CINEMAとMOVIE?

英語&米語

映画大好き、ごきげんな毎日・・・そして、やってきた猫の話

黒川博行・著「国境」

2015-03-31 20:33:17 | 読書


<あらすじ>
建設コンサルタントの二宮は、北朝鮮の趙成恨から重機の買い入れを依頼され村居商会を紹介する、
重機は納めたもののL/Cが無効になっており、入金されない
 
詐欺にかけられたと知った村居はやくざの組仲間にも損は及び、ひっくるめて3億円、
二蝶会の桑原も出張ってくる
二宮と桑原は北に逃げた趙を追いかけお金を取り返すこととなる、

桑原の強引さに引きずられながらも、
一度目は寸でのところで趙に逃げられる、
伝手を頼っての二度目の渡航は、中国経由で国境を越え北朝鮮へもぐりこむ

趙を追い詰め話を聞くと、そこには日本の黒幕が居ることが分かる・・・

・.・*・.・*・.・*・.・*・.・*

「疫病神」シリーズの二宮と桑原コンビですけど、
大阪なんで言葉の行き交いがめっちゃ面白いですよ
桑原は下品でめちゃくちゃなんですが、義理と人情には厚い真っ直ぐな一匹狼タイプ
ボスに「死ね」と言われりゃ「死にます」的な、

二宮は堅気やけどかつて父親はその筋の者でした
なもんで、根性は開き直るとそこそこ強い
桑原は彼のことを疫病神と呼んでいる

ふたりと中国人の李さん(この歯抜けのおじいちゃん強者なんですよ)の3人で国境越えするんですけど、
そのシーンなんかもうハラハラドキドキもんですわ
よくぞまあ生きて戻ってきたよな、
スゴいサバイバル、ウルル・・

帰国後の彼らの活躍はまたまた目を見張ります
組連中、議員秘書、企業と渡り合う
とってもハードボイルドです
映画みたい
映像化は無理か、北やし


北とロシアとの国境近くにある豆満江、川の上流は中国なんですが、
このあたりは、朝鮮族と言う中国人が住んでる
密入国者も多い、とか


黒川博行さん、多分北に行ったんでしょうね、リアルな感じ
この北朝鮮の資料は大変だったでしょうね
ハリウッドの「インタビュー」思い出すわ

文庫本で800ページを超える、実に長い、重い、
でも面白い、
組名やら、個人名やら、どんどん忘れていくけど、やっぱり面白い
最後の最後まで、李さんのとこまで面白かった

黒川さんファンのM子さんから借りました
後妻業」「疫病神」も面白かった


しのぎ:金を得る
ゴロをまく:けんかする
かちこみ:殴り込み
こんな言葉がごろごろ出てきます

ついでに、
東野圭吾さんと親交が深いとか、
東野さんの高校時、美術の先生が黒川さんだった?

え~~、ウチ東野さんとおんなじ高校やし、そうやったん!(@_@)


いやいやウチはずいぶん先輩やし




「ペントハウス」

2015-03-30 11:28:56 | 映画・洋画
TOWER HEIST  2010年  CS
HEIST:強盗



≪ストーリー≫
NYの高級マンション「ザ・タワー」の最上階に住む大富豪ショウ、
そのショウが詐欺容疑で逮捕される、

管理人のジョシュ(ベン・ステイラー)は、
従業員たちの年金をショウに運用を依頼していたことで、事態はわが身に及ぶ、
なけなしの全財産をショウに預けたドアマンは自殺を図り、

それから、ジョシュは隠し財産を盗むことを計画する・・・

・.・*・.・*・.・*・.・*・.・*

久しぶりに笑ろたわ、「メリーに首ったけ」以来、
ベン・ステイラーやるやん、
車の搬出はケッサクだし、オチはそこかい!ってすっきり、

エディ・マーフィーはコソ泥キャラでちょろちょろするし、
ケイシー・アフレックはちょいとおバカなお人よしキャラでうろちょろするし、
素人泥棒集団お見事でした

私は十分に楽しめました

「横道世之介」

2015-03-28 23:24:03 | 映画・邦画
2013年  BS



予告編で何だか主人公が変な被り物をしてて、一体どういうのン?
とは思ってたけど、

そういうことか、って最後切なくなる

東京の大学に受かって、長崎から出てきた世之介
とにかく純粋、無垢な感じ

この映画って癒し系? と思うほど、初めは人の良い世之介の人となりにまつわるエピソードです 

あまりの素直さに周りの人は得した感じ、らしい~加藤クン(綾野剛)曰く~

ダサい世之介が少しずつ、少しずつイイ男になっていくんだね、
で、最後プラットホームから落ちた女性を救うために自分も線路に下りて・・・

160分ってとっても長くて、途切れ途切れで、でも気になる、
そのうちオチが分かって来て、見進める、
どうなっていく?、与謝野祥子(吉高由里子)さんとは?
千春(伊藤歩)さんは? って

高良健吾さんピッタリな感じでした
役者って何にでもなれるんだね、次は「悼む人」ですか、

けっこう良かったですね
80年代ってあんなんだったかな?
もっと前のように思えるけど・・




猫風邪? 花粉症?

