齋藤大悟 : Daigo Saito

http://blog.goo.ne.jp/sd5-photograph

春の海

2024年03月31日 | 日本海

 

アキタコアベースの展示と、先日参加させていただいた写真幸福論の展示を無事に終えることができました。この場を借りて感謝申し上げます。気が付けばもう年度末。今日の海は春の光に包まれて柔らかな雰囲気でした。
さて、今年はすでに何度か東京に行く機会があり、気になっていた「ダニエル・ブラッシュ展-モネをめぐる金工芸」を鑑賞することができました。WEBサイトに掲載されたチラシを見て、象潟の海で見た光景がオーバーラップして見えたのがきっかけです。「モネについて考える」の連作を見たとき、見る角度によって光がうつろいで輝きが急に増したり、見えていなかったものが一瞬で見えるようになったりするその鑑賞体験が、薄暗い大海に光が注いで辺りが一瞬で黄金色に輝くような、あるいは砂浜に染み込む幾筋もの波の輝きを目にするような、海で光を追う体験と共通するものがありました。カタログの挨拶文に「この光にご自身の心を遊ばせてくださることを願う」と記されていたとおり、私はこの光に日常の海の光を重ねて心を遊ばせることができました。今は亡きダニエル・ブラッシュの「光」についてしばらく考えてみたいと思います。

ダニエル・ブラッシュ展
21_21 DESIGN SIGHT https://www.2121designsight.jp/gallery3/daniel_brush/

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FUJIFILM 「写真幸福論 一生モノのフレーム店」

2024年03月16日 | イベント


ポップアップストア「一生モノのフレーム店」のキービジュアル
https://www.fujifilm.com/jp/ja/consumer/events/10302

 

昨年8月にスタートした富士フイルムの「写真幸福論」プロジェクト。その一環として、ポップアップストア「写真幸福論 一生モノのフレーム店」が、期間限定で代官山T-SITEにオープンします。「家に、幸せの居場所をつくろう。」というコンセプトのもと、お客様に写真の新しい価値を体験いただける場として、「一生モノのフレーム店(写真を飾る)」「写真を読む」「写真と出会う」の3つの新しい写真サービスを展開します。今回、13名の写真家やクリエイターが撮影した写真プリント(A4サイズ)を購入できるサービス(写真と出会う)に参加する一人として、作品を展示・販売させていただくことになりました。この機会にぜひ写真プリントをご覧いただき、ご自宅のリビングなどに飾っていただけたら幸いです。

◆場所:代官山T-SITE GARDEN GALLERY
・イベントお知らせ → https://store.tsite.jp/daikanyama/event/t-site/39395-1959060314.html

◆日時:2024年3月19日(火)-3月25日(月)11:00-19:00 ※初日13:00 OPEN 最終日18:00 CLOSE

◆主催:富士フイルム株式会社・富士フイルムイメージングシステムズ株式会社
・写真幸福論 公式WEBサイト → 
https://fujifilmmall.jp/shashin-kofukuron/      

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震災の日

2024年03月11日 | 太平洋


祈りの帆(セイル)


気仙沼湾横断橋


松の若木



小田の浜海水浴場にて


昨年につづき、気仙沼で震災の日を迎えた。元日に起こった大地震と津波のことも重なり、海を見ながら思うことが多かった。
昨日から気仙沼を訪れ、リアス・アーク美術館では「N.E.blood 21 vol.84 狩野宏明展、vol.85 只野彩佳展」を鑑賞。お二人の世界観に触れ、作品に込められた思いに感銘を受けた。つづいて常設展示を鑑賞。以前、”「事実」とは出来事ではなく、そのときの人間の感情であり、人生のつながり…”という言葉を「アレクシエーヴィチとの対話」という著書の中に見つけたことがある。東日本大震災の記録と津波の災害史を前に、その言葉が頭から離れなかった。
今回は太平洋の波のリズムを目の前で感じることができた。象潟の波はとめどなく寄せては返すイメージだが、小田の浜海水浴場で見たものは穏やかであっても波が一つで完結していて、例えるなら夜空に10号玉(大曲の花火)が一発一発打ち上がるイメージ。リズムは大きく重く、波の砕ける音は重低音のように体に響いた。

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