レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

第3弾リメイク「屋敷の中の二人」

2011-01-28 01:31:39 | 小説
第3弾リメイク「屋敷の中の二人」


「ここだな。
なんか、イヤな感じがするな」
二人が地下室に降りた後、
棺部屋に入るなり、
みはるがそんなことを言った。
「まあ、
燃やさないといけないくらいだからな」
ケンタはそう言うと、
棺に近づいた。
「蓋みたいなのがあるけど、
開けてみるか?」
「やめとこうぜ。
この紙に油をかけて、
さらに棺にも油をかけて、
さっさと燃やして、
上に戻った方が無難だよ」
「それもそうだな。
うーん?」
「どうした?
みはる」
「ケンタ、
ちょっと静かにしてくれるか?」
「ああ」
みはるはケンタにそう言うと、
棺にさらに近寄ると、
そっと蓋に耳をあてたのだった。
(続く)

大地獄(新)「太郎の喚問」

2011-01-28 01:16:21 | 小説
大地獄(新)「太郎の喚問」

第一話は下記から始まります。

大地獄(新)「あの頃」

「凄く早かったな」
「へえ、まあ」
「次、おまえ!
いや、そちらの方」
「はい」



「早かったですねえ。
私とは全然違いますね」
「それがすね。
何か変なんすよ」
「変?」
「あっしの生前の名前だけしか
訊いてくれないんすよ。
それで、
後は、
何か難しい話しばかりされて、
しまいすよ。
ワケわからないすよ」
「俺のことは訊かれたか?」
「いや、全然すよ」
「私のことはどうですか?」
「同じくすよ」
「ふーん。 
で、難しいことって何だ?」
「難しいから、
よくわからなかったすよ。
とにかく、
はい。
はい。
って、言ってただけすよ」
「それはまずいんじゃないですか?」
「そうだよ。た.....
大変だよ」
「そうなんすか?
一大事すか?」
「一大事かどうかはわからないですが、 
少なくとも、
はいって言ったってことは、
認めたことになるじゃないですか。
そうですよね」
「そうだ。 
こちらの方の言うとおりだ」
「何で、難しくてわからないのに、
はい、なんて答えたんだよ」
「いや、
それがそういう雰囲気だったんすよ」
「雰囲気って?
難しいこと訊かれたんだろ」
「まあ、そうなんすけど。
最初に適当にはい
って答えたらすね。
門番のそばにいた門番の使いが
頷いたもんすから、
それでいいんすかと」
「そんなはずはないだろうとか、
言われないかったですか?」
「いえ、あっしには」
「それもそうだな。
はい。だけじゃな」
「そうですねえ。
次の方はどうなんでしょうかねえ」
「ああ、あいつは大丈夫だ」
「よく知ってるですか?」
「カンだよ。カン」
「あー、なるほど。 
そう言えば、
こちらの方とは違いますもんね」
「そういうこと」
「それより、
あっしたちはどうなるんすかね?」
「だから、
何を訊かれたか訊いたのに、
難しくてわからなかったんだろ。
それじゃ、
推測のしようがないだろうが!」
「すまんすよ...」
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カミサン伝説20「ハッピー編」287

2011-01-28 01:01:10 | 小説
カミサン伝説20「ハッピー編」287

  ちなみに、
以下、途中までグーさん以外に保管してます。
カミサン伝説20「ハッピー編」

「ワンワン」
「ケンケン、どうしたの?」
ハルカが振りかえると、
仕立てのよいスーツを着て身なりは立派だが、
身体が大きく人相の悪い大男が、
「おー、久しぶりだな」
と言って、
犬の近くに寄ってきて、しゃがみ込むと、
すり寄ってきたケンケンの頭を撫で始めた。
「あんたたちの犬だったのかあ?」
大男が、
ハルカと春美の方を見て、
にこりともせず訊いたので、
二人とも首を横に振ると、
後ろから、
もう30はとっくに過ぎていると思われるが、
背が高く、小顔かつ童顔で目のぱっちり
とした上品そうな女が、
「龍之介さん、
このワンちゃん元気だったんだ」
と笑顔で声をかけた。
「こんにちわ!
ケンケンのことご存じなんですか?」
綺麗な女を見て安心したのか、
春美がその女に声をかけると、
「ケンケンっていうんですか?
こちらでお飼いになってるんですか?
偶然ですね」
と、
その女が言うと、
「この二人のじゃなくて、
この店の犬みたいだぞ。マジメ」
大男がとんちんかんなことを言うと、
「いえ、
たまに遊びくるだけなんですよ」
と、
同じく後から来た女を見て安心したのか、
ハルカが答えた。
「なんだ、そういうことか」
大男はそんなことを言ってから、
準備中という看板が出てるにもかかわらず、
「今、この店やってるか?」
と、
ハルカと春美の方に向かって訊いたのだった。
(続く)

