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CINEMAとMOVIE?

英語&米語

映画大好き、ごきげんな毎日・・・そして、やってきた猫の話

水上勉・著 「櫻守」

2025-06-28 10:27:26 | 読書
梅雨があけたんや、暑い夏が長い・・・💦

<あらすじ>
昭和10年代?
主人公の弥吉、幼い頃から木こりの父親に山に連れていかれ、
「山」を守っていた姿を見ながら育ち、
京都の植木屋に奉公
そこで、桜のことならこの人「竹部庸太郎」と出会います

そして、彼を師と仰ぎ 「桜」のことを深く知っていきます・・

・.・*・.・*・.・*・.・*・.・*

桜の寿命って50年くらいなんですね
何百年も生きてる桜があるし、知らなかったです

山のサクラや木々は、木こりが守って荒れないようにしてるって
蔓が絡まってるのを鉈の先っぽで切ったり・・
蔓って絡まっていくと、木を締め付けて傷めてしまう、らしいっす

その、桜の老樹がダム建設で水の底に沈んでしまうことに、
竹部の魂を受け継いだ弥吉は、移植を提案
竹部の思いも同じ
ダム建設以外の予算によって、それは成功しますが、賛否両論でした

また、新幹線建設上にある桜も同じ
彼らは移植します

文明の利器は、こうして自然を破壊しながら存在します

何とも切ない作品でした
竹部や弥吉の信念のようなものが、やっぱりこの時代でも必要なんかな?
って思わされて・・・

友人から借りた本やったけど、
良かったですね、感動しました
久しぶりに、骨太な一作でした😲 

もう一作、「凩」もありましたが
宮大工の清右衛門
社会の矛盾や人間の内面を深く掘り下げて、何が正解なのか、
二作品とも問われるモノでした😔 

京都が舞台、関西弁が心地いい

元来、ミステリー小説、社会派小説、歴史小説・・
殆どこんな作品ばかり読んでたんやけど、
お人から回ってくるとまた違った世界を覗かされます

2017年に買って以来、新書を購入
角田光代さんの「対岸の彼女」~「対岸の家事」ではありません(笑)~
今晩から読みます📖










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原田マハ・著「さいはての彼女」

2025-05-08 09:23:17 | 読書
4編からなる
テーマは女性と旅、
①、キャリアのある女性、
  仕事も成功してて、ある日、沖縄へ行くはずの旅の予定が、
  秘書が手配した行先は最果ての北海道
  レンタカーの手配も、BMWのはずがポンコツ車
  ~これ大分嫌われてたってことですね~
  そこで、ツーリング中のナギと出会い、物の見方が変わっていく・・

②、前作で読んだ「ハグとナガラ」の中の1遍

③、「クレ-ン」ってキーワード
  大手企業で築いてきたキャリア女性が、
  問題があって、上司から休暇を取るように言われ、北海道へ旅に出る、
  ひとり、あてもない、~やっぱり、レンタカー
  勧められるままに、そこで丹頂鶴(crane)が飛来する湖へ 
  雪深い凍える中での丹頂鶴の観察をする男性と出会う
  そして、自然の中で生きる鶴たち・・

  会社が開発系でビル建築中の上にある「クレーン」
  この二つの言葉に胸に落ちました

④、一話のナギの実家でのお話
  耳の聞こえないハンデを持つナギに、ハーレーを教えたのは、
  父親(他界してます)
  ナギはハーレーに関することなら何でもござれ
  メンテもそしてそこから繋がるバイク仲間
  ある日、実家に広告会社の男性が現れて、
  ナギを起用したいと言い出す・・

・.・*・.・*・.・*・.・*・.・*

ナギのお父さんの言葉
「耳の聞こえる人と、自分との間に見えない『線』がある、と泣いた幼いナギに、
父親が
「そんな『線』は、どこにもない。
もしあるとすれば、それは耳が聞こえる人が引いた「線」じゃない。
おまえが勝手に引いた『線』なんだ」
「いいか、ナギ。そんなもん、越えていけ。どんどん、越えていくんだ」 

越えて、越えて、越えて(^^♪
これって自分に言わなあかんなあ、って
思った次第です!(^^)!

