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さきたま自然日記(別館)

埼玉中心になんでもありの写真日記です。
花鳥風月、自然を中心に撮ってます。

ウチワヤンマの団扇

2022年08月09日 | 昆虫

暦を7月に戻して・・・・

7月25日、そろそろ青い蜂でも出てるのではないかとお花畑に行ってみましたが・・・・

ジリジリ太陽が容赦なく照り付ける中、汗をかきかき、青い蜂探し。

オミナエシの周辺を飛ぶオオセイボウを見つけたものの、一向に花に止まってくれる気配はなく、そのまま飛び去ってしまいます。

そんな暑い中で見つけた1匹のウチワヤンマ、目の前に止まったまま動きそうにありません。よほどお気に入りの場所なのか??

ウチワヤンマ(団扇蜻蜒)

「〇〇〇ヤンマ」と名前が付いてますが、ヤンマ科の仲間ではなくサナエトンボ科の仲間です。

サナエトンボ科の特徴は複眼と複眼が接していないことだとか!!

また、ヤンマの仲間はなかなか止まってくれず、長時間飛ぶのが特徴ですが、サナエトンボの仲間は少し待ってるとすぐに止まってくれます。

ウチワヤンマは名前の通り、腹部第8節がうちわ状になっていて、雄のほうが大きく、雌のほうは小さいのが特徴です。

最近は温暖化の影響なのか、関西方面で南国系のタイワンウチワヤンマが増えてきてるようですが、MF周辺ではまだ見かけません。

尾の先端の団扇の模様で簡単に区別がつくようで、タイワンウチワヤンマには団扇に黄色い紋がないようですが、MFでも近いうちに・・・

ところで、この団扇は何かの役に立ってるのでしょうか?? いろいろ調べてみたのですが、謎だらけで明確な答えは見つかりませんでした。

この団扇、よく見ると、わずかに閉じたり開いたりしてるんです。(右の写真は少し閉じたところですが分かりますか?)

 

少し大きくトリミングしてみました。 こんな形の団扇があれば楽しいでしょうね。

周辺を散策して、再び同じポイントに戻ってみると、今度は口に何やら獲物を咥えてるようです。アカスジカメムシが餌食になったようですね。

 

公園の池では、アサザの群生と白い睡蓮が綺麗に咲いてます。

 

結局この日は猛暑の中、粘ってみたのですが、オミナエシ周辺を飛ぶオオセイボウを1度見たきりで青い蜂の収穫はなく、ウチワヤンマ三昧(?)の日でした。

 

 

 

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ベニイトトンボ探し

2022年07月14日 | 昆虫

6月27日、久しぶりに見沼自然公園へトンボ探しに出かけてみました。

目的はベニイトトンボ(紅糸蜻蛉)でしたが、まだ時期が早かったのか? 見つかったのは1匹のみ。

ドアップも・・・・目にピントを合わせたつもりなのに・・・

アジアイトトンボ(亜細亜糸蜻蛉)の雌?

ウチワヤンマ(団扇蜻蜒)はこの池の常連さん。バックが睡蓮の花なのですが・・・・

チョウトンボ(蝶蜻蛉)もチラホラ見かけますが、小ぶりな個体が多く、近くに来てくれません。

奥の林の高い枝にはコサメビタキがいましたが、さすがにマクロレンズでは無理ですね。この時期、この公園では珍しいです!!

傍らの暗い所にはハグロトンボ(羽黒蜻蛉)

池のほとりに突然姿を見せてくれたのはナガサキアゲハ(長崎揚羽)です。吸水に夢中で、近寄っても逃げる気配は無し。

南国の蝶なのに、最近はこの辺りでもよく見かけるようになりました。これも温暖化の影響ですね。

ツバメシジミ(燕小灰蝶)です。

公園ちかくの民家の庭には、オトギリソウ? 少し時期的には遅かったようです。

久しぶりの見沼自然公園でしたが、夏の公園は人も少なく、マスクも気にせずのんびり散歩ができます。

*名前が間違ってたら、ご指摘くださいね。

 

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モンシロチョウの交尾拒否行動

2022年07月12日 | 昆虫

先日、I沼周辺を散策していて、モンシロチョウの面白い行動を目撃!! 雌が交尾拒否姿勢をとります。

(ムラサキツメクサの花にモンシロチョウの雌がいます。)

