齋藤大悟 : Daigo Saito

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海辺の風

2013年04月30日 | 日本海

海辺の風

Nikon F6   Carl Zeiss Distagon T* 2/28   RVP100

 

 じっとしていれば肌寒く、体を動かせば少し汗ばむような陽気。桜は満開となり、春も盛りを迎えるここ鳥海山麓です。海辺にも春風が吹き抜けています。その風を受け、優雅に舞う海鳥の姿がありました。今日で四月も終わり、次は新緑薫る季節の到来です。

 

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鳴海しげお写真展「彩景を謳う」角館展

2013年04月28日 | イベント

ギャラリーの様子①

 

ギャラリーの様子②

※許可を得て撮影しています。

 

 いつもお世話になっている鳴海しげおさんの写真展「彩景を謳う」が、秋田県仙北市角館町の「ギャラリー&カフェぷかぷ館」で始まっています。「フィルムは写真表現上欠かすことのできない原稿用紙」とおっしゃる、鳴海さんこだわりの銀塩主義で捉えた素晴らしい作品の数々が展覧されております。4月28日現在、角館の桜はまだ満開ではありませんでしたが、ギャラリー内の桜たちはすでに満開、四季折々の空気感が漂っておりました。
 3月14日からの富士フイルムフォトサロン仙台を皮きりに、秋田市、大館市と巡回した写真展も、今回が最後の開催地となります。不思議なもので、ギャラリーが変われば作品を取り巻く雰囲気も変わり、最後の締めくくりに相応しく、本当に素晴らしい写真展となっておりました。この機会、ぜひ鳴海さんの自然観と共に、四季折々の自然、素晴らしい作品の数々をご堪能頂きたくご案内申し上げます。美味しいコーヒーと併せてご堪能頂ければ幸いです。

 

◆ 会期 2013年4月19日(金) ~ 5月21日(火)

◆ 時間 10:00 ~ 17:00

◆ 場所 ギャラリー&カフェ ぷかぷ館
   秋田県仙北市角館町北野78 ?0187-53-2473 

◆ 休館日 水曜日・木曜日
  (ゴールデンウィーク中は休まず開館致します。)

◆ 入場無料

 

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語らい

2013年04月26日 | 山の麓

語らい

Nikon F6   Carl Zeiss Planar T* 1,4/50   RXP

 

 先日、近所の方々と地元の歴史についてお話をする機会がありました。この地の成り立ちや人々の暮らし、昔の生活環境など、お聞きすればするほどその営みの深さを実感し、気が遠くなるような思いでした。人から人へ伝わるもの、古い文書などに記されているもの、様々な形で残されている当時の断片を1つ1つ真摯に拾い集める事によって、始めて、歴史の輪郭が少しずつ見えてくるのだとつくづく感じた次第です。
      
 私の住む地には残された歴史文書などが極端に少ないようで、聞くところによると30~40年くらい前からその事を危惧されていた方々がいらしたようです。そのため、地元住民からの情報収集のもとに、地元自治会発行という形で、この地の歴史を冊子にまとめ、各家々に配布したと言います。発行は1983年3月と1986年3月。運良くその冊子を手にする事ができ、早速目を通して見ると、内容は地元の神社に由来する事から自然災害、鳥海山や個人の思い出話にまで及び、特に自然災害については洪水に悩まされ続けた歴史があるようです。しかし、それぞれの文章の結びには故郷を愛する気持ち、素晴らしい自然の恵みに対する敬意が記されていて、当時の人々の思いを目の当たりにするようで感慨深いものがありました。
    
 自分の生まれ育ったバックグラウンドを1つ1つ深めていく事で、自分自身をさらに客観視できるかも知れませんし、故郷に対する気持ちや風景の見方にも深みが増すかも知れません。楽しい事、残酷な事、様々な時代背景の中で苦労に苦労を重ねた方々の存在を身近に感じる事で、大自然の中で思い知らされる事と同様に、自分自身の在り方なり立ち位置が見えてくるのかも知れません。まだまだ分からないこと山積ですが、この日の語らいを通してまた1つ、活力なるものを得たような気分でありました。

 

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降り注ぐ光

2013年04月23日 | 日本海

降り注ぐ光

Nikon F6   Carl Zeiss Planar T* 1,4/50   RXP

 

 この日、数羽の海鳥が空を舞っていて、彼らの背景には神々しい光が降り注いでいました。重い雲に覆われる中にあって、時折見られるその光が、感動を倍加させてくれました。

 

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砂浜雪化粧

2013年04月22日 | 日本海

砂浜雪化粧

Nikon F6   Carl Zeiss Distagon T* 2/28   RXP

 

 ここ数日は寒い日が続き、ところによっては積雪もあったようです。海辺の風も冬を感じさせる冷たさでしたが寄せる波は比較的穏やかで、ほのかに漂う磯の香りは、やはり春の雰囲気でした。地元の桜もだいぶ咲きました。冷たい雨に濡れる姿が印象的でありました。

 