ちなみにナギのハーレーの愛称が「SAIHATE」です😉 

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原田マハ・著「ハグとナガラ」

2025-04-22 11:07:42 | 読書
「あなたは誰かの大切な人」に出てくる一遍
「波打ち際のふたり」の前後のお話

ハグとナガラと呼び合う大学時代の友人
「ふたり旅」のエピソード

ハグが東京で仕事をしてるが、
実家、姫路に独り暮らしの母親が認知症に、
仕事の拠点を実家に移し、
母親のケアをしながらの毎日

朝、仕事のリモートスタンバイしてる途中で、
母親が「よっちゃん、えらいこっちゃ・・・」って

毎日がえらいこっちゃ、で
疲弊しきってくる、
結果、母をケアハウスに入所せざるを得なくなって
それでも、毎日通って夜まで母と一緒に居る・・・~私にはでけへんかった~
仕事は減るし、生活も苦しくなって、
いっぱいいっぱい状態
ナガラとの連絡もしてなくて

実は、ナガラは母親を亡くしてて・・・

そして、ナガラとは中断の「旅」をすることに・・

・.・*・.・*・.・*・.・*・.・*
夫のことと被って、涙出る😢 ・・

ナガラの「大丈夫!イケるって!! 」
「人生、足掻こうよ」
この言葉に私も励まされました

「リメイク」のことも、「大丈夫!イケるって!! 」「人生、足掻こうよ」
です!

全てに感謝です😍 
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原田マハ・著「あなたは、誰かの大切な人」

2025-04-11 10:16:44 | 読書

sさんから回って来た原田マハさんの本3冊と水上勉さん1冊

2020年以来読んでなかった(>_<)・・・このとき「少年と犬」読んでたんや・・・

毎晩就寝時読みながら寝るのがお決まりだった

ちょっと患って読めなくなって

久々です

原田マハ「あなたは、誰かの大切な人」特設サイト|講談社文庫

短編集6編で、それでも、やっぱり10ページほど読むと眠くなって

内容がほとんど残らず・・・(-_-;)

ただ、その中でも

東京に住む主人公が、実家・姫路の母親が認知症になっていく「波打ち際のふたり」は、ホロっと( ;∀;)

 

それでも、「あなたは誰かの大切な人」を語っています

ホッとする、穏やかな一冊

 

原田マハさんの「キネマの神様」をsさんに持って帰ってもらいました

次は「ハグとナガラ」を読みます

多分、「あなたの・・」に出てくる一遍の主人公の名前とつながってると想像してるんやけど・・

しっかりと読みたいねんけどね、寝んように30ページは読む

 

 

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浜口 倫太郎・著「お父さんはユーチューバー」と、馳 星周・著「少年と犬」

2020-12-04 12:19:23 | 読書

ほんま、読書っていつ以来?

聖書読んでから・・

かつては小説なしでは寝れなかったんやけど、

Mさんからまわってきた2冊

ユーチューバーの方はつかみが面白くなくて興味がわかなくて、

返本依頼されちゃった

 

再度借りて、ななめ読みして程よい感じで、オチは良かった、

お話は、

宮古島に住むお父さんと娘の海香、

かつてお父さんは東京でお笑いを目指してたけど、故あって海香と共に故郷に、

ユーチューバーで有名な女性の話から、

お父さん、友人たちに勧められユーチューバーになるんですよね

で、面白い父さんなんやけど、なかなか盛り上がらず、

ある出来事でバズる

いろんな真実が明かされて・・・

展開は良かったです

 

馳 星周【第163回 直木賞受賞作】

 

こっちは、東北大震災で生き残った犬がはるばる熊本に居る少年に再会の旅をする

エピソードが5話で

「男と犬」「泥棒と犬」「夫婦と犬」「娼婦と犬」「老人と犬」「少年と犬」

の連作短編集

どの中にも「死」があって、

ちょっとミステリーっぽいけど、

その解決はなくて、

犬(一応名前は多門)の旅を追う

最後は、やっぱり切ない

しかしながら、なぜか涙はあまり出なかったんよ

直木賞受賞作なんですね・・・

 

2冊とも一気に読みました

 

ただ、私は有川浩さんの「旅猫レポートの印象が強くて、

映画まで見に行ったし、

 

本は好きで、けっこう読んできたけど、

「聖書」を読んでると、やっぱり興味深くて、

洋画にも、たくさんの引用があるし、絵画にも通じるし、

深く理解できるようになったかな?

