞きしました。」

「和音です。今夜は、楽しいワインマジックを見せて頂けるとのことでとても楽しみ

にしています。」


 テーブルにメイドによって料理が運ばれて来た。 伊勢志摩から取り寄せられた

新鮮な牡蠣、あわび、伊勢エビ等で作られた豪華な料理であった。


「さあ、料理の用意もできました。 7種のシャブリを飲み、語らい、マジックを

楽しみましょう。シャブリ・グランクリュのヴィンテージはすべて2005年に

統一させて頂きました。」