1頭の雌に雄が近寄ってきて交尾を促しますが、雌はお尻を高く上げて交尾拒否!!(雌は雄の求愛行動に応じる気がなければ、羽を広げて腹部を上にします。)

雄は仕方なく諦めたかと思うと・・・・やっぱり未練があるのか?諦めきれず・・・・何度も求愛行動。

しかしあえなく断られ・・・・周辺を未練たらしく飛び回ってます。

蝶の世界では、雌は交尾を済ますと、雄が来ると翅を開いてお尻を上げ、交尾拒否姿勢をとることが知られてます。

これまで、一回交尾した雌は一生貞操を守り浮気はしないと考えられてきたようですが・・・・しかし・・・・

近年の研究で、蝶は必ずしも貞淑ではないことが分かってきたそうで、多くの蝶の雌は生涯に何度も交尾することが分かってきたとのこと。

モンシロチョウの成虫の寿命は約2週間ほどと云われてますが、それではその間何度くらい交尾をするのか?

何故こんな交尾拒否行動をするのか???  分からないことがいっぱいで、不思議な世界ですね。

 

 

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ミドリシジミの色は構造色

2022年06月26日 | 昆虫

一昨日からの猛暑日、今週いっぱい続きそうな気配で、昨日はさすがに、夜もエアコンがフル回転!! 突然の気温変化に身体がついていきません。

この炎天下では、外に出かける気も失せ、しばらくは在庫からの投稿になりそうです。

 

暦が前後しますが、今回は6月2日、5月29日に続いて2度目のミドリシジミ探しの記事です。

この日も現地午前7時過ぎから、林の中を歩きます。この日見つけたのは3頭の雄だけ。やはり少ない!!

どの子も完全に翅を開いてくれませんでした。

この子も半開き!!

全て雄だけで、結局この日も雌の姿は確認できませんでした。

光の具合で緑や青色に見えるミドリシジミの翅の色ですが、蝶の多くは、「構造色」と呼ばれる光のしくみを利用しています。

「構造色」のことは、以前にも書いたのですが、その物質自体には色がないのに,光の波長によって微妙に発色する現象のことを云います。

シャボン玉などの表面の色難度が典型的だそうです。鳥の仲間ではカワセミが代表選手ですが、ドバトの首筋などが光の具合で虹色に見えるのもそうですね。

蝶の場合は、翅の鱗粉がその作用をしてるようです。試しに、上の写真を大きくトリミングして鱗粉の様子を見ると・・・規則正しく並んでます。

蝶の世界も不思議なことがいっぱい

キマダラセセリです。

その後この林には行けてないので、ミドリシジミの羽化の様子が分かりませんが、例年通りたくさん羽化してくれてるといいのですが・・・・

 

 

 

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3年ぶりのミドリシジミ(緑小灰蝶)

2022年06月18日 | 昆虫

5月29日、そろそろミドリシジミが羽化する頃だろうと、早朝からA公園に出かけてみます。

2019年の台風の影響で、公園は長く閉鎖されていたため、3年ぶりのミドリシジミ探しです。

ここで観察できるのは、午前9時ごろまで。 この時刻を過ぎると高い樹の上に移動してしまって、見つけるのが大変なんです。

午前6時半ごろ到着して林に入るも、ミドリシジミは一向に見つかる気配がなく、同じように訪れていた愛蝶家の人たちも????

そろそろ諦めかけていた午前7時半過ぎ、愛蝶家の一人の方が1頭のミドリシジミ(緑小灰蝶)が見つけたようです。

チョコッと便乗させていただいて・・・・羽化したばかりの綺麗な雄ですが、この日のレンズ100ミリマクロでは厳しい距離です。

少し回り込んでみると・・・・太陽の光を全身で受け止めて、少しずつ翅を開いてくれます。

ちなみに、ミドリシジミは埼玉県の「県蝶」なんですよ。

コミスジ(小三條)

イチモンジチョウ(一文字蝶)

ミドリシジミを探して草藪を覘いて回ってると、こんなハデハデの蛾を見つけました。蛾はどうも苦手なのですが・・・・

後で調べてみると・・・・ユウマダラエダシャク(夕斑枝尺)?のようです。

結局、早朝2時間ほどかけて見つかったミドリシジミは1頭だけ。こんなことは今まで初めてです。

まだ羽化の時期に早かったのか?? 台風被害の後、激減したのか?? 後日、もう一度来てみたいと思います。

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