4月25日に開通した鳥海ブルーライン。車を走らせ鉾立(ほこだて)に向かう。上の展望台へつづく階段はその大部分が雪に閉ざされているので、下の展望台で景観を満喫する方がほとんどだった。木々の芽吹きを実感しながら帰路についた。
今日は友人たちと鳥海山に登り、目的地の千畳ヶ原で美しい草紅葉を堪能した。絶え間ない雲の流れは辺りに様々な光と影を作り、景色も絶え間なく変化してより心に迫るものがあった。そして何より、たまにしか会えない友人たちと同じ景色を眺め、感動を共有できたことが一番の喜びだった。感謝申し上げたい。
鳥海山の火口湖である鳥海湖。地元では「鳥ノ海」と呼んで親しまれている。写真は扇子森からの眺め。どんどん雲が湧いてきて眼下の景色が見えなくなった。その瞬間、空に浮かぶ庭園にでもいるような気分になった。
上空を横切る飛行機雲。風も穏やかに、薄い雲がゆっくりと流れる。
鳥を思わせる白雲が目を引く。ふと、ルネ・マグリットの作品世界を思う。
友人のKさんと共に鳥海山へ。山は、秋の雰囲気へと誘うような静かな光景にあふれていた。道端に咲く「ミヤマアキノキリンソウ」は、その名前からも秋の訪れを感じさせてくれるし、見上げれば真っ青な空にすじ雲が流れ、風の中に確かな季節の移ろいを見たような気がした。