里山人雑記

PCからの閲覧をおすすめします

11.04.12.Tue.-立田山-

2011年04月12日 19時54分44秒 | Field Note<観察>
今日の夕方、立田山に行ってきました。
昨日のランニング中に見つけたトラツグミ、今日もいました。

↑ほんと、色合いがトラみたいですよね。この模様が保護色になって、落ち葉や背景の斜面と同化できるんです。そうすることで天敵などから身を守ることができます。また、天敵が近付くと、地面にしゃがんで姿勢を低くするので、さらに見つかり難くなります。実際に見ると、うまく隠れてるんですよ。慣れていないと、多分気がつきません。ちなみにこの写真は、落ち葉を吹き飛ばしながら餌のミミズなどを探しているところ。

↑かなり大きなミミズを捕まえました。大きな獲物だったため、飲み込むのにずいぶん苦労しているようでした。ミミズを見つけるとくちばしでしっかり挟み、そのまま地面から引き抜いていました。くちばしの力はかなり強そうです。

↑食べ終わったあとは満足したのか、くつろいでいました。木陰で羽を膨らませてじっとしていました。くちばしに泥がついていますよね。これ、ミミズをとるときについたものです。ときには、このようにくちばしに付いたものから、食べ物や、食べ物がある環境などを推測できることがあります。観察する人は、注意して見てみてください

ちょっと余談ですが、トラツグミは昔、夜に不気味な鳴き声で"ヒュ~…ヒュ~…"っと鳴くことから、妖怪か何かと思われていたそうです(実際、夜行性でもあります)。そして妖怪の名前、"(ぬえ)"と呼ばれていたそうですよ。このような逸話は、多くの鳥類に存在します。"ブッポウソウとコノハズク"の話などが有名(?)ですね。興味のある人は、調べるなり聞くなりして下さい。知ってるものはお教えします(笑)

↑ちょっと花弁が欠けていますが、レンゲです。どんな植物かというと…4月9日の記事"久々の餌釣り"を見て下さい

枝垂れ桜が咲き誇っています。立田山の桜は綺麗ですよ~
ちなみに、"枝垂れ桜"というのは、枝が垂れる桜の総称ですので、種類名と勘違いしないでくださいね。

以上、立田山バーティングでした。

11.04.10.Sun.-立田山-

2011年04月10日 21時24分05秒 | Field Note<観察>
そろそろ夏鳥が渡って来そうだったので、午前中1時間30分ほど立田山を見てきました。

アオゲラというキツツキの仲間です。夏鳥ではなく留鳥(一年中そこに生息している鳥)ですけど…じっくり見れたのは久々でした。だいたい30cmに満たないくらいの大きさの鳥です。大きな声でヒョーヒョーって鳴くので、近所に住んでいる人のほとんどは聞いたことがあると思います。今からの時期は、頻繁に木や竹、時には電柱などをたたくので、近所にはドドドドドドッ…という音が大きく響きます。ちなみに、木などをたたくことで音を響かせることを"ドラミング"と言います。よかったら覚えておいてください。

↑ピンぼけですが、ビロードツリアブです。春の虫です。以前来たときよりも多く見られました。長い口吻で、花の蜜を吸います。

↑↓あとは、朽木に生えていたキノコの仲間です。種類はわかりません…キノコの識別は詳しい人でも間違うことがあるそうなので、気をつけてください。迂闊に食べたりすると、大変なことになるかも知れません。くれぐれもご注意ください。

もし、種類がわかる方がいらっしゃったら教えて下さい。よろしくお願いします。

結果、夏鳥はまだ来ていなかったです…
まぁ、5月の第一日曜日に開催される立田山定例探鳥会では観察できると思いますよ。参加しようと思っている方は楽しみにしていてください。ちなみに自分も参加予定です。
それから、5~7月は夏鳥の観察にオススメの時期です。
興味のある人は、時間があるときにでも、身近な自然の観察に行ってみて下さい。また、個人で行ってもどうやって観察したら良いかわからないという方、立田山や坪井川緑地などでの観察についてなら、気軽に聞いて下さい。お答えできる範囲で力になりますよー。その他、観察方法全般についても気軽に質問してくださいね。お教えします。

11.04.06.Wed.-坪井川緑地-

2011年04月06日 19時50分33秒 | Field Note<観察>
今日は坪井川緑地を通りかかったので、ちらっと見てきました。

アブラナです。たくさん咲いていました。この周辺で、モンシロチョウなども複数見られました。

カラスノエンドウです。ホトケノザと同じくらいたくさん出ていました。スズメノエンドウは花が白っぽいので、そこで識別できます。

シロツメクサの花です。おもに葉をクローバーともいいますね。あれの花です。この写真の花は小さいですけど、毎年大きな花も見ます。見つけたらまたアップします。

先日大学の入学式も終わり、明後日からは授業が始まります。ここ数日もオリエンテーションなどいろいろと忙しくて、更新できませんでした。毎日見て下さってた方、すみませんでしたこれから大学が始まると、更新の回数が少なくなるかもしれません。お許しください
これからも時々見てください。

11.04.03.Sun.-立田山定例探鳥会-

2011年04月03日 13時52分45秒 | 観察会報告
今日は、毎月第1日曜日に実施されている立田山定例探鳥会に参加しました。参加者数は40人以上!!
数年前は、多い時でやっと40人くらいだったにも関わらず、最近はこのくらいの人数が普通とのこと…
浪人している間に、野鳥などに関心のある人が随分増えたようです。
まずは、探鳥会中に観察できた鳥類のごく一部を紹介します↓↓

