6話構成で、
まず、主人公清田清一(キヨ)が60歳の定年退職するとこから始まって
家では妻と、その二階には息子夫婦そして孫の祐希と暮らしている
家族でお祝いをするんやけど、空気の読めない嫁の貴子が赤いちゃんちゃんこを持ってくるんよね
今どきの60歳ったら若いもんね
そんなん嫌やんかあ、
そんで、キヨさん剣道の道場持ってて、この春に生徒が居なくなってしもうて
その嫁さんがそこを改造してピアノ教室にしたいって言いだすんよ
で、お祝いの宴は不味い雰囲気になって仲たがいしてしまうのね
キヨさんかなりの正義漢で男気が強くて、
言葉で言わんでも、分かるやろ、的で
でも、筋が通ってて
で、町内で痴漢が出没する事件が起こって
痴漢行為のみならずレイプ事件に発展して
キヨさんのかつての悪ガキ柔道してたシゲさんと頭脳家のノリさん3人組が夜回りする事になって
それが、つおいのなんの
そのカッコイイじいちゃんの姿を見て、イマドキの高校生・祐希も尊敬し初めて
・.・*・.・*・.・*・.・*
ノリさんの娘で、高校生のよく出来た早苗と、祐希の恋も絡み、
2話から6話まで、あるある事件の解決で
スカッと爽快、痛快、いやあ面白かったよ
有川浩さんの本は「阪急電車」「空の中」、で、三冊目だけど
作者さんは40歳くらいかな?
なのに、ジイさん目線で、アラ還世代の心情がまる分かりで
・・最も最近じゃアラ還でも、いろいろやけど・・
さし絵も須藤真澄さんで
おふたりの縁もさることながら、そう言えば、
くるねこ大和さんともおつきあいがあったなあ、
なんて思い出したりして
巻末に、児玉清さんがラジオで語ってた、という紹介もあって
思わず涙が、ほろり、と