BEETHOVEN / SYMPHONY NO.9
これは、中学生時代に買ったCDで、
あまりにも有名なベートーベンの交響曲第9番。
年末になると決まって聞こえてくる「第9」です。
当時、音楽の授業で聞いたベートーベンの曲に圧倒され、
生まれて初めて買ったCDは、交響曲第5番「運命」でした。
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初めてこの「第9」を聴き、心底たまげた記憶が甦ります。
「なんて凄いんだろう、なんという世界だろう・・・。」
あまりにも凄すぎて鳥肌が立ちました。
当時、同年代が聴く曲と言えば、いわゆる流行の曲が多いのですが、
僕はベートーベンの影響を受け、
レコード店に行く度にいつもクラシックコーナーを物色していました。
中学生の頃からクラシックを聴いていますが、特別、
クラシック音楽の知識があるかと言えばそんな事なく、今でも全然詳しくありません(汗)。
純粋にその世界に惹かれ、圧倒され、感動する、それに尽きます。
当時、誕生日に買ってもらった真新しい小さなCDラジカセに、
夜な夜なクラシックのCDを入れてはその世界を堪能し、
感動していた鼻タレ小僧時代が、なんとも懐かしく感じられます。
◆
世の中、マスメディア等を通して、日々様々なアーティストから発表される新曲。
ただ、僕にとってはそれこそ大昔に発表された曲であっても、
自分が初めて聴いた曲は「新曲」となり、
時代の流れ共に発信される新曲を横目にしながらも、
自分の中における「新曲」を探し、そして、堪能しているようです。
先日、久々にこの「第9」を聴き、また久々に心底たまげてしまいました!
「なんて凄いんだろう、なんという世界だろう・・・。」
いつ聴いても決して失われる事のない、その凄さ、深さ、素晴らしさに圧倒され、
中学生時代に聴いた「新曲」が、再び、33歳の自分に大きな影響を与えてくれました。
尚、CDジャケットに写っている方は、このCDのレコーディングを指揮した、
世界的指揮者であるサー・ゲオルグ・ショルティです。
その道で何かを成し遂げようとする、情熱や精神によって磨かれた「魂」は、
どんな時代でも共通し、共有出来る、
人間としての「品格」とも言える輝きに、満ち溢れているような気がしてなりません。