 

そして・・話は変わるで・・

先週の木曜、Mさんから金剛山の紅葉がキレイかったって聞いて、

午後夫と車で、

ウ~ン、ザンネン、

ピークは終わってた

麓のコスモスだけ収めたw

奥の段々畑がステキ

 

コロナ・大阪府に赤信号!

また、自粛生活や

 

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湊かなえ・「山女日記」

2017-01-26 11:32:06 | 読書


湊かなえさんと言うと「イヤミス」もの、と勝手に思い込んで買った文庫本、
へえ~~山やりはるんやって第一印象

今まで読んだ中では違ったもので、
こんなんも書きはんねんなあ、と、お得感が、

「山女」やし、女性が主人公のオムニバスストーリー、

1.「妙高山」
デパートの店員しっかり者の律子と、上司と不倫をしている由美の山行、
もうひとりが急きょ来れなくなって、
律子はあんまし好きでない由美を遠ざけながらも、マリッジブルーの気分を整理するように淡々と登るが、
由美の本当の姿に気づいていく・・・


2.「火打山」
バブル期に青春を費やした美津子は集団お見合いをして、真面目な人と付き合うことになって、
彼から誘われ初めての登山をすることに・・

3.「槍ヶ岳」
学生の頃、登山サークルで槍ヶ岳に上るも、メンバーの体調不良で頂上を諦めた過去がある牧野しのぶは、
単独登山をしてきた、
そして今回こそ頂上をと目指していたところ、熟年男女と共に行くことになり・・

4.「利尻山」
何もかも手に入れ勝ち組の姉と未だ自立できず、父の仕事を手伝いながら翻訳の仕事をしている妹、
姉に誘われ、利尻山に登ることに、
常に上から目線の姉の物言いに反発を感じていた妹だが、実は姉は夫から離婚を切り出され、気を使わない妹との旅行で悶々としたこころと向き合うためだった・・

5.「白馬岳」
4話の姉が小学生の娘を伴い、再び妹と白馬岳を目指す、
プライドの高い姉が、妹と娘に助けられる・・


6.「金時山」
律子たちと妙高山に行けなかった舞子が、恋人に日本一の山を目指して富士山でなくなぜか金時山に・・


7.「トンガリロ」
帽子作家になった柚月、昔恋人と一緒に行ったニュージーランドのトンガリロを再びトレッキング、
そこには、2話と3話の登場人物たちも・・

8.「カラフェス」
単独行ばかりしてきた主人公が山友達を求めて「涸沢フェス」に・・



結構楽しく読みました、
女性たちのいろんな思いは共感できるものだし、山のイメージが出て良かったですね、
とりわけ、「トンガリロ」は素晴らしいとこなんやなあ、と行ってみてえなあ、と
ニュージーランドに弱いもんで・・
それにストーリーも切なくて、柚月さんの悲しい胸中がよく出てた


久しぶりの小説で重くなく、意外な山話、恋バナで楽しめましたね


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渡辺和子・著「マザー・テレサ 愛と祈りの言葉」

2016-12-29 11:50:34 | 読書
マザーが語られた言葉が多く載っているんです、
「貧しさの中にあるキリストの姿、
貧しい者となりなさい、」

カトリックなので戒律に厳しいんですが、何回も読まないと入っていかないです、
素直なこころで再度、


2016年もあと3日、
今年はもうどんだけハードな年だったか、
ほんま試練の年でしたw

去年は露ほどにも思い煩わなかった出来事に、こんなこともあるのかとつくづくと、
世の無常に思い知らされているわけで、

4月にハプニングがあって、それから7カ月間、映画三昧だった私の環境が一変しました、
人間関係のもろさ、はかなさを実感し、
信頼感、愛情の崩れ去るのを傍観しました、

その修復に奔走し、解決に奔走し、人生初の弁護士依頼になったわけです、
今では、また夫と二人の生活に戻れたわけですが、
当事者のPTSDは深く、まだまだケアが大切な状態です、


彼女の信仰がホンモノで、ほんま救われました、
ほんで、いっぱいバトルもありました、

この私も少しはその道を歩けてるのかな? 
~なんちゃってクリスチャンより、










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みなみななみ・著「シネマで知っ得ななみ的雑学」

2016-12-24 21:49:20 | 読書
教会で目にした一冊、
なるほどね、聖書が解れば映画も深みを増すわ。

ただね、英語を知ろう、的なことは覚えられんけど、



<目次>から
・「マトリックス」
 トリニティ:「三位一体」って意味なんだって
 「三位一体」とは、神(God)ーイエス・キリスト(Jesus Christ)ー聖霊(Holly Spirit)です。
 ネオが救世主で、人類を支配するマトリックスの奴隷状態にあると、そこからの解放だと、
 へぇ~、知らんかった、

・「レイダース・失われたアーク」
 アークは「十戒」を書いている石板を入れて運ぶ箱のことやて、
 知らんかった、

・「フォレスト・ガンプ」
 ベトナム戦争で両足をなくしたダン小隊長、
 旧約聖書の「ヨブ記」のヨブと言う男の話、
 ヨブは信心深い人なのに次々と不幸に見舞われる人、
 それで、神に怒りをぶちまける、
 ダンも神にぶつかると、そうか、今ならわかるわ、

・「炎のランナー」を見てユダヤ人の大変さについて考える。

・「オー・ブラザー」
 3人の脱獄囚、道中で川で洗礼式をやってたのに出くわす、
 そのうちのひとりデルマーが、その洗礼を授かるんだけど、
 洗礼式とは「魂と心の変化を公に発表する」ための儀式、
 その魂の変化とは「罪のために一度死ぬ、そして、キリストの命をもらって新しく生まれる」と、
 今までの罪もこれからの罪もすべてキリストの名において許されるんだけど、
 ただ、刑法と魂の法律とは違い、犯罪人であることには変わりはないわけです、
 だから、囚人は牧師との交流はよく出てきますよね

・「セブン」とかも載ってました、


宗教が解ればよりよく理解できる、
確かに、深くて面白い

こういうのんもっとないかなあ

昔読んだ「聖書入門」を再読、
今ならよう解る
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佐藤光弘「寝る前に読んでください。」

2016-08-03 12:04:32 | 読書
昨日見に行った「トランボ」で、オカメインコが出演、
なんとも可愛くて、シナモン種のおとなしい子でしたね、トランボの肩に乗せて外に連れてたけど、羽はカットしてるんだろか?
今、留守中の娘宅に2羽の世話に毎日出張中です

ちなみにもう一羽はルチノー種

それと、
二日ほど前NHKに岩合さんが出てらして、スマホで猫ちゃんを撮るときのレクチャーしてましたけど、
写真家である岩合さんご自身はケータイで写すなどしたことがないと、仰ってました、

優しく声をかけて、なでて、目線を低くして撮ると良いらしい



で、「寝る前に読んでください」と言う本を買ってて、


100篇くらいあるショートストーリーなんですけど、
なかなかよろしいねん、
癒されます、すぐに忘れちゃうけど、一篇一篇良いお話しが詰まってます、

生き難い世の中ほっこりしました



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浅田次郎・著「中原の虹」全4巻

2016-07-11 10:53:20 | 読書
開票結果は変化を求めない民意の現れ?
アベノミクスあかんやん、と思うてたけど、また勝ち誇るんかな?
改憲はどうなるんやろ?



清朝末期の光緒33年(明治40年、1907年)から民国5年(大正5年、1916年)

なんとまあ2月から読み始めてやっと先週読み終わって
な~がいことかかりました

チュンレイ(兄)、チュンル(弟)、リンリン(妹)の再会シーンは胸が熱くなります
ただスケールがでっかくて想像が私の頭では追いつけなくて、
中国の歴史、満州の歴史、なんや難しかったです

張作霖と袁世凱、それぞれに関わる人々、
孫文「辛亥革命」、中華帝国・・聞いたことある

「勳(イサオシ)は民の平安」を掲げて中原に向かう満州の覇者、
清朝西太后の人間性、張作霖の馬賊の話は面白かったし、3兄弟のエピソードは良かった、
袁世凱は憎まれながらもよくやったんでしょう、

3部作残りの「珍妃の井戸」もそのうちに読みましょう


それにしても遅々として進まなかったのは、環境の変化?と、政治のお話しにアレルギーがある?
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