写真家・草彅裕さんの写真展が角館町平福記念美術館で始まった。今日のオープニングセレモニーには多くの方々が出席され、草彅さんのお話を交えて100点余りの作品を鑑賞。タイトルの「水を掬(むす)ぶ」には、草彅さんの感謝の気持ちが込められているという。鑑賞される方々と、この思いを「むすぶ」ことができればとも。テーマにされている「瞬間と循環」の、その流れの中に手を入れ、ご自身のルーツに迫るものを手のひらを合わせて丁寧にすくうというイメージが、展示空間全体に体現されているようで大きな感銘を受けた。また、会場では新しい出会いや10年ぶりの再会もあって、自身の歩みとしての「瞬間と循環」にも立ち会えたような思い。改めて感謝申し上げたい。会期は9月21日(日)まで。