シロハラです。渡り直前のこの時期、食べるのに必死です。周辺の落ち葉を吹っ飛ばしながら食物を探していました。

カワラヒワです。ヒリヒリッと鳴きながら飛ぶことや、飛んだときに翼の一部が黄色く見えることなどから識別できます。身近な鳥なので、探してみて下さい。

↑探鳥会終了間際に登場したカワセミです。枝とくちばしが重なってしまっていてわかりにくいですが、この個体のくちばしは上面・下面ともに黒かったのでオス個体です。池にダイブしたりしていました。姿は見えなくても、ツィーンッという鳴き声から簡単に見つけることができますよ。
次は探鳥会中に観察できた植物などのごく一部を紹介します↓↓

サクラです。もう花が散り始めている木もありました。

ニシキギです。枝にひだのようなものが付いているのが特徴です。京都では、つまみに"ニシキギ"という名前でカツオブシが出るそうです。あんまり関係ないですが…

カキドオシです。

コスミレです。葉がハート型でやや広いこと、根元から直接茎や葉が出ていることなどから識別できます。九州のコスミレは、本州のものとは少し形などが違っているそうです。
このような個体群の変異は、各地で時間をかけて進んできたものであり、植物に限らず他の生物でも起こります。そのため、放流等のような行動を行う際は、その地域に生息する個体群と同じ形質、変異の過程にあるをものを用いるように注意しなければいけません。もし他の地域のものを放流したりすることがあれば、その地域の個体群の変異の歴史を撹乱してしまうことになりますから…

トウダイグサです。背景に見える青い点は、オオイヌノフグリです。

ハチの巣です。形などを見ると、アシナガバチの仲間のもののように見えます、わかりませんけど…
葉っぱについたままなので、葉に巣を作っているときに葉が落ちてしまったのでしょう。
どんまいっ


↑最後に、鳥合わせの風景です。探鳥会では、最後に参加者全員が集まって、一人一種ずつ、確認した鳥類の名前を挙げていきます。数年前からは個体数まで詳しく記録することになりました。もちろん、初心者の方や、もうこれ以上覚えていないという人などは「パスっ」と言えば次の人に行くので大丈夫です。
最終的に、今日の探鳥会(9:00~12:00)で確認できた鳥類はぴったり30種類。この時期にしては上々?の結果でした。

これから夏鳥が飛来してくる時期に入ります。特に5~7月は、沢山の夏鳥が気軽に観察できる最高のシーズンです。興味のある人は是非、探鳥会などに参加してみて下さい。もちろん、野鳥の会に入っていなくても参加できます。ガンガン参加してください!!
探鳥会では、会員の皆さんが、親切に、そして面白く野鳥を見せて説明してくださいます。気兼ねはいりませんよ~。

後々このブログでも観察会の日程は報告します。また、このブログの左側にある"ブックマーク"の欄にある「日本野鳥の会熊本県支部」をクリックすれば、他の探鳥会日程も見ることができます。

再びフライへ

2011年04月01日 22時07分52秒 | Fishing <釣行>
再びフライに行くことができました!!

↑今日も釣れました、ヤマメです。やっぱりドライフライはおもしろいです。今日はたくさんあたりがあったので余計おもしろかったです。ま、4箇所でバラしましたけど…

スミレの仲間です。渓流沿いの岩にも、種類は限られますが、植物はけっこう生えています。

↑川を歩いていると斜面上の木にこんなものが…おそらくスズメバチの古巣です。今までにも複数見たことはありましたが、ここまで大きなものは数えるほどしか見たことがありません。すごいですよね。写真からは大きさがわかりにくくてすみません…

↑岩のくぼみにできた水たまりには、オタマジャクシがたくさんいました。まだまだ小さい個体ばかりでした。カジカガエルにしては時期が早いから、ぎりぎりヤマアカガエルかなぁ…

↑これ、何だかわかりますか?
これは、ヒゲナガカワトビケラ(幼虫)という水生昆虫の巣なんです。写真中央からやや右側にかけて、小石同士がクモの糸のようなものでくっつけられていますよね。ここで流化してきた枯葉や生物の死骸、つまりデトリタスをひっかけ、それを食物として成長するんです。

↑巣の中にいるのがこれ、ヒゲナガカワトビケラの幼虫です。ブドウ虫とも呼ばれますね。成虫になると羽がはえ、飛べるようになります。つまり、水中で生活するのは卵~蛹の時期というわけです。川の上~中流域を中心に生息する水生昆虫ですので、興味のある人は探してみて下さい。川底の石をひっくり返すと見つかるはずです。餌釣りの餌にもぴったりですよ。

↑道路沿いには枯れかけたフウロケマンがありました。ピントが合ってなくてすみません。コンパクトデジタルカメラの扱いは下手くそでして…
スミレの仲間です。今の時期はスミレの仲間が本当に多いです。どこにいってもありますよ。いつものことですが、スミレの仲間は識別が難しいとのことで、同定していません…

↑どうでもいいですけど、釣りを終えてこの斜面を上り、やっと道路に辿り着きました。今日一番の難所はここでした。写真中央より右側に見える黒っぽい点が川の一部です。どんだけ上ったことか…バラで手をひっかくわ、滑って岩で足を打つわで、ちょっと痛い目に逢いました。まぁ、慣れているので何てことはないですが…

写真は撮れませんでしたが、釣りの途中にはカワガラスの姿や、ミソサザイのさえずりを確認しました。どっちも鳥です。
また、帰り道では久々にアナグマも見ました。写真を撮れなかったのが残念。あ、アナグマといってもクマの仲間ではなく、イタチの仲間ですよ。