ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

ワインマジック ワインを飲むボトルの種明かし2-1

2012-03-07 21:45:32 | ワインバーでのひととき1改訂四話 完
 マジソムが、ボトルにグラス2杯分のワインを注ぎました。

この後のストーリーでは、そのワインが消えてしまうマジックの展開になります。

これは、今日思いついたストーリーです。


 しかし、ボトルの中のワインを消すマジックは実際にできるのでしょうか?
 
さて、どのようにしたらワインを消すことができるか?

私は、ひとつその方法のアイデアを思いつきました!


 皆さんもちょっと考えてみてくださいね。

ワインバーでのひととき ファースト(改訂) 61ページ目 マジシャンソムリエとの対決  

2012-03-07 21:21:47 | ワインバーでのひととき1改訂四話 完
【61ページ】


 「もう少しで閉店の時間になります。ワインマジックの最後のショーを始めます。」


マジソムが、空のボトルをテーブルに置いた。そのボトルは紙で覆われていて、

紙には、ワインを飲むボトルと書かれている。



「ワインが残っているグラスはありませんか?」


 マジソムが客達に聞いた。


「ワインを飲み過ぎたから、これ余っているよ!」


 一人の客がグラスを差し出した。


「このグラスのワインをマジックに使わせて頂きます。」


 マジソムは、グラスを手に取り、ボトルの30cmほど上に持ってきた。

グラスを傾け、そこからワインをボトルの口に注いだ。

「おっ!」と客達から感嘆の声が上がった。

ワインは、一滴もこぼれることなく、ボトルに入った。


「もう一つ、ワインの残っているグラスはありませんか?」

「これを使ってください!」


 マジソムは、そのグラスを受け取り、さらに高い位置からワインをボトルに

注いだ。

「おっ、ワインの雫がボトルに吸い込まれていくようだ!」

「皆さん、このボトルにグラス2杯分のワインが入りましたね?」 

「確かに入った!」と客達は答えた。


 マジソムは、ボトルにハンカチをかけた。