

2023年製作 CS
<あらすじ>
大きな湖のある郊外の町。
息子を愛するシングルマザー早織(安藤サクラ)、
生徒思いの学校教師(永山栄太)、
そして無邪気な子どもたちが平穏な日常を送っている。
そんなある日、学校でケンカが起きる。
それはよくある子ども同士のケンカのように見えたが、当人たちの主張は食い違い、
次第に社会やメディアをも巻き込んだ大事へと発展していく。
そしてある嵐の朝、子どもたちが姿を消してしまう。~映画.comより
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初めに、夜景の中火事が起きます
真っ暗な円形のような大きな周りにある家々の灯かりの遠景
そこは、湖なんやろ、と解ります~~函館?諏訪湖?
夫を亡くし、小5の息子の湊とシングルマザー早織が仲良く暮らしている
対岸の火事を見ながら、日常が送られてる様子もうかがえます
ところが、湊の様子がどうもおかしい
学校で「いじめ」とかある?、 と思い湊を問い詰めると、
担任の保利先生に暴力を振るわれたと言う
早織はすぐに、学校へ行き、事の次第を確かめるが、
ただただ、校長(田中裕子)をはじめ、担任等々、謝るばかり
いきさつはさっぱり説明されない
その後も、不理解なことが続く
でも、学校側は同じ対応だけ・・
で、次は
保利先生側からの視点
新任で恋人(高畑充希)もいて、ごくごく普通の先生
納得できないながら、学校側の対処方法に逆らえず、弁明もさせてもらえず
メディアからも非難され、追い詰められて・・
次に子どもの視線
湊はいじめられている依里には優しくするが
ただ、火の粉が飛んでこないようにクラスの中では、いじめっ子側に立ったり、
見るに見かねて、彼らに反抗して依里を助けたり・・
そうこうしているうちに、ふたりは仲良くなって遊ぶようになって~依里は父親(中村獅童)から虐待されてる~
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タイトルから、
怪物は湊クン?目線で追っかけていました
でも、違う
校長も秘密を抱えてる様子
そもそも、放火は依里だったんでしょうか
誰にでも「魔物」が住んでいて、
「善」「悪」を持ちながら生きていて
校長が孫を自車で轢いて死なせたこと、
校長室で孫の写真を早織にわざわざ見える角度に置いたり、ってあざといよ ~でも、田中裕子さん上手い、~
今の学校環境がかなりしんどそうなことを感じられます
モンスターペアレント、パワハラ、DV・・・理不尽・・
それぞれのピースがハマっていくんだけど、なんかきっちりと答え合わせが出来ない感じ
是枝監督らしい?っちゃそうかも
「万引き家族」「誰も知らない」とか・・
脚本が坂本裕二・・ってよく知らないですが、原作がなくてオリジナルであることは、脱帽ですね
けっこう引き込まれてしっかりと見ました
昨年の日本アカデミー主演女優賞・安藤サクラさん、今年司会なさってましたね
お母さんに似てるw
意外と早く見れました
音楽が坂本龍一で、エンドロールで「捧げる」とありました、2023年3月に亡くなられたんですね
見応えたっぷりでした
2019年 CS
<あらすじ>
ある夏の日、青田に囲まれたY字路で少女誘拐事件が起こる。
事件は解決されないまま、直前まで被害者と一緒にいた親友・紡は心に深い傷を負う。
それから12年後、かつてと同じY字路で再び少女が行方不明になり、町営住宅で暮らす孤独な男・豪士が犯人として疑われる。
追い詰められた豪士は街へと逃れ、そこである行動に出る。
さらに1年後、Y字路に続く限界集落で愛犬と暮らす養蜂家の善次郎は、村おこし事業を巡る話のこじれから村八分にされてしまう。
追い込まれた善次郎は、ある事件を起こす。~映画.comより
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※ネタバレあります
題名からして、ちょっと危ない恋愛ものかと想像してて
全く違ってミステリアスストーリー
豪士(タケシ・綾野剛)は、母親がアジア系で日本になじめなくて差別受けてて、息子も内向的で、屈折した性格、
生きづらさを感じてて
事件が起きて、私見ですが、犯人は別に居るんやろ、って
彼は、追い詰められて焼身自殺します ~それでも、いや、ぬれぎぬやろ~
次に連続殺人事件が起きて、
都会から、妻を亡くしてひとり暮らしだった善次郎(佐藤浩市)が戻ってきて養蜂を始め、
