『消失グラデーション』 長沢樹

2015年08月08日 10時04分56秒 | 読書
本日2作目です。




「私立藤野学院高校のバスケ部員椎名康は、ある日、校舎の屋上から転落し、痛々しく横たわる少女に遭遇する。康は、血を流すその少女を助けようとするが、何者かに襲われ、一瞬意識を失ってしまう。ほどなくして目を覚ますと、少女は現場から跡形もなく消えていた!?開かれた空間で起こった目撃者不在の被害者消失事件。複雑に絡み合う青春の傷と謎に、多感な若き探偵たちが挑む。第31回横溝正史ミステリ大賞・大賞受賞作。樋口真由“消失”シリーズ。 」(BOOKデータベースより)

学園ものの推理小説です。
ただ、とても違和感がぬぐえない作品です。
その理由は読んでいただかなければなりませんが、
そのために3分の2くらいまで「ん?」となってました。

ただ、それを差し置くと典型的な推理小説だったりします。
アガサクリスティ的な。
洗練されてくれば面白くなるかもしれません。


『牛乳アンタッチャブル』 戸梶圭太

2015年08月08日 09時52分48秒 | 読書
夏真っ盛り。



「雲印乳業西日本支社のお客様相談センターに一本の電話がかかってきた。低脂肪牛乳を飲んで食中毒をおこしたという。やがてその数は一気に増え対応に追われるセンターだが、会社の上層部は真剣に取り合わない。開いた記者会見では社長と工場長が真っ向から対立し大混乱に陥る。こんな会社に未来はあるのか?そのとき、無責任な俗物経営陣を倒すため、立ち上がった社員がいた!痛快無比の企業エンターテインメント。 」(BOOKデータベースより)

僕ら世代から上の世代くらいだと記憶にあることかと思いますが、
あの雪印乳業の食中毒事件をもとにした作品です。
社名が雲印となっているけど、読んでいるときは完全に雪印にしか見えない。

どこまでリアルでどこまでパロディなのかはわかりませんが、
壮絶な現場と能天気な首脳陣にはあきれる限り。

ただ、それが人間だなと、ふと思った作品です。

短いですがこれくらいに。