カミサン伝説22「人首酒編」54

2011-01-28 00:47:54 | 小説
カミサン伝説22「人首酒編」54

「となるとですね。
まず、
我々の話を聞いた酒屋夫婦は
マスターのニセモノの人首酒を販売した。
ところが、
予想以上の売れ行きだったので、
マスターに追加注文をしたが
断られた。
そこで、
酒屋夫婦
は誰かに酒のニセモノの作成を依頼した。
こうなるんですかね。
うーん」
「違うなあ。
HP上で既にラベルが違っていたからな」
カイミヤマの言葉に、
ジュウロウが首を捻る。
「こうじゃないかな?
実は酒屋夫婦とある人物は
以前からニセモノの人首酒を販売していた。
しかし、売れ行きは今一だった。
それは酒の味とパッケージが主な原因だった。
そこへ、
マスターから今回の話しが来て、
酒屋夫婦が今まで頼んでいたある人物に
それを持ち込み、
ニセモノの酒を酒とパッケージを変えて販売したら、
創造以上に売れてしまった。
うーん」
コワコワクエーは、
そう言いつつも、
自ら首を捻ると、
「そうですよねえ。
それで殺しはないですよねえ?」
「そうか!」
カイミヤマの言葉に、
ジュウロウは何か閃いたようだった。
(続く)



新作ディープ(?改)「ナイフの移動についての異論」

2011-01-28 00:30:54 | 小説
新作ディープ(?改)「ナイフの移動についての異論」

グーさん以外の所に最初の方は保管済みです。
  「キモ男三人衆セカンド、変態黒女教師と永久屋敷の呪い?」


ホウセイがくそたの顔を見たとき、
くそたが首を傾げていたので、
「どこか今の俺の考えで違うところがあるのか?」
と、
ホウセイがストレートに訊くと、
「俺の考えではひとつな。
それは、
俺がホウセイに渡して、
ホウセイが食堂に落とした
とか言っていたナイフについてだ。
いいか。
もし、
ホウセイの話したとおりなら、
ナイフは食堂の床に落ちたままになる。
しかし、
食堂の床にあったナイフを拾えた人間が
果たしていたか?
よく思い出せよ。
ホウセイが土下座して、
しばらくしてから、
木太郎とおちたを除く8人の生徒は、
もとこの部屋に行った。
もとこは、
もとこの部屋で縛られていて、
もとめ先生は207号室だった。
まず、
この時点で、
ホウセイが落としたナイフ
を拾えた人間はいない。
次に、
アスカちゃんの提案で、
俺と永久とアスカちゃんとアユメちゃんとヒトメちゃんは
アユメちゃんの部屋に行き、
ホウセイ、木太郎、おちた、チウメちゃん、レイカちゃんは
もとこの部屋に残った。
そして、
アユメちゃんたちの部屋に行った俺たち5人は、
しばらくしてもとめ先生がいる207号室に行って、
すべてをもとめ先生に話し、
その結果、
おちたがもとこを刺すことになった。
その後だよ。
ホウセイ、木太郎、おちた
を除く7人ともとめ先生が俺の部屋に来たのは。
だから、
ホウセイが食堂に落としたか置き忘れたナイフは
俺の部屋に移動するわけはない。
違うか?」
くそたの言葉に、
ホウセイも木太郎も考え込むと、
まず、
木太郎が鼻をひくひくさせながら、
「ホウセイが土下座のとき、
落としていなかったとしても...。
ホウセイはくそたの部屋には行ってないから、
ホウセイがくそたの部屋にナイフを落とすことはありえない。
うーん?
たしかに変な話しだな」
と言うと、
「うーん?
そういえば、そうだな。
だとすると、
俺が土下座して、
8人でもとこの部屋に行くときに
誰かが俺がくそたから預かったナイフ
をそっと拾って黙っていたのかな?」
と、
ホウセイはそうは言ったものの、
自信はなさそうだった。
(続く)

ダミー「見せてください」68?改

2011-01-28 00:20:47 | 小説
ダミー「見せてください」68?改

よし、この女神経質そうだから、
チョキで来るな。
なら。
「3,2,1、じゃんけんぽん!
あー、負けました...」
勝ったぞ!
やっぱり、チョキだった。
「最初は僕の勝ちですね。
じゃあ、また、10秒後に次行きましょう」
この女は頑固そうだから、
次もチョキだな。
「3,2,1、じゃんけんぽん!
あー...また...」
読みがずばり!
さあ、次で決めないとな。
頑固な女だが、
さすがにまたチョキとは甘くない。
意外に単細胞かもしれないから、
こっちがずっとグーだから、
パーだな! なら、チョキで行く。
「3,2,1、じゃんけんぽん!
あー...あいこですね」
しまった!
この女はやっぱり頑固だった。
なら、次はチョキでな。
「3,2,1、じゃんけんぽん!
やったー! 勝ちました」
クソー! 
チョキを諦めて、パーできたか。
なら、次もパーだな。ならチョキだ!
「3,2,1、じゃんけんぽん!
また勝ちました!」
クソー、今度はグーか!
うーん、五分だ。
やばい。これで決まる。
チョキ、パー、グーときたから、
よし!
今度は!
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偽カミサン伝説?「悪女よけの像編」58

2011-01-28 00:10:35 | 小説
偽カミサン伝説?「悪女よけの像編」58

そして、
豆野は色々見当した結果、
まず、
邪心というのは、
女に関係するものであり、
今回の豆野のような気持ちは邪心には当たらない、
という豆野には都合のよい結論を出したのである。
そして、
豆野には邪心がなく、
豆野は善人でも悪人でもないから、
その像は、
悪女寄せの効果と、
悪女よけの効果とを同時に発生させた
と考えたのである。
そうなると、
豆野が偶然出会った、
ケイコとナナのいずれかが悪女ということになるが、
豆野の願望は、
ケイコが悪女で、
彼女から避けるために、いわば悪女よけ
として豆野の前に現れたのがナナである
ということであったのだった。
(続く)
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