限界集落の村おこしに向けて動き出そうと、
町の長老たちは賛成したのに、結果怒りを浴びて村八分
唯一共に居てくれた愛犬レオ(シェパード種)だけが温もりを与えてくれてて、
長老が来た時にレオが噛んじゃって、出歩くことを禁止されて、やっぱり追い詰められて
なんともツラい話
1.罪
2.罰
3.人
って、パートがあるんですけど
結局人って孤独になるとやりきれなく、生きる意味も見いだせなく、自滅して・・
「村」のイメージが・・・
緑豊かな空気のきれいな田園風景と、真逆で
みんな、「楽園」を求めて彷徨うやなあ、って
本質的に悪い人はいなくて、環境、人間関係・・・ですね
監督が瀬々敬久:「悪人」「ロクヨン」(未見)、「糸」「春に散る」「ラーゲリより愛を込めて」・・
原作が吉田修一:「悪人」「怒り」・・
行方不明になった少女の友だち役が、杉咲花、
ずっと、なんで自分だけ生きてるんやろ、と思っててしんどい人生
事件はたくさんの人を巻き込むんやね
深刻な作品でした
いっぱい、問題提起された感じです
2022年 primevideo
≪ストーリー≫
老人を標的とした殺人事件が発生、
若者の負担になってる高齢者、この世のお荷物
政府が「プラン75」と称して、75歳以上の老人対象に「死にたい」と希望している人に、
提案して、安楽死(でしょうね)させる・・・
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カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品され、カメラドールのスペシャルメンション(次点)
カンヌ国際映画祭・カメラドール特別表彰授与、
毎日映画コンクールでは脚本賞を受賞、
アカデミー賞国際長編映画賞部門の日本代表
監督・脚本は、早川千絵、
※ネタバレあり
タイトルだけ見てるとSFっぽいけど、
画像を見ると倍賞千恵子(角谷ミチ役=78歳)の老いた姿が映ってて、
違うっぽい・・・
ホテルで働いてたけど、解雇されて同年齢の友人たちと過ごしてはいたが
何処へ行っても肩身の狭い感があって、
ある日、その友人も突然に亡くなり、
楽しみもなく、喜びもなく、孤独感がつきまとう
親族も居ないし、決心して「プラン75」に申し込むんですね
また、市役所の担当スタッフ・ヒロム(磯村勇斗)のところに(ヒロムの)叔父が申し込みにくるんですが
複雑な心境で、担当者が代わって受理する
そのミチとヒロムが同日に最期を迎える公共施設に行くんですが、
ヒロムが叔父を送って、最後の食事を一緒にしたり、お酒をすすめたり・・・
ヒロムは帰り道いたたまれなくなって、また施設に戻るんですが、叔父はもう息をひきとってて、
独自に斎場に連れていく
また、ミチは往ききれず、ひとり彷徨って外の世界に戻っていきます
何とも、深い作品でしたね
近未来、ありそう・・・
夫とよく「コロッと逝かんかな、安楽死出来たらええのにな」な~んてよく言ってて、
老後って何が楽しみで、なんで生きてるのか、希望もなく、出来ないことも段々増えていくばっかりで、
全く良いことない・・感
辛い、哀しい問題ですね
ナベツネさんは98歳までやりたいことやって、大往生でしたね
ドンで問題多々あったけど(笑)
やりたいことって何やろ?って思いますよ
友だちとしゃべって、笑って、
でも、その時だけなんですよね
帰ったら、またひとり・・・な~んちゃって
でも、また「布リメイク」で、一花咲かせる?ことが見つかって、しあわせだと思っています
映画も好きだし、トークしだしたら止まらないし
整骨院の先生も、映画トーク好きだし、「Kさんはこれでなくっちゃ」って
それもこれも、周りの人たちの「おかげ」で、感謝しかないですね
問題提起された作品でした
実は、この記事、12月22日に「下書き」のまんま残ってて、
今頃気付いての投稿です
やっぱり、切ないドラマですね
花冷え、三寒四温・・・ワチャ君が逝って3年以上経ちます
猫が居なかったことがなくて、この3年いつまでも寂しいです
野良ちゃんを見てもホッコリ見ている自分がいるし、ペットショップで見ても、キャワイイ~~~って
自分が老いていくのと、
今チクチクミシンをしてるので
猫の毛の代わりに糸くずがあちこちにww
チクチク出来なくなったら、また飼いたいなんて思っちゃいます
さて、
「七つの会議」 2019年 CS
池井戸潤原作、
大手会社の系列で中堅メーカーの「電建」
営業一課で万年係長の八角民夫(野村萬斎)はぐうたら社員
