竹村整骨院

院長のひとりごと

私、竹村院長が食べ物から健康までノンジャンルでかきつづります。  
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「伴省吾に見る若者考。」

ドラマ版バンビーノの最終回をみました。

このドラマ、ハイペースでストーリーを進めて遂には原作を追い越してしまい、

全くオリジナルのエンディングを放送してました。


途中のストーリーも原作のイメージに忠実に作ろうという意志は

全く感じられないくらい、ドラマ版バンビーノ特有の世界観を作っていました。

別に原作に忠実じゃないからこのドラマはダメだというわけじゃないけど、

この最終回はいただけない。


主人公の伴が第二の師匠と仰ぐ、トラットリアバッカナーレのオーナーシェフ

宍戸鉄幹が「もう一度始めからやりなおしたい」という酔狂な理由で

バッカナーレを捨て、イタリアに旅立ちます。


残されたスタッフは鉄幹のバッカナーレを守っていこうとせずに、

自分達なりのバッカナーレにしていこうという結論に達しました。


香取はさらに自分を高めるため、鉄幹のいなくなったバッカナーレを出ていく。

ここまでは別にいいです。


がっかりなのは、それに刺激されてか伴までイタリアに行くと言い出したことです。

バカかと。

香取はバッカナーレでそれなりの実績を積み、次なるステージに進もうと

以前から考えていました。

バッカナーレだけではなく、もっといろんな店の味を吸収し、料理人としての

幅を常に広げていかなくてはならないという想いがあり、鉄幹の失踪(?)

をきっかけにバッカナーレを出ることにしたのです。


しかし伴がバッカナーレをやめてイタリアに行くのは全く意味が違います。

1年間のホールを終え、やっとパスタを作り始めた伴が単に周りに刺激され

「俺もここにおれん!」と思って突拍子もなくイタリアに行くなどと言い出したのです。


こんなものは落ち着きのない根無し草です。


いろんな意見もありましょうが、院長はこういう若者を全く評価しません。


院長自身が接骨院の先生になるために見習いという身で研修をしてきた経験があるから

思うのですが、いろんな技を見たいとか、料理人であればいろんな料理に触れたいという

想いで一箇所に留まらずあちこちを転々とする研修生が今はとても多いです。


一見、正しそうにも聞こえるこの「いろんなものを見たい」とかいう原動力は

実はポジティブなものではないように感じます。

こういう若者はどんどん頭でっかちになり、この職場は勉強にならないとか、

盗むべき技はそこにはない、とか甚だしい勘違いをするようになる。

彼らは「職場が自分に何を与えてくれるか?」という観点で判断したがるので

それが真の意味で自分を高めていきたいのかどうかは疑わしいです。

広げたい見識、身に付けたい技、味わいたい経験、それらを全部受け身で考えているからです。

何かから何かを学ぶのは最終的には自分の姿勢でしょ。


常に次を見てるから一つ一つの技をたくさんある引き出しの一つとして軽く捉える。

軽い引き出しがたくさん欲しいという人は職人としての芯が育たないような気がします。


今の時代、院長のような考えはむしろ少数派だと思いますが、ドラマ版の伴は

やっとみつけたイタリアでの働き先でも皿洗いを卒業した辺りに

「本場で、ついに本物の味に出会った!」とか言ってまた違うレストランで修行を

1から始めるでしょう。


心底惚れて、イキオイで大学辞めて彼女と別れてまで働きたかったバッカナーレを

何も身につけないうちに飛び出しちゃう安っぽい男がドラマ版の伴省吾です。


自分をめぐる環境の変化に漂うように翻弄され、根を張ることが出来ない若者は

多少器用にはなれても、メッキ以上のものは身に付かないんじゃないかなぁ・・


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