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春の光

2013年04月19日 | 山の麓

春の光

Nikon F6   Carl Zeiss Planar T* 1,4/50   RDPⅢ

 

 森に暖かな光が差し込みます。地面も日を追うごとに色彩を帯び、生命の活気が感じられるようになりました。桜も咲き始め、これから春の盛りを迎えるここ鳥海山麓です。

 

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畑おこし

2013年04月13日 | 山の麓

畑おこし

Nikon F6   Carl Zeiss Planar T* 1,4/50   RXP

 

 先日は爆弾低気圧や寒気が到来したこともあって、荒天に見舞われることの多い一週間となりました。地元ではビニールハウスや屋根瓦に被害が出たり、また、大木が倒れて道をふさぐといった被害もあったようです。寒気による冷たい空気は、春の暖かさに馴染んできた素肌に応えました。
 色々な出来事はあれど田んぼや畑は種まきの季節。ここ鳥海山麓でも準備に追われる方々の姿があります。淡々と手際よく進められる作業の中に、季節と共にある人々のくらしを再確認しました。

 

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威厳

2013年04月11日 | 山の麓

威厳

Nikon F6   Carl Zeiss Planar T* 1,4/50   RDPⅢ

 

 この日の立木は威厳に満ちていて、得体の知れない怖さと共に、秘めた美しさが感じられました。また、人知れず何かを全うしようとする強い志のようなものまで感じられました。自然の営みを前にすると、自分自身の立ち位置を考えさせられる思いです。目に見える対象を通して、目に見えない本質を写せるよう、日々精進したいと思います。

 

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伝統を受け継ぐ子供たち

2013年04月03日 | 山の麓

伝統を受け継ぐ子供たち

 

 地元の伝統行事「才の神」。小正月、各家々から集めた藁(わら)と杭で小屋を建て、後日焼き、その年の五穀豊穣、無病息災、子孫繁栄などを祈願します。年々、子供たちの数も減少傾向にありますが、カメラを構えると、今も昔も変わらない子供たちの純粋な表情がそこにありました。

 4月4日(木)から秋田銀塩写真展Ⅶが富士フイルムフォトサロン仙台で開催されます。秋田の方々が捉えた力作を一堂に展覧するグループ展で、今年で7回目を数えます。私も第4回から参画しておりまして、今年は「伝統を受け継ぐ子供たち」と題して、地元の子供たちを撮影した写真を出品致しました。およそ90作品が前編・後編と2回に分けて展覧されますので、この機会、ぜひご高覧頂きたくご案内申し上げます。

 

【 秋田銀塩写真展Ⅶ 仙台展日程詳細 】

◆日時

前編 4月4日(木) ~ 4月9日(火)

後編 4月11日(木) ~ 4月16日(火)

開館時間 10:00 ~ 17:30

 

◆会場

富士フイルムフォトサロン仙台
http://www.fujifilm.co.jp/photosalon/sendai/

 

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春の印象

2013年04月02日 | 日本海

春の印象Ⅰ

Nikon F6   Carl Zeiss Planar T* 1,4/50   PROVIA 100F

 

 夜明け間近の海辺。冬は遠ざかり、春の足音が聞こえてくるような風景でした。一方の山麓では、日中、農作業の準備をする方々の姿が見られました。特に大ベテランの方々が多く見られ、御歳80を超えるおばあさんも元気に仕事をされていました。「からだ動がさねば、あど動げねぐなるがらな・・・。」(体を動かしていないと、もう動けない体になってしまうからな・・・。)と、笑いながら作業する姿が印象的でした。

 

春の印象Ⅱ

Nikon F6   Carl Zeiss Planar T* 1,4/50   PROVIA 100F

 

 

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和の気質

2013年04月01日 | 山の麓

和の気質

Nikon F6   Carl Zeiss Distagon T* 2/28   PROVIA 400X

 

 夜明け、起きてみると窓の外は雪化粧。空が明るくなるにつれて雪も輝き出します。なんとも言えない清々しい朝でした。稜線はピンクやブルー、オレンジといった美しい色のグラデーションに満ちていて、「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、少しあかりて・・・。」という情景そのものでした。今日から4月、素晴らしい朝と共に新年度のスタートです。

 この季節、地元では冬囲いの取り外しやビニールハウスの整備、また、田んぼや畑を耕す光景も見られます。毎年毎年の事ですが、近頃はその光景が実に印象深くと言いますか、感慨深く感じられるようになりました。これまで幾度となく海辺で撮影を続け、その度に得てきた新たな発見や感動と同じく、日々日常の中にも、それらを感じることが次第に強くなっているように思えます。そう感じられるのは「写真」のおかげなんだと思いますが、それがとても不思議に思え、また、とてもありがたい事にも感じられます。

 今日の掲載写真は、近所に住むおじいさんが庭の冬囲いを取り外していた時の一コマ。手入れの行き届いた庭の姿は、このおじいさんの気質を象徴しているようにも見えました。ご自宅に対する思い入れが、お話をする表情とその言葉からひしひしと伝わってくるようでした。

 

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