10年前に会社に不正があって以来、内密にさせられて「ぐうたら」は上司の公認になってる
会社のノルマに社員の重荷が続く・・
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半沢直樹の「倍返し」まんまでしたw
「ネジ」の不良品が発覚して、飛行機等々の部品にも使われていること
人命にかかわることで、今回は意を決してたたかうんですが
特に大手の会社は傘下も含めて大勢の会社員の生活がかかってて、秘密裏に回収しようとし、
リコールを公表をしない
そこで、八角は真実をさらす、自分の「正義」を貫く・・・
なんか、あるんでしょうね、こんなんが
「知らぬが仏」私たちは氷山の一角しか知らないことが多分いっぱいあって、
会社優先、政治優先、・・・
キャストはお馴染みの、香川照之、片岡愛之助、北大路欣也、立川談春、
そして、他にも、及川光博、鹿賀丈史、世良公則、橋爪功、溝端淳平、土屋太鳳、小泉孝太郎、吉田羊・・等々
女子社員・浜本(朝倉あき)さんが重要な役でした👍
私は、野村萬斎さんの、芝居がかってるとこがちょっと苦手テヘッ
2023年 CS
<あらすじ>
40年前にボクシング界から逃げてアメリカへ渡った広岡仁一(佐藤浩市)、日本に帰っていた、
居酒屋でチンピラに注意をして、チンピラに絡まれた仁一は、一発で仕留める
一部始終を見ていたボクサーの黒木翔吾は、拳を交わす
ダウンした翔吾は、仁にボクシングを教えて欲しいと懇願するが・・・
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「ロッキー」以来ですかね、
ここまでの本気のボクシングはほんま、久しぶり、
仁一を取り囲む人たち(山口智子、片岡鶴太郎、哀川翔、橋本環奈)と、
翔吾との関係
また、日本チャンピオンボクサーの中西(窪田正孝)との対戦
苦闘の日々を乗り越えながらも、
仁と翔の絆が深まって、目の前にしているものを一緒につかむ
けっこう良かったですね
見応えありました
佐藤浩市さん、今や、独特のものがあって、彼の存在は大きいですね
「大名倒産」「清須会議」「愛にイナズマ」・・・
流星クン、どんな役もこなすようになって順調に良い俳優さんに成長
これから先が楽しみです
ボクシングシーンでスローで映るんですけど、・・~加工?
本気ですよね
マジでヒットすることもあるって昔聞きましたよ
キャスティングも良かった
鶴太郎もエエ感じでした
監督は瀬々敬久、画面がとても引き締まって良かったです
2024年 Amazonprime
幕末時、討幕派と幕府側との戦いのなかで、長州の山形彦九郎を討つために新左衛門(山口馬木也)は、
同僚と共に刃を交える・・で、タイムスリップ、そこは京都太秦撮影所・・
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※ネタバレあります
タイトルだけ見て大体予想できるストーリー
うまく、江戸時代の撮影所にスリップしたから、違和感はなく、
ただ、そこが、どうも違うと感じ、ポスターを見て、140年後の日本だと理解する
~そんなすぐに受けいれられる?~
記憶喪失したのだと思い込んでた周りの人たちは、哀れに思って親切に
で、彼は「切られ役」に志願、
殺陣師とのやりとりもチグハグながら、役に徹して上手くなって
散髪もし、洋服も着、なじんでいく
幕府は倒れたのか、と深い嘆きも感じながら、良い人に囲まれて、この世は良い世になってる、と
で、見せ場も最後のシーン、
30年も前に、先にタイムスリップしていた山形が、スター俳優・風見恭一郎として活躍してたんですね
風見自身も、倒幕時のトラウマを抱え、10年前に時代劇から逃げて生きていたんだけど
新左衛門の姿をテレビで見て、
是非とも時代劇で共演したいと、
そして、最後のシーンで、敵同士のふたりの生身の刀による真剣勝負が始まる・・
命をかけての戦いに固唾をのむスタッフ
男として、武士としての生き方、
そこはカッコイイ
で、オチは同僚がまたスリップしてくるww
山口馬木也は以前テレビでよう見てたけど、最近見なかったです
殺陣はスゴイ
キャストもほとんど知らない人・・
インデペンデント映画で、監督の時代劇への「思い」がよく伝わってきます
アカデミー賞で、作品賞は、ちょっと物足りない気もするけど、
「カメラを止めるな!」を思い出しました
単館からよくここまで来ましたね、
アッパレ!!