2015-03-27 11:36:52 | 
ワチャ君またまた風邪ひいたよう
咳が出るし、また病院かい?
先生にチックン注射してもらうんかい?

するンか? せえへんノンか?

くしゃみと同時に鼻水ズルっ


ティッシュで拭くと

こんなんになっちゃって、娘は大笑い、ハハハ

いやいや笑うてる場合ちゃうし
病院行かな

ところが、次の日様子を見てるうち治まって来て

やっぱり、行かんのんかい!!

ふう~~

「鑑定士と顔のない依頼人」

2015-03-26 12:07:01 | 映画・洋画
LA MIGLIORE OFFERTA/THE BEST OFFER  2013年  イタリア  DVD



≪ストーリー≫
超一流の鑑定士ヴァージル・オールドマンは、オークション会場の進行には欠かせない人物
ある日、謎の女性クレアから両親の残した美術品の査定依頼の電話がある

度々面会の約束をするが、彼女は現れず、ヴァージルは依頼を断ろうとするが、
邸に行ったとき、彼女は「広場恐怖症」で人に会うことができず、外にも出られない、と言う

そこに落ちていた機械人形の歯車の部品に興味を抱いた彼は、不信感を抱きながらも、再び邸に訪れたいと思うようになる
そして、彼女は隠れている部屋から話すようになり、
行く度にヴァージルは、彼女に対して同情心が起こってくる、

彼自身も孤児院で大きくなり、その環境で美術に対する興味が大きくなり、審美眼が養われていることから、
何とかクレアに心を開かせようとする

度々行き、隠れて彼女の姿を覗いたりするうちに、興味がわき、女性として見るようになっていく

歯車の部品を見つけるごとにヴァージルの友人であるロバートに元の形に修理するように持っていき、
そして彼から恋の手ほどきを教わる

ヴァージルは結婚もせず、自分の隠し部屋に女性の肖像画をコレクトしていて、唯一そこだけが居場所であり、愛を感じることができていたのだが、
生きている女性に愛を感じていく・・・

・.・*・.・*・.・*・.・*・.・*

美術品に造詣が深い人にはもっと面白かったんでしょうけど、あいにくと私は・・

※ネタバレあります


それでも、どんどん引き込まれます
そこそこ年のヴァージル(ジェフリー・ラッシュ)にうら若き女性が愛していくようになるプロセスは、
割と説得力があって、最後どうなるん?と思いながらも、本当の愛なん?って

ヴァージルに協力してオークションの収集に手を貸してきたビリー(ドナルド・サザーランド)も、
自分の画家としての才能を否定された恨みから、この陰謀に加担?する

ロバートも、もちろんクレアも、邸の使用人も、ヴァージルを襲った暴漢も、みんな計画のうち、

クレアが姿をくらまして収集品が全てなくなって、
真実を知ることになるのですが、

まあ辛辣な最後でした
ガッツリ、見応えありましたね、ミステリーな映画でした

ジュゼッペ・トルナトーレ監督
破滅させる魔性の女(悪女)「ファム・ファタール」 と言うそうですが、
女性が主人公をゆさぶる、そんな作品が目につきますね

いやあなかなか良かったですね

「サンシャイン/歌声が響く街」

2015-03-25 20:32:52 | 映画・洋画
寒い日が続きます、昨日は雪が
花粉も飛んでるし、
今日は富田林のPL方面まで行ってました、ブルル・・

SUNSHINE ON LEITH  2013年  スコットランド
LEITH:スコットランド、エジンバラにある町



≪ストーリー≫
アフガニスタンの兵役から帰還したデイヴィーとアリー、
デイヴィーの両親、またアリーと交際中だったデイヴィーの妹リズも喜びの中に居た

しかし父親ロブの元に、昔一夜を共にした女性の葬儀の知らせと同時に、間にできた24歳の娘が居たことを知る

しあわせな家庭を25年間続けてきたと確信していたロブの妻ジーンは、裏切られた思いでいっぱいになり、心は離れる

また、デイヴィーやリズにも恋人との破局が訪れて、
一家はバラバラに・・・

・.・*・.・*・.・*・.・*・.・*

大ヒットミュージカルの映画化だそうで、
あらら、でした
ミュージシャンの楽曲をリスペクトしてのジュークボックス・ミュージカルなんだって、
曲は最後のンだけ知ってたけど、


♪500マイル~~~、1000マイル~~~♪

それと、冒頭の曲は良かったよ

とっても普通なシナリオで、わたしはちょっとガッカリでした、
歌やダンスが入って、なんか違う、
「天使の分け前」が良かっただけに、ザンネン、
音楽を知ってたらまだ良かったんだろうけどね

テーマは家族でしょうか?

父親役は「戦火の馬」「思秋期」に出演していたピーター・ミュラン


スコットランド、そう言えば独立するとか言ってたのは去年だっけ


「流星ワゴン」

2015-03-23 12:09:00 | テレビ
今期のドラマ「銭の戦争」とこれ、面白かった
「流星ワゴン」の鞆の浦は広島県か、だから北別府?

ドラマはよくある威圧的な昭和な頑固オヤジ(香川照之)と息子(西島秀俊)の再生ストーリー
タイムスリップを繰り返し、最後ハッピーエンド

重松清さんの原作、そう言えば、「とんび」もそうだったよな、あれも父(内野聖陽)と息子(佐藤健)の話

何とも身につまされる関係でしたな

目薬いやや!

2015-03-21 20:00:48 | 
瞬膜が切れているワチャ君
1日2回目薬を点してるんですけど、


最近拒否するの
抱いて仰向けにすると、

ギャア~~、グワア~~、暴れるんです

この頃はずいぶんと良くなってきてるし、最低1回でもええか、って
~ホンマは1日3、4回って先生に言われてるんだけど~


そろそろお母さん諦める?


はいはい、あきらめました


息子が買ったトンネル、ここやったら安全や


ワチ君あかんやろ、お母さんはあきらめんよ

「記憶探偵と鍵のかかった少女」

2015-03-20 11:33:39 | 映画・洋画
MINDSCAPE/ANNA  2013年  DVD



≪ストーリー≫
人の記憶に入り込み、問題を解決していく記憶探偵のジョン・ワシントンは
妻を亡くしてからしばらく仕事から遠ざかっていた

ある日、ボスの依頼で拒食症で16歳の少女アナの記憶に入る仕事がくる
アナは、資産家の母と義父、使用人たちと暮らしているが、自室に入り込み食事をとることを拒んでいる

聡明な彼女にこころを開かせながら記憶をたどるが、義父との関係、義父と使用人との関係、会社のボス、そして学校で殺人の過去も見えてくる、

ファイルを繰り、過去の友人関係などの裏付けをとっていく
誰もがアナの罪を証言するが・・・

・.・*・.・*・.・*・.・*・.・*

予告編を見て気になってたんです
記憶に入り込む探偵なんて、そっか今どきはそんな設定よくあるよな

夢に入り込むとか、コントロールするとか、などなど・・

オチはやっぱりそうか、と予想通りの展開ですが、
アナの方がジョンより上手(うわて)だった、ちゅうことですかね


邦題の「鍵」は、あの部屋の鍵ってこと?
原題の「mindscape」は、ジョンが籍を置いている会社のことです


主演のマーク・ストロング、昨日の「エニグマ」のミンギス上官、
「キックアス」とか悪者のイメージ強かったけど、
昨日、今日とけっこういい感じでした

「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」

2015-03-19 13:02:24 | 映画・洋画
THE IMITATION GAME  2014年  イギリス  あべのアポロにて



≪ストーリー≫
1939年、2次大戦でドイツの侵攻がいよいよイギリスにまでおよび、状況は不利になっていく
当局はドイツの暗号「エニグマ」を解明するためにアラン・チューリングを起用する

初めは孤立していたアランだが、仲間のひとり女性のジョーン(キーラ・ナイトレイ)の忠告に他の仲間のこころも解きほぐれていく
「クリストファー」と名付けられた大層な機械を作るが、時間がかかり過ぎ功を奏さない
当局にも大金をつぎ込んで結果の出ないチームに期限を切られる・・・



・.・*・.・*・.・*・.・*・.・*

※ネタバレ少しあります

やっぱりイギリス映画らしかったです

戦後1951年、アランの家に何者かが押し入り、警察が事情聴取するところから始まります
そして1927年、寄宿学校で永遠の友人クリストファーとの事が映し出されます

戦前、戦中、戦後と行き来しながら物語は進んでいきますが
エニグマの解読をしたヒーローの闇の部分にもふれていきます

ベネディクト・カンバーバッチ、良かったです
「シャーロック」の頭脳明晰さでクールなキャラとはまるで違ってて、
人間臭い細やかな感じがよく出てました~顔長いけど

ずっとクリストファーのこと好きだったんですね
ホロッとします

チームのメンバーのヒューがどっかで見たことある、って思ってたら
「シングルマン」に出てましたね、スッキリ!


なかなか良かったです、おススメです

「誰にも思いつかない人物が、誰にも思いつかないことをやってのけたりするんだよ!」