葬儀屋日記 byノブアキ

つれづれなる葬儀屋さんの日記です

火葬炉前にて

2005年05月04日 | 葬儀屋ポエむ&葬儀屋はなし


涙を流さない涙

声にならない声

奥さんを送る 旦那さんは

悲しみを奥にこらえて

立派に喪主を務めていました



涙を流す悲しみも

涙にならない悲しみも


声を上げて悲しむことも

声を上げずに悲しむことに


心には違いがありません



苦しいとか悲しい事って

その人の内側にあるもので


目には見えにくいけれど

だからこそ


僕は力になりたいんだと思う

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お葬式のとき、声をあげて悲しむ人もいれば
とても静かな人もいます。涙をたくさんこぼす人もいれば
涙をこぼさず、ただ静かに悲しんでいる人もいます

正確にいえば、「悲しむ」といった言葉でくくれる感情ではなく
複合した、複雑な感情です

そばに立っていると、その気持ちが不意に伝わってくることが
あります。

誰かなにかをしてもらいたいのでもなく
静かに一人の人間のなかで思い出と気持ちと
行き交っていることがわかります。


心というのは、なかなか
こうだという答えなどないのです

そうじて、きちんと察してあげることが大事で
だからこそ、細かい気遣いや思いが
大事なのだなあと感じています。
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北枕はなぜ?

2005年05月04日 | 葬儀屋ポエむ&葬儀屋はなし
[2005/05/03のBlog
葬儀をやってはいけない日ってあるの?
]に関連しまして
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ノアノアさんのコメントより

>亡くなった方を北枕にするのはなぜでしょうね?
>お釈迦様が亡くなったときは頭は西を向いていたらしいですけど。
>北枕は地軸的にみて体にはとてもいいらしいですよ。

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お釈迦様がが亡くなった時は
頭北顔西(ずほくめんせい)といって
頭を北の方向に、顔を西に向けておなくなりになったそうです

北枕にするのは、おしゃかさんの真似をすれば
すこしでも死後いいところにいけるだろうといった
昔の人の極楽浄土への憧れだとおもいます

タイでも見かけますがこの姿をした、お釈迦様の像があって
釈迦涅槃像
最後の説法を終えて涅槃、つまり御臨終に入ったお釈迦さんの像で、必ず右を下に
して頭は北、顔は西に向けて横たわっています。

実は日本では、仏教伝来いぜんも
寝棺がたの埋葬では、おおく北枕で埋葬されており
仏教の風習よりもまえに北枕の風習があったそうです

古代日本では、北の地方東北・北海道は
未開の地であり黄泉の国はそっちの地方にあるだろうと
ということで、頭を北に向けたようです

ちなみに、北枕は地磁気あわせて寝方で
血行がよくなって、体にいいという説がありますが
地磁気は大変微弱で、体には影響を及ぼさないであろう
だそうです

いや調べてみるといろいろ